正直者の憂鬱・タ | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

無駄なカラ打ち

フイルムカメラじゃなかったっけ?

単なるノリだろう

テストケースの撮影に

被写体にされた僕

 

別に かまわないけど

それより

僕が思考を言語化してたって?

 

なにそれ

 

思考する際

唇がわずかに動くとか

どこかで聞いたことがある

…いや

 

それとは絶対違うだろう

 

「…僕…喋ってました?」

 

そんなこと

誰からも言われたことが無い

 

けど

 

ふと過った

ひょっとして?

って ありえる可能性

 

近年

誰かに伝えたい要点

まとめてから

発言するようになって

周辺の人との

意思疎通に

不便を感じたことはなく

 

…まさか その

“まとめる”際の思考中

 

僕がぶつぶつと

漏らしてた発言込みでの

解釈の疎通が

取れてたのだとすれば

 

思考を言語化にする前の

言葉のチョイス中から

相手に対して

解説が始まってるって訳で

 

…だけど

 

いや…そんな訳…

 

だってこれまで

誰もそんな事 一言も

言ってこなかったじゃん

 

とか思いつつ

そもそも

先輩の発言全部

ガチに受け取らなくても

 

とも 思うのだけど

 

あまり嘘を言わない人だから

 

どういう事なんだ?

って

 

悶々としつつ

 

「…うるさかったです?」

 

一旦

先輩の発言鵜呑みにした態で

 

リアクション返しながらも

 

頭の中では

忙しなく

あれこれ推測している

 

現状の…この思考も

先輩の言い分だと

聞かれてる?ってこと?

 

普段

こういう時

無意識に放置してる

自分の聴覚に

意識向けていれば

 

当然

意識した途端

 

無意識の行動は

身をひそめる訳で

 

先輩の発言の

うらを取ろうにも

無駄でしかない確認作業

実践中の僕に

 

 

「…お前さぁ

 どうすんの?

 

 好きになった相手と

 どうなりたいとか

 考えてる訳?

 

 まだひょっとして

 そこまで妄想は進んでなかったりする?」

 

 

先輩の質問は

つまり

 

 

触れたい

触りたい

触れられたい

…ってスキンシップ

の その先込みの

覚悟って事だろうか?

 

友情としての位置づけとは

違う 相手への衝動の

有無

 

…そんなもん

言わずもがなだろうに

 

当然

 

脳トレじみた妄想も

 

やんないよりは

やっといた方が

 

って程度の

心の準備

 

過去の体験をトレースしつつ

失敗しなかった方の流れを

イメトレして…ってな感じ

 

 

「…正直

 望みはしても

 こればかりは

 相手ありきの問題なので」

 

結構

自分でも

 

ガチめな答えで

質問に返せば

 

 

「…そこは

 ちょけて欲しかった…かも…」

 

 

聞いておきながら

ガチに引いてる先輩が

 

うわぁ…って顔して

 

「…犬も食わんもんに

 首を突っ込む気はないし…」

 

とか

言いつつ

 

 

「…お前…

 

 結構いい奴なのになぁ…

 どうして

 難しい恋愛

 しちゃうんだろうねぇ?」

 

なにやら

意味深なセリフで

 

僕の立場に首を傾げた先輩

 

この話題は

ここまでって事か

 

キッチンカーの女性店員に

 

炭酸のカラフルなドリンク

注文しつつ

 

被写体交渉を

始めた

 

 

   つづく