<あらすじ>
小4女子のしずかは空き地の草むらの中で地球ではぐれた宇宙人と遭遇する。
宇宙人は自前の名前があったが、タコのイラストに似た外観と語尾に『ピ』を付ける話し方から、しずかは『タコピー』と呼ぶことにする。
タコピーはハッピーを広めるために旅立ち、さっそく空を自由に飛べる道具をしずかに渡そうとするが、しずかは下敷きを買う用事を理由に拒否する。
翌日、しずかはタコピーを抱いて空き地の土管に身を潜ませる。
学校でしずかの下敷きをバリバリに折るという嫌がらせをする一団と鉢合わせしそうになったのだ。
彼女らはしずかの親が生活保護を受けていることを理由に嫌がらせすることに罪悪感を感じていなかった。
タコピーは次なるハッピー道具『ハッピーカメラ』を披露する。
その説明の途中でしずかは下敷きを再度買いに行く用事を理由に立ち去る。
翌日タコピーはしずかの写った写真の説明をして喜ばせようとしたが、それから数日しずかは気落ちした感じで話しかけずらかった。
タコピーは新しいハッピー道具を取り出してしずかを喜ばせようとするが、しずかは飼っている犬(名前:チャッピー)に餌を与える用事を理由に家に帰る。
タコピーもしずかの帰宅についていくと、しずかの母親はシングルマザーで水商売に勤めていることがわかる。
しずかはチャッピーの存在だけを心の支えにツラい境遇を耐えて生きてきたのだ。
ある日、タコピーがしずかに会うとしずかは汚れた服装でチャッピーを繋いでいた首輪をもって佇んでいた。
しずかがケンカをしたと説明したら、タコピーは仲直りできる『仲直りリボン』をしずかに渡した。
しずかが家に帰った後、タコピーが様子をうかがいに立ち入ると、しずかはリボンで首を吊っていた・・


<感想>
鬱展開過ぎて読んでるこっちまで鬱になりそう。
ちなみにハッピーカメラの機能としては、写した瞬間に戻ることができ、その機能を使ってしずかは蘇る。
タコピーはアクセサリーに擬態し、学校でのしずかの実態を知る。
嫌がらせ集団のリーダー格まりなの迫害は凄絶を極め、助けようとしたチャッピーは保健所送りとなった。
まりなはチャッピーが殺処分されることを予言してしずかは涙を流す。
それを物陰から見ていたタコピーはしずかを助けようと飛び出すが、持っていたカメラがぶつかって、当たり所悪くまりなは死んでしまう。
聖書は良く知らないが、『原罪』という以上それを隠すために更に罪を重ねていくのだろう。(想像ですが)