高級な駒と、普及駒では、駒の取り扱いなどに差が有るでしょうか?
私は、『変わらない』が、正解だと思います。
産地を含めた木地の希少性、作る人の技術、仕上げで値段は変わりますが、基本的な作り方、材料は同じです。
駒の扱いの基本は
1.駒を触る前には、手を洗う。
2.使い終わったら、乾拭きして駒箱にしまう。
たったこの二点だけです。
そして、これは、高級な駒も、普及駒も同じです。
しかし、表面の仕上げが荒い普及駒は、値段が安い事も有って、この2点を疎かにしてしまいがちです。
結果、手脂に埃が付き汚れてしまい、愛着が薄れ、更に雑に扱ってしまう悪循環に陥ります。
また、駒の表面は、木そのもので、塗料が塗られていないため、水分に大変弱いです。湿気が多いと、表面が毛羽立った状態になります。
写真は、鏡面に磨いた駒を、リビングに2週間くらい出しっぱなしにしたものです。
冬だったので、加湿器も使っていましたので、あっという間にこの様な状態になりました。
これが、もし、高価な駒だったらどうでしょうか?
将棋の駒は、使った後に駒箱に仕舞う事が如何に大切か、お分りいただけたと思います。
荒い仕上げの駒は、この毛羽立ちが見えないだけです。
普及駒を磨くということは、高級な駒と同等な表面に仕上げます。
従って、少なくとも、駒の扱いの2点は、確実に行われる事を前提にしています。
この2点を守って頂ければ、表面は、いつまでも良い状態が保てます。
将棋駒のお手入れに関しては、基本的には乾拭きだけで充分です。
黄楊は、油分を含んでいますので、違う油分を塗布する必要は有りません。
ただし、鏡面に磨いた駒は、手脂が付いた状態が目立ち易いので、気になる方は、極少量の椿油などで拭き取ると、手脂が簡単に落ちます。
問題は、付ける量と、付けた後です。
皮脂を落とすだけですので、落ちてしまえば必要の無い油分になりますので、綺麗に全て拭き取るのが良いと思います。
表面が荒い仕上げの駒に、油分を塗布すると、筋の中に取りきれない油分が残り、これが木地を変色させ、黒っぽい色にしてしまう原因となります。
また、椿油などは、木地内に浸透して、漆と木地の間に入る事で、漆が剥がれてしまう場合もあります。
鏡面に磨いた駒は、塗布した余分な油分を拭き取れるので、油分で磨くのは、表面が綺麗に磨かれた駒だけにした方が良いと思います。
また、油分でのお手入れは、普段から乾拭きして、日々のお手入れが出来ていれば、年1回で充分です。
それでも、表面がくすんだ場合は、ホームセンターに売られている磨きクロス(プラスチック用、又は、銅用)で、優しく磨いて頂ければ、輝きが戻ります。
磨かれてピカピカの駒を使うと、指し味も良いので、盤に並べるのが楽しくなります。
永く使う事で、駒の変化も楽しむ事が出来、良い状態で使い込まれた駒は、高級な駒、普及駒に関わらず、『良い駒』になって行くのです。
鏡面に磨いた駒は、扱いやお手入れが難しいと思って居る方がいらっしゃると思い、私の考えを書いてみました。
繰り返しになりますが、特別な扱いやお手入れが必要なわけではありません。
是非、綺麗に磨かれた駒で、将棋を楽しんで頂けたらと思います。
※駒のお手入れに方法や、表面の仕上げに対する意見など、様々な考え方が有りますので、この記事も、個人的な考えを書いたものです。
他の方法や考え方を否定するものでは有りません。
⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂
~普及駒にも輝きを!~
磨き、面取りの依頼はこちら
https://ojny4.crayonsite.info
私は、『変わらない』が、正解だと思います。
産地を含めた木地の希少性、作る人の技術、仕上げで値段は変わりますが、基本的な作り方、材料は同じです。
駒の扱いの基本は
1.駒を触る前には、手を洗う。
2.使い終わったら、乾拭きして駒箱にしまう。
たったこの二点だけです。
そして、これは、高級な駒も、普及駒も同じです。
しかし、表面の仕上げが荒い普及駒は、値段が安い事も有って、この2点を疎かにしてしまいがちです。
結果、手脂に埃が付き汚れてしまい、愛着が薄れ、更に雑に扱ってしまう悪循環に陥ります。
また、駒の表面は、木そのもので、塗料が塗られていないため、水分に大変弱いです。湿気が多いと、表面が毛羽立った状態になります。
写真は、鏡面に磨いた駒を、リビングに2週間くらい出しっぱなしにしたものです。
元の駒
https://ameblo.jp/bane-0604/entry-12467650579.html
冬だったので、加湿器も使っていましたので、あっという間にこの様な状態になりました。
これが、もし、高価な駒だったらどうでしょうか?
将棋の駒は、使った後に駒箱に仕舞う事が如何に大切か、お分りいただけたと思います。
荒い仕上げの駒は、この毛羽立ちが見えないだけです。
普及駒を磨くということは、高級な駒と同等な表面に仕上げます。
従って、少なくとも、駒の扱いの2点は、確実に行われる事を前提にしています。
この2点を守って頂ければ、表面は、いつまでも良い状態が保てます。
将棋駒のお手入れに関しては、基本的には乾拭きだけで充分です。
黄楊は、油分を含んでいますので、違う油分を塗布する必要は有りません。
ただし、鏡面に磨いた駒は、手脂が付いた状態が目立ち易いので、気になる方は、極少量の椿油などで拭き取ると、手脂が簡単に落ちます。
問題は、付ける量と、付けた後です。
皮脂を落とすだけですので、落ちてしまえば必要の無い油分になりますので、綺麗に全て拭き取るのが良いと思います。
表面が荒い仕上げの駒に、油分を塗布すると、筋の中に取りきれない油分が残り、これが木地を変色させ、黒っぽい色にしてしまう原因となります。
また、椿油などは、木地内に浸透して、漆と木地の間に入る事で、漆が剥がれてしまう場合もあります。
鏡面に磨いた駒は、塗布した余分な油分を拭き取れるので、油分で磨くのは、表面が綺麗に磨かれた駒だけにした方が良いと思います。
また、油分でのお手入れは、普段から乾拭きして、日々のお手入れが出来ていれば、年1回で充分です。
それでも、表面がくすんだ場合は、ホームセンターに売られている磨きクロス(プラスチック用、又は、銅用)で、優しく磨いて頂ければ、輝きが戻ります。
磨かれてピカピカの駒を使うと、指し味も良いので、盤に並べるのが楽しくなります。
永く使う事で、駒の変化も楽しむ事が出来、良い状態で使い込まれた駒は、高級な駒、普及駒に関わらず、『良い駒』になって行くのです。
鏡面に磨いた駒は、扱いやお手入れが難しいと思って居る方がいらっしゃると思い、私の考えを書いてみました。
繰り返しになりますが、特別な扱いやお手入れが必要なわけではありません。
是非、綺麗に磨かれた駒で、将棋を楽しんで頂けたらと思います。
※駒のお手入れに方法や、表面の仕上げに対する意見など、様々な考え方が有りますので、この記事も、個人的な考えを書いたものです。
他の方法や考え方を否定するものでは有りません。
⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂⁂
~普及駒にも輝きを!~
磨き、面取りの依頼はこちら
https://ojny4.crayonsite.info