枯葉(カンショウ)d×γⅣ | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

僕の練習

 

聞いてた ヒトミさんも

 

ヒライ先輩同様

 

奏者からの技術者

 

職人への変身…ってぽいなぁ

 

 

先生みたいな助言に

 

そうか

 

 

さすさすしてたチェロ

 

再度 抱え直し

 

もう 何度も練習した

 

 

バッハ

 

 

では この曲で〆ようか

 

と 

 

すぅっと弾き始めれば

 

 

工房のドアに 人の気配

 

 

ちゃんと助言聞いて

 

弾き始めた僕が

 

珍しいのか

 

 

単に

 

始めてた作業の

 

丁度切り良い所だからと

 

タクシー呼ぶ為

 

中断しているだけか

 

 

ヒトミさんが こちらを窺ってる様子

 

 

視界の隅で気付きながら

 

 

得意な曲

 

それとなく 熱を入れつつ

 

弾き終えれば

 

 

「…そっちにあるチェロ

 

 それも弾いてみてもらっていい?」

 

 

突然 思いがけない申し出

 

 

いや 別にいいですけど

 

 

ヒトミさんの指差す先のチェロ

 

目視で探せば

 

 

弦に

 

ウルフキラーが取り付けられた

 

 

メンテに持って来られた

 

私物っぽいけど…と

 

修理札

 

巻き付けられてる楽器と

 

 

ヒトミさんを交互に見て

 

 

「…あれ…ですか?」

 

一応 勘違いかもと

 

確認取れば

 

 

大きく頷く所作

 

 

じゃぁ…

 

 

と レンタル用のチェロ

 

元あった様に 横に置きつつ

 

指定されたチェロの前まで

 

移動すれば

 

 

…いや 待って これ

 

 

「…売り物ですよね?」

 

3ケタ万円の札

 

…そう 修理札だと思ったの

 

値札で その額に

 

唖然としていれば

 

 

 

「…良い楽器でも

 

 飾ってるだけじゃ

 

 値段だけの価値はない…だろ?」

 

 

よさは耳で 触れて 感じろって事か

 

 

「大丈夫

 

 何かあったら直せるから」

 

確かに

 

心強い 職人さんが勧めてくれてる

 

試し弾き

 

 

こんな機会を 逃す手はないと

 

楚々と 手に取り

 

弦をはじけば

 

 

チューニングされてて

 

 

「…これ 誰か 弾いてます?」

 

つい

 

人肌のぬくもり

 

残ってる様な印象

 

腕の中に感じ

 

 

感想言えば

 

 

「…まぁ そこそこ」

 

曖昧な返事

 

 

別に それは重要じゃない

 

けど

 

 

確かに

 

誰も拒まない

 

そんな印象のフィット感に

 

はぁぁぁ…と 小さい溜息

 

吐いて

 

 

いざ 得意のプレリュード

 

弾き始めれば

 

 

成る程

 

G線のピュアブリランテ

 

美人の美しい肌にある

 

ホクロの要素か…と

 

 

ウルフ音カットされた音色に

 

ストレスは無く

 

つい

 

目を閉じ

 

音色に陶酔していれば

 

 

演奏後の感想か

 

 

ヒトミさんが

 

 

「…なんか君…エロいね…」

 

 

思ってても

 

口にしちゃいけない系の

 

感想

 

真顔で吐いて

 

 

「…それ よかったら

 

 いつでも演奏していいから」

 

 

 

謎のお墨付きを くれた

 

 

 

  つづく