ジジイ、下請けが金型を保管してるのは知ってたが、あれって下請けにとっては必与なものだと思ってた。

重荷になってるとは。

重荷に感じる下請けは種類が多いのにその金型での生産量が少ないメーカーでしょうね。

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トヨタ系、下請け50社に金型を無償で長期保管させる…最大30年・被害総額は数億円の可能性
6/30(日) 5:01


自動車部品の大量生産に必要な金型を下請け業者に無償で長期間保管させたなどとして、公正取引委員会が近く、トヨタ自動車系列の車体製造会社の下請法違反(利益提供要請の禁止など)を認定し、再発防止を求める勧告を行う方針を固めたことがわかった。

保管の強要は全国約50社の下請け業者に及ぶとみられる。

トヨタ側は違反を認め、被害相当額を業者側に全額支払う見通しだ。

勧告が出るのは、トヨタが9割超の株を保有する子会社「トヨタカスタマイジング&ディベロップメント」(横浜市)。

一般車両向けの車体パーツのほか、救急車やレーシングカーなどの製造と開発を手がけている。

 物価高などが中小企業の経営を圧迫する中、公取委は大企業と下請け業者との取引が適正に行われているか、監視を強めていた。

下請け業者側が取引の打ち切りを恐れ、金型の管理費の支払いなどを同社に要請できなかったとみている。

 関係者によると、同社は遅くとも約2年前から、新たな発注の見込みがないにもかかわらず、バンパーやタイヤのホイールなどの製造に使う自社所有の金型や検査用器具など650セット超を全国の下請け業者約50社に預けたまま、倉庫などに保管させていたという。

 金型の保管には広いスペースが必要で、倉庫代などの費用はすべて業者側が負担しており、損害は違反の認定期間だけで計数千万円に上るとみられる。

不当な保管は慣習的に長期間続き、最大で30年近く保管を強いられたケースもあったことから、実際の被害総額は億単位に上る可能性がある。

 さらに、同社は60社以上に計5000万円分を超える車体パーツを不当に返品していたとみられる。

金型保管と返品で被害を受けた業者は一部重複しており、最終的な支払先は計90社程度になる見通しだ。

 同社とトヨタは取材に「お伝えすることはない」と答えた。

 ◆金型=自動車や家電製品などの大量生産に用いる金属製の型枠。

大きいものは高さ1メートル以上、重さ数トンに達する。

1日に数千~数万の部品を連続生産できるため、納期の短縮やコスト削減につながる。
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「金型や検査用器具など650セット超」
「実際の被害総額は億単位」


トヨタ側も、下請けに甘えてたのかもしれないね。

「保管させてやる」なんてのもあったのかも。

トヨタにしてみれば、数億円の保証は知れてると思うし、トヨタ社内で持ってる金型の数は、こんものじゃないと思う。

この数億円をさっさと払うだろうし、更に金型倉庫を拡大するんじゃないかと。


とりあえず、トヨタの資産である金型は引き上げるか、引き続き保管料を払うか、保管業者に預けるか。

いろんな対策をするだろうけど、最終的には金型の自動倉庫や倉庫を、数カ所に分散して設置するようになるんじゃないかと。

車の金型は、大きいものもあるが小さいものもあるので、数種類に分けて小物は自動倉庫内に保管するでしょう。


でも今後トヨタは、自分でも金型を持ってるし、返してもらった金型を使った部品が必要になったときは、生産をしてもらう部品メーカーを選べることになるですよ。

これはもう仕方ないと思う。

以前その金型で部品を作ってた、部品メーカーが、また仕事をもらえるとは限らないです。


修理するときの部品の価格って高いよね。

大量生産しないからです。

補修・補給部品の場合は、多少はストックするのだが、それでも大量じゃないので、部品単価は高くつくんだよね。


なので補修・補給部品は、安いメーカーを選ぶのが大事になってくるですよ。

品質は当然ですが、安いメーカーを選べることで、部品コストを下げられるかもしれないんだよね。

今回の公取の指摘は、トヨタにとって重荷ではなく、改善のチャンスになるんじゃないかねえ。


ひょっとして、公取にお礼を言ってもいいくらいかも。

部品メーカーが提案した、カスタム部品の型代をトヨタに持ってもらってる場合もあるですよ。

この機会に、その金型を引きとれば、自前で開発したメーカーは他のメーカーに、仕事を奪われるかもしれないね。


この騒ぎ、結構、寝た子を起こしちゃったかも。

元々車メーカーは、下請けの改善や開発した技術を吸い上げる体質があるので、これで金型まで吸い上げられたら、部品メーカーは技術毎持ってかれちゃうことになるですよ

それが嫌な部品メーカーは、金型を自分の金で作らざるを得なくなるですよ。


ネット民のコメント

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トヨタ以外の自動車メーカーでも似たようなことが行われている可能性が高い。報道によると、こうした問題に対して公正取引委員会がトヨタに勧告を行うということは、公取側も確たる証拠を握っているからだろう。日産の下請け問題と同様に内部告発的に情報が流れたのではないか。こうした問題が露見する背景には、下請け企業の不満がたまっているからだ。

金型の無償保管が問題となるのは、下請法または独禁法における優越的地位の乱用にあたり、さらに「金型を保管させる」行為そのものが役務の無償提供にあたるからです。
苦しいことではありますが、取引先(とくに下請法対象の企業)に関して保管型をヒアリングする流れになると思われます。

歴史的な円安が続くなかで、時価総額最大の企業系列での不祥事が相次いで明るみになっていることの影響が危惧されます。金型の保管は、災害などで、工場が被災しても、生産を早期に再開させる事業継続計画(BCP)においても大変重要なことです。しかし、金型の開発や保管には莫大な費用がかかります。

この話、一般的な新車と部品製造者(サプライチェーン)の話とは、根っこが違うのではないか?
いわゆるアフターマーケット事業との「なれ合い」が原点にあるように感じる。
90年代半後半まで、当時は改造車と呼ばれていた領域にトヨタをはじめとした自動車メーカー各社は直接的な関与を敬遠したきた。

金型の無償の保管ははっきりした事例でしたが、公正取引委員会が指摘しにくいグレーゾーンのケースも、トヨタの社風を考えた場合、他にまだ十分に有り得る話で、今回の件は氷山の一角ではないかと思います。

ウチも金型・試作メーカーですが、数年使わずに保管している金型がたくさんあります。トヨタに限らずですが。。
こちらとしても保管期限を設けると客が離れる恐れもあり、なかなか取り交わしできない雰囲気もあります。「いつか使う」で音沙汰なしとかもあるので、客先も判断力や今後の計画などレベルを上げてほしいですね。

この事例、サービスパーツの生産用に使う金型だから数多い。ものすごい数のモデルが開発され、金型は、通常1部品に複数工程あり複数の金型が必要になるから半端な数ではないだろう。おまけに自動車用となるとスペース、重量もかさむから下請けにとっては頭痛の種。この事例というか因習は、全ての国内完成車メーカーが永年やってきているんじゃないのか。

トヨタは業界のリーディングカンパニーであるだけではなく日本のトップ企業です。
グループ会社・系列会社を含めコンプライアンスの徹底に力を入れているはずが、こんな初歩的な下請法違反を30年以上も続けていたのは酷すぎます。
こうした下請けいじめで得たお金が大手企業の昇給やベアに回り、中小・零細企業は昇給どころかボーナスを増やすことすらままならないところも少なくありません。

金型がクローズアップされたが、そもそも自動車業界には「補給品」制度があり、新車販売後10年以上部品を供給する義務がある。
部品によっては年間に数10個しか売れないものであってもカーメーカーから注文が入れば供給する義務があるため、ほとんどの部品メーカーは金型や製造設備を廃却できない状態。

トヨタのOBですが私が入社した40年前もそれ以前からこの様なありとあらゆる事例がありました。日本企業の膿がやっと出始めましたね 政府も経済界も今まで分かってた事 世の流れが変わって来て良い方向に向かい始めましたね

厳しい経済情勢の中、一部の大企業だけが過去最高の業績を更新し続けるのに対して中小企業は益々厳しい情勢に追い込まれている実情に経営者でなくとも違和感を覚えながら働いていたのではないだろうか。私は経営者ではないし、自動車業界の人間でもないが、大企業には予算至上主義と思えるノルマがあって、そのしわ寄せを末端の労働者、中小企業に寄っているのは否めないと思う。

トヨタは、このニュースの事例以外にも、下請けに負担させている取引がたくさんある。毎年一定率で”原価低減“と称して取引価格を下げさせてもいる。だから毎年膨大な利益を出せる。完成車の組立で5兆円もの営業利益を上げられること自体がおかしいでしょう。

メルセデスはどんな古い車でもパーツが出ると言われています。これは注文さえだせばパーツの金型から造ってくれるからなんです。
50年前の車のパーツを注文した時、金型から造りパーツが到着するまで半年待ちました。
アクセルペダルの薄いゴムですが10万円でしたよ。コストが高いのです。

製品の生産終了後の保管の条件などの見積もりと費用の支払いを義務付けたほうが良い。自動車に限らず例えばエアコンとか小物家電でも一台あたりに用いられる金型は想像できないくらいの大きな容積になる。メーカに居ても金型の保管管理などは一部の関係者以外は知らない人が大半でメーカも下請け任せ的な感覚が強いと思う。

プラスチック成形の会社に以前勤めていました。
当然ながら生産終了まで金型返却なんて出来ないし、補修パーツの注文も不定期に入りますし、金型預かりは当たり前だと思ってました。確かに全く出なくなった古い金型すら預かり放置だったので、別倉庫を借りて保管していました。負担とはこれを指すのでしょうか??

大手優良企業と言われるメーカーの一部では、中小企業に物を言わせず要求を押し付ける。世の中が原料高、為替安で厳しい中でも内部努力により利益を確保していると言われているがその実態は下請けの弱みにつけ込む。一部の大手優良企業と呼ばれる企業の中で増収、増益、内部留保をしているのはそのような企業が辛い立場に耐えている事を忘れてはいけないと思う。

そもそもトヨタのかんばん方式というものが、自社で在庫を持たずに生産のジャストインタイムで持ってこいというシステム。日産はそれをやらないので在庫が溢れ返っているが。
トヨタカレンダーもそう。トヨタは土日休み、祝日稼働でその代わり盆正月はドーンと長期休みになる。ただ、下請けからすれば「祝日は休めない、トヨタの長期休暇中は他の仕事もある」という悪循環になっていることはあまり報じられない。

問題になったのは、トヨタ系のカスタムパーツメーカーだが、
自動車業界の商慣習として金型代金を一括ではなく、分割払いというのがある。
モデルチェンジで量産での使用が終わっても、保守部品用に金型は供給保証期限以上に保管されている。
市場残存数が減っていれば、保守部品の再生産が無いことも有る。

今回のは大衆向けに売っている量販車ではなくモータースポーツでのカスタマイズと救急車などの公用カスタムをメインにしているTCDですが
モータースポーツは社長時代から章男さん肝いりでやっていることだから元子会社だったディーラー車検や
型式、排ガス不正みたいに他人事で知らなかったでは済まされない事になっちゃったね

トヨタ系だけではなくトヨタ自動車本体も量産終了後に補給品対応の為の金型保管を強制していますよ。
金型は、トヨタ自動車から仕入れ先へ貸与している為、仕入れ先は勝手に処分することはできません。
長い間、トヨタ自動車と付き合っている会社は、莫大なスペースと保管費用の負担に頭を悩ましているのが仕入れ先各社の共通の悩みです。

豊田のお膝元辺りに住んでいますがトヨタのジャストイン方式のため、日中のトラックの場所の取り合いが凄いです。輸送量が半端ないし、エンジン掛けっぱなしで待つ。クリーンな車を作っている会社のする事かと。
地元ではトヨタさん、トヨタさんと優遇されていますが、下請けや輸送には全く儲けがない。

トヨタ系列だけでなく大企業の多くは似たような事をしてると思う。
また、他の会社と取引先をかえると脅して安く部品を調達もしてるし、出入りの工事業者の扱いも酷くないだろうか。
大企業が下請けや取引先にもちゃんと利益が出るようにすることが国の景気にも大きく作用すると思う。

法令遵守の徹底と公正な取引慣行の確立、メディアによる継続的な問題提起と社会の関心喚起、そして自動車業界全体でのサプライチェーンの健全化が重要です。具体的には、金型保管費用の適切な支払いシステムの構築、下請け企業の交渉力強化、公正取引委員会による監視強化、そして大企業と中小企業のWin-Winの関係構築などが必要だと思います。

生産終了後の補修部品供給
この問題、日本の商慣行そのものにも影響するかもしれません。日本の場合生産終了後一定期間の補修部品供給を求められる商品が多いです。自動車だと何年、家電製品だと何年とか。

いま生産している車種ではなく生産はやめたけど市場にはありサービスは継続している車種用の部品金型がとにかく扱いが大変。いつ部品が必要になるかわからないので金型は処分できない。メーカーは下請けに任せっきりで下請けは費用請求が言いづらいのでしょう。恐らくトヨタ内で金型保管費用の扱いについて明確なルールがないのではないでしょうか?

トヨタは廃盤になった車種も何十年経っても金型が使える限り部品を調達できることを顧客サービスの特徴の一つとしています。
ただ、その顧客サービスが下請け企業の負担の上に成り立っているとまでは説明はないかもしれませんが。

こういう大手の一方的な行為を辞めさせないと下請けは搾り取られるばかりで従業員の給与を上げることはできない。今回大手の自動車会社の役員報酬は急劇に上がっており、一般従業員もそれなりに給与を上げているが、これらはこのように下請け企業から搾り取ったものであることをよく認識すべき。本来このような反社会的な行為をする企業の役員報酬を上げることは非常に問題だと思う。

開発の段階で部品メーカーは利益が出ないとわかっている事がある。自社で生産すると採算が合わないと分かっているので、設備や金型導入までは下請けと協力してやった振りをし、生産は丸投げで下請けが困り果てるが、『できない』と言うと、仕事がなくなって会社が潰れてしまうのでやらざるを得ないが、これが因果応報。

下請けにコストを押し付けることで、企業の生産性が向上します。上位企業は、見かけ上、高い生産性と収益、競争力を獲得しているようになりますが、全体で見た場合、他国より低い生産性やむしろ非効率で専門性も低くなっており競争力低下に寄与します。問題が見えなくなったことで、改善が難しくなっており、先送りと言えるでしょう。

自動車の金型関連で働いている人であれば、誰でも知っている事でしょう。
自動車業界からはなれて10年は経ちますが、スズキとスバル以外のメーカーに部品を納めている会社と関わっていました。
工場内に所狭しと新旧様々なメーカー向けの金型が置かれおり、中には昭和50年代のものもありました。

小さい部品を取り扱っていますが、10000/月が打ち切りになり、100/月の補給品になっても材料1つで1000個作れる場合、負担はやはりこちらになる。その流動も安定していないので他品番になると知らないうちに流動がなく、場合によっては9割以上の材料が残る。
大きい会社には小さな部品でもこちらはそれで生活を支えて貰ってるので、しっかり管理保証して欲しい。

金型保管についてはほとんどの業界業種で行われている。但し、量産で生産中の金型はいいが、量産終了でサービス対応になったような製品の場合は、実稼働が年一か数年に一回くらいでも長期保管をしなければならない事。
また、金型を手放せばその後の仕事も他社に出されてしまう可能性もある事から保管を容認している下請けもあると思う。

トヨタ生産方式の代表的なジャストインタイム。
以前から思ってましたが、この方法は自社優先で在庫を保管しないでサプライヤーに在庫管理をさせて必要な時に必要な物を必要な場所に届けさせると言う
今回の金型保管以上に下請けに在庫保管・管理を強要しているルールでしょう。
下請けへの強要は想像以上に存在していると思います。

保管料支払わないで1年経った金型は、図面と共に知的財産権・所有権が預かり元に自動移行し、どこに売却してもOKというルールにすれば良い。勿論スクラップにして代金を得るのも自由。再度生産する場合は、再度金型を支給すれば問題なし。
あと、発注側に一覧表を出させて、載っていないモノは、置いてある場所の管理者が知的財産も含めて自由にしてOKという法律にすれば良い。
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