バンコクに日本人が何人いるのか、これといって信頼できる統計資料はないのだが、一説には一時滞在者を含め10万人程度いるといった説もある。バンコク市内だけではなくパタヤの方まで含めれば、それくらいあっても不思議ではなさそうだ。北海道から沖縄まで各地の料理を扱うお店があれば、スーパー銭湯もある。伊勢丹も、東急百貨店も、高島屋もある。日本の一般的な地方都市よりも、日本に関連するものは充実しているかもしれない。
 そんなバンコクで、日本の政党ポスターなるものを見つけてしまった。


 思えば、海外生活が続き、この頃は日本の国政に参加していない。海外からも、定められた手続きを踏めば投票ができる。今の日本の政治に不満は多いけれども、1票を投じたところで結果を変えることはできないという無力感もあって、わざわざその煩雑な手続きを踏む気にはならない。そういう意識は、変えるべきなのかそうではないのか。