奄美大島遠征2016 〜1日目前編〜 | いきものぶろぐ~

いきものぶろぐ~

専門学生2年生の自然派ブログo(^▽^)o

 
こんにちは!
 
前回の更新の翌日にインフルエンザになってしまいました(;^ω^)
去年今年と、かからないように予防をしておりましたが、
なるときはなるものなんですかね…
今は病院に行って薬を吸引すると、
もうそれでインフルエンザの薬は終わりなんだそうで、
小さい頃に、タミフルを泣きながら飲んでいたことや、
吸引機を家で毎日使っていたことが懐かしく思えました。
今回は予防接種もしていたこともあってか軽くすみました。(頭痛はしばらく残りましたが…)
ありがたいことです。
 
 
さて、今回からしばらくは奄美大島での生き物との出会いを綴っていきます!
帰ってきてから2ヶ月ほど経ちますが、写真の整理がやっと追いつきました^^;
 
滞在したのは
昨年の12/18〜12/21の4日間で、
しつこく書くようですが初めてのワンマン遠征でした^^
奄美大島自体も初めての上陸で、レンタカーでの移動ももちろん初めて。免許を半年前にとったばかりの初心者ですから移動面でも結構不安でした。
今までの飛行機を使った遠征では現地に到着したら家族や友達が運転をしてくれたので、僕は生き物を探し撮影することに集中できましたがそうはいきません。
窓から見える電信柱の上に猛禽が止まっていたとしても止まればところがなければ手放しで撮るわけにもいきませんし、水路を探すのもカーブの多い道路ならなかなか思うようにいきません。
改めて、今まで運転してくれた家族や友達がいかにありがたかったか実感しました。
(自分が助手席から無茶を言っていたことも…^^;)
 
そんな初単独遠征でしたが、いろんな生き物たちに出会えましたd(^_^o)
嬉しい出会いもたくさんありました!
 
まずは何回かに分けてざーーっと紹介します!
その中で今回特に印象に残った出会いは
一種ずつとりあげたいと思います(^ ^)
 
前置きが長くなりましたが、
楽しんでくだされば嬉しいです!
 
 
【12/18(1日目)撮影】
 
関西から直行便で1時間半ほど、
奄美空港に到着しました!
着陸寸前の景色が息を呑むほど美しかったな〜
初日は天気が良く、
晴れやかな気分で上陸です(^ ^)
早朝に自宅を寒い寒い言いながら出たことが嘘のことかのようにフワッと暖かい空気です。
 
荷物の受け取り場所とロビーの間には横長の水槽があり、大きなニシキエビやサザナミトサカハギやクマササハナムロなど南の海を思わせるメンツと出会いました!
水槽の上下に海の写真が!
まるで水中を覗いているよう!?
 
ニシキエビ
触角が立派!
 
サザナミトサカハギ
後ろのブダイは一体…??ハゲブダイ系の♀?
 
クマササハナムロ
沖縄では『ウクーグルクン』、奄美では『アカムロ』と呼ばれているようです。
 
地元でとれた魚たちなんでしょうか?
地域の統一された水槽は好きです^^
 
荷物を回収してロビーに出るとレンタカー屋さんが待っていてくれました。
ぐっと安心感が湧きます^^;
 
今回お世話になったのは白のタント!
{B265098C-1411-4566-B83B-120FA059E79E}
これから4日間お世話になりま〜す!
初心者マークをペタペタ貼り付けて出発です。
乗り込んでみると我が家の軽より天井が高い!
日よけに手が届かない笑(大袈裟気味)
アクセルの「遊び?」も少なく、
軽く足を当てるぐらいでもグゥンとスピードが出ます(慣れるまでが怖かった^^;)
 
 
しかしなんと気持ちがいいんでしょう!!
道も走りやすいし景色も綺麗!
今回の遠征はドライブだけで十分満足できる気がしていました^^;
 
まずは島を少し南下して、
川での採集に使うタモ網(三段伸び縮み)や
お土産気分で釣りの仕掛け等々を
調達しに動きました。
ついでにお昼のオニギリもゲット!
お店の横には川が流れていたので覗きに行きました^^;
シリケンイモリいるかな~??
 
川に降りる道中、
コンクリート三面張りの溝の中には
モクズガニ
あまりの大きさに目を見開きました(;^ω^)
甲羅だけでもこぶし大はあったでしょうか。こんなに大型の個体が溝に!!
♂で、藻屑(もくず)に見立てられたハサミの毛もフサフサしています!
 
さてさて、川を上から覗いてみると、
ナイルティラピア
南西諸島の淡水域を代表しつつある外来の魚です。
繁殖力が高く、早く成長するうえ、白身で美味しいことから
戦後の食糧難を救う救世主として持ち込まれ、養殖されていました。
滋賀県でも年中水温の安定している水路で見られました。
 
オオクチユゴイ
いかにも…な見た目をしていますが、こちらは在来の魚です。
沖縄本島でも観察したことはありますが、ここではより近くで観察できました。
 
久しぶりに会うオオクチユゴイの群れの観察をしていると、
細長い魚がヒラヒラと泳いできました!
リュウキュウアユ
これはビックリ!!リュウキュウアユでした!!
アユ独自のエサの食べ方をしていたので瞬時に分かりましたが、
しばらく興奮しっぱなしでした。
かつて沖縄本島にも生息していたようですが現在は絶滅し、
奄美大島にだけ残っています。
奄美大島のリュウキュウアユも西側と東側の個体同士の交流がないために
遺伝的に2つのグループに分けられているようで、
保護のためのための放流によって互いが交じり合うことが危惧されています。
上の写真には4匹映っています(^▽^)/
 
モクズガニ
川で採集しているとよくとれる大きさのモクズさん。
ちなみに小さい頃は『モズクガニ』だと思い込んでいました(;^ω^)
 
シリケンイモリ
お!いたいた~!
奄美諸島と沖縄諸島にのみ生息している固有のイモリです。
この後も度々登場するので詳しくは追々紹介しますね!
 
川の中を覗きながら鳥も一緒に探します。
ハクセキレイ
お馴染みのハクセキレイですが奄美ではそれほど数が多くありませんでした。
キセキレイのほうが多く見られました。
 
キセキレイ(左)イソシギ(右)
角度によってはツメナガセキレイと間違えそうになります(;^ω^)
イソシギも水辺でよく見られました。
背景に映っているのはシュロガヤツリというカヤツリグサの仲間です。
 
シュロガヤツリ
またの名を「ヤブレガサ」と言います。
棕櫚(シュロ)も分かりやすいけど破れ傘のほうが親しみやすい??
 
アオサギ
全然逃げなかった若い個体。
スーパーの隣の川なので人慣れしてるのかな??
 
さらに対岸にはにはダイビングを繰り返すカワセミも。
もしかしてカワセミも逃げなかったりする?
カワセミ
あっ…あっさりと逃げられてしまいました(;^ω^)
 
ちなみに河原に降りた僕の姿を見つけて、
遠くの方からヨチヨチプリプリやってきてくてくれた鳥もいます。
バリケン
う~~ん。かわいらしい…
付近で飼育されているんだと思います。
 
気が付いたら僕の隣まで来てくれていました。
そういえば沖縄方面ではよく見かけるバリケンですが
滋賀では見たことがありません…(多分)
原種のノバリケンが中央アメリカ~南アメリカにかけて生息していることから
寒さに弱いのかな??
 
そんな人懐っこいバリケンちゃん(♀かな?)と共に川辺を下ります。
どこまでもついてきてくれるから一人旅でもなんだか心強い!
 
上空にはサシバ!
サシバ
相変わらずたくさん見られます。
あちらこちらから気持ちよさそうに『ピックイ~』と聞こえてきます。
あぁ、自分は南西諸島に来ているんだなと実感できる場面であります。
 
川辺の林にはメジロやウグイスの姿。
メジロ(亜種リュウキュウメジロ)
虫を食べているのかな?木の実も食べていました。
 
草地の土手にはツマグロヒョウモンやアオタテハモドキがいました。
アオタテハモドキ
南国らしいド派手なタテハチョウです。
毎回興奮させられます!
写真は♀で、目玉模様が大きくよく目立ちます。
 
少し先には♂もいました。
アオタテハモドキ
♂は目玉模様が小さいですがその代わり青みが強く美しいです。
この個体は右の下羽の目玉模様を何者かにやられたようですね。
こうして外敵を惑わせ、本当の目を守っています。
厳しい自然を生き抜く知恵ですね!
 
 
さて、1日目の前編はここまでにします。
この後予定していた磯採集(潮だまり採集)へ向かいました!
また空港の近くまで戻りました。
 
次回もお楽しみに!
 
今日も訪問してくださりありがとうございました(*^▽^*)