危険動物の管理について | ヴァンケット動物病院のブログ

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体長6.5mのヘビにかまれ?66歳の男性死亡

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=57430

今日のニュースです。

アミメニシキヘビ Python reticulatusは、世界最長のヘビの一種です。日本では、特定動物(危険動物)に指定されていますが、海外では様々な品種も殖やされている一般的なペットスネークです。

網目模様が美しいため、皮革製品にも使用されています。


まず、このニュースに対しては、間違っている点があります。ヘビの顎の力は弱いため、毒蛇以外が獲物を咬み殺すことは、まずありません。アミメニシキヘビは、締め付けて獲物をしとめるタイプのヘビです。


このニュースに対して、当院にテレビ局から取材のお電話がありました。

内容としては、アミメニシキヘビとはどのような動物か、なぜこのような事故が起こったのかということでした。


個人的な見解としては、アミメニシキヘビはサイズの問題はあるものの、特別に危険なヘビではないと思います。むしろ、比較的知能が高く、慣れる個体も多いです。適切に管理をしていれば事故は防げたのかもしれません。


このような大型種を扱うときには、基本的に複数人で対応します。一人で扱える動物ではないと考えています。

また、飼育ゲージ内に立ち入るときには、パーテーションなどでヘビを隔離してから入ります。

治療をしなくてはいけない場合は、鎮静や麻酔を使用します。

5mを越えるヘビは、人間を殺傷する能力があるため、おとなしい個体でもしっかりとした管理体制が必要だと思います。


このようなニュースがあると爬虫類を飼育すること自体が悪いように言われますが、ペットとして流通している多くの爬虫類は、小型で無毒な種です。大型種でさえヒトを襲うことは非常にまれです。


毎年、犬の咬傷事故は毎年数千件起こっています。その中には死亡事故も含まれています。

1件の事故でその動物自体が危険と言うのは、拡大解釈しすぎだと思います。

その基準でいくと犬も危険ということになってしまいます。犬の咬傷事故は、通常、飼っている方の管理責任が問われます。今回も、飼育管理の問題が大きいと思います。

このような悲しい事故が二度と起こらないように、適切な知識と経験をもって動物を扱って欲しいと思います。


大型種の飼育者の中にも、ちゃんと飼育許可をとり、しっかりとした管理体制で飼育されている方がたくさんいます。そのような真面目な飼育者や飼育動物に迷惑がかからないように報道してもらいたいと思います。



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