真夏日。まずは上野へ。行先はピンク専門館「上野オークラ劇場」。
3月にエキストラ参加した「溢れる淫汁 いけいけ、タイガー」が公開になり、その鑑賞ツアーが開催されたのだ。
タイガーの上映は3本目。
1本目は「変態おやじ ラブ・ミー!イッてんだぁ~」。僕の2018ピンクベスト。第31回ピンク大賞優秀作品賞受賞記念再上映。この作品もDTおじさんの一人としてエキストラ参加している。2本目は「喪服不倫妻 こすれあう局部(公開時タイトル「喪服の女 崩れる」)」。2001年の作品。
当然、一本目から観賞。「変態おやじ ラブ・ミー!イッてんだぁ~」はこれまで何度も言及してきたから詳しくは書かない。今日は松井理子さんに集中して鑑賞。なんという女神感、菩薩感、弁天感、聖母感。何度か泣きそうになる。
2本目の「喪服不倫妻 こすれあう局部」。映画に暗い僕には、ほぼノーマークだったのだけど国沢実監督より「これは傑作ですよ」との情報を事前に得て一気に期待が膨らんだ。
確かに傑作。一貫して暗い。じめじめした蒸し暑い夜の描写。狂おしいまでの絶望から生まれる殺意。なんというかゴーリキー感に満ちている。見ているのがつらいのに目が離せない。舞台演劇にもなるようなストーリー。
ここまでは「一般席」で鑑賞。ここから「関係者席」に移動。
「鑑賞ツアー」への参加となる。国沢実監督、脚本の切通理作さんも参加。
そして「溢れる淫汁 いけいけ、タイガー」。
この不思議なタイトル。タイトルの前半「溢れる淫汁」はいかにもピンクだけどタイトルの後半「いけいけ、タイガー」は特撮ヒーローアクションっぽい。
https://www.youtube.com/watch?v=YYJV0zmPm_g
↑トレーラー↑
お話の舞台は近未来。夜毎、本能のおもむくままの男漁りの果ての殺戮を繰り返す謎の女・ジュンを捕獲して抹消した赤いジャンプスーツのスーパーヒロイン・マナ。しかし、実は二人はともに三次元計画でアニメキャラから産み出されたアンドロイドだったのだ。そしてマナの中にもジュンと同じ獣性が目覚め始める。それは計算外の事故なのかそれともあらかじめ仕組まれたものなのか。身を捨ててでもマナを守り純愛を通そうとするアニメ作者のタクマ。怪しい動きをする開発者の蛇塚博士・・・。マナとタクマの行く果てに未来はあるのか‥。
なんたるディストピア感。疾走感は「AKIRA」を思い出す。キモオタに思えたタクマの純情と勇気がいとおしい。二人の関係は時に光源氏と紫の上のようであり、佐助と春琴のようであり、そしてボニーとクライドのようでもある。これから二人はどうなるんだろう。
主演のマナ役の佐倉絆さんがいい。誕生したての子猫のような表情から次第に虎へと変化していく様を違和感なく演じている。そしてタクマ役の小滝正大さんがいい。さえない中年男が頼れるナイトに成長する様がかっこいい。
まあ、説明は難しい作品。ピンクなんだけど特撮ヒロイン、特撮ヒロインなんだけどピンク。そして純愛映画でもある。猿の顔、虎の手足を持ち、尾は蛇の妖怪「鵺(ぬえ)」のような。そしてところどころにちりばめられたクスグリ(笑いポイント)も心憎い。
で、スクリーンに自分の姿は見つけられなかった。エンドロールに名前はあった。
終映後は劇場前で記念撮影。当然のタイガーポーズ。
最前列で倒れこんでいるのが国沢監督。どうやらジュンかマナに襲われたらしい。
そのあとは国沢監督、脚本の切通さんを囲んで懇親会。参加しようと真昼間から開いている天晴な居酒屋の階段を上がりかけたところで着電。仕事でも家庭問題でもない厄介な案件の続き。離脱して話をしているうちにきっかけを失い懇親会はそのまま不参加。
懇親会の後に行こうと思っていた要件のためにタクシーで上野から吉原へ。上野から吉原にタクシーを走らすなんて東北から来たソー〇好きな人みたいだけど行先は吉原の「カストリ書房」。今日から開催の「吉岡里奈原画展」。お色気イラストおピンクイラストで大人気のイラストレーター。
せっかく初日の早い時間に来たのだから吉岡さんへの挨拶もそこそこに、ネットで見て狙っていた作品を購入予約。やったね!
会場ではなんと4人の知人と邂逅。
そのうちのミヤビ氏の発案でキクチ氏とともに浅草に行くことになった。ポルノの帝王・久保新二さんとお茶を飲もうと。ミヤビ氏が久保さんに電話、
「あー久保さんですか。今、キクチさんトマツさんと吉原にいるんですよ。今からお茶飲みませんか」
カストリ書房からは歴史好きのキクチさんの解説で見返り柳や吉原大門跡を教えてもらいながらお歯黒どぶ跡の小道を歩きバス通りへ。
ここでタクシーを拾う。
吉原のソー〇街で昼日中おっさん三人連れがタクシーを拾うなんてなかなか間抜けでいい。吉岡画伯に描いてもらいたいくらい。
西浅草のいつもの喫茶店で久保さんと落ち合った。
「吉原で3人で何してたの?」から始まり、いつものように清談に興じた。久保さんと話していると、なぜ久保さんの周りに人が集まるのかがよくわかり、勉強になる。
そうして上野→吉原→浅草とピンクまみれの土曜日となった。
・・・・もうすぐ開催・・・・
5月26日(日)・ 5月27日(月)
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6月1日(土)
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※本企画は予約で満席となりました。現在、キャンセル待ち予約受付中です。
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