浸水対策施設の見える化で、安全・安心の両立を進めよ!

枚方市議会 令和2年6月定例月議会 一般質問

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4.楠葉雨水貯留管などの浸水対策施設について
 以下、番匠の要約、理解です。実際のやり取りと異なる部分があります。
①ばんしょうの質問
 現在、楠葉雨水貯留管は、工事が停止していると聞いておりますが、現在の状況を教えて頂きたい。
 また、そもそも雨水貯留施設を始めとする浸水対策とは、「市民の生命と財産を守る」ということとともに、その街を「住むことのできる街」にする。市長の言葉にすると「選ばれる街」にするために整備を進めていると、私は考えるが、市としての見解を聞きたい。
 
①市の答弁

 楠葉雨水貯留管の現在の状況は、マシントラブルの原因調査及び修理方法を検討するための土質調査などが完了し、受注者と施工方法や費用負担の割合について協議を進めている状況。
 また、浸水対策については、楠葉雨水貯留管などの大規模な貯留施設は、家屋の床上浸水や道路冠水を軽減するなどの効果があることから、安全・安心で快適なまちづくりに寄与するものと考える。

②ばんしょうの質問
 雨水貯留管は、本市の安全・安心に寄与するとの答弁だが、そうであるならば、これまで市で進めてきた雨水貯留施設には、致命的なことがある。それは、市民が自分の目で確認できないこと。せっかく整備しても、市民からはマンホールの蓋しか確認できない。施設があることも伝わっていなければ、「街の魅力を高める」という観点では、意味がないのではないか。言い換えると、安全は一定確保できたのに、安心が確保できていないのではないかと思える。
 そこで具体的な提案をしたいが、結果的に少し時間ができた楠葉雨水貯留管については、今後も小学生や地域の方々などが安全に見学できる施設に改良するなど、様々な取り組みが必要だと考える(ピンチをチャンスに!)が、市の見解を伺う。
②市の答弁

 議員お示しのように浸水対策施設をアピールすることは重要な取り組みであることから、これまでのリーフレットの作成や施工現場の見学会などに加え、整備状況や貯留管内部を紹介する動画作成やSNSの活用などの見える化を検討していきたい。

③ばんしょうの質問

 また、安心を確保する為のもう一つの取組みとして、来年度に全戸配布が予定されている「枚方市防災マップ」の活用も可能ではないかと考える。例えば、これまで整備してきた浸水対策施設などの情報を掲載することで、市の取組みを発信しすれば、一定の安心の確保につながるとも考えるが、市の見解を伺う。

③市の答弁

 来年度、全戸配布を予定している枚方市防災マップについては、平時における備えや、災害発生時の適切な避難行動等を中心に、掲載内容を刷新する予定。

 今後、記事内容を精査する予定であり、その中で浸水対策施策等の情報の掲載についても検討する

 

 

 

【参考】枚方市防災マップについて|枚方市

 

ばんしょうの視点

●「市の魅力を高める」という視点も持って、安全安心のまちづくりを推進すべき

 浸水対策は、「市民の生命と財産を守る」ということに加えて、「市の魅力を高める」という視点を持ってほしい。現在は、まさに画竜点睛を欠く状態である安全と安心のまちづくり。新たにひとつの視点を加えることで、解消していくことを要望しました。

  • 提案1 楠葉雨水貯留管には、今後も市民が内部を確認できるようにするべき

  • 提案2 「枚方市防災マップ」には、これまで投資してきた浸水対策施設を掲載すべき
  • 提案3 浸水対策施設の稼働状況を市民にリアルタイムで共有するべき

 大阪府 河川室のホームページ「河川防災情報」では、雨水貯留施設の貯留量やポンプ場の稼働状況がリアルタイムで分かるようになっています。このように、積極的に情報を見せることは、もしもの時に住民が避難を決断する重要な情報になり、また平時は施設の存在を示すことによる安心にもつながる、非常に重要なことだと考えます。

大阪府 河川室 「河川防災情報」

 

 
さだ雨水貯留管の点検は、これらのマンホールから内部に入るそうです。この下に巨大な空間があるとは、普通は想像できません。

 

 

一人ひとりが笑顔、ひらかた万笑!

 

 浸水対策は、「市民の生命と財産を守る」ということに加えて、「市の魅力を高める」という視点を持ってほしい。もしもの時に住民が避難を決断する重要な情報になり、また平時は施設の存在を示すことによる安心にもつながる。結果として一人ひとりを安全・安心で笑顔にしたい!今後も取り組んで参ります。