別に そんなつもりでは
と
こちらの表情に 戸惑いが出たか
想定外な反応見せた
カメラマン
表情変えるでもなく
ただ
少し トーンを落として
「…終電はとっくに終わってるくらいか?」
そう 囁くと
前触れもなく
スッと立ち上がり
ラブチェアーの方へ向かう
その背中
首を捻って 追いかけ
何が始まるんだ?と
眺めれば
清掃員が入った後
室内のリモコン
綺麗に並んでるテーブルから
ひとつ 手に取ると
テレビをつけ
モニターの中
時刻表示されてるのを確認している
様子
あぁその手があったか…と
室内にはやはり
時計が無いのだろうと
察しつつ
時を忘れさせる空間
…ってのが
コンセプトでもあるのだろうか?
等と
勝手にホテル側の狙い
想像しながら
再度
室内を見回していれば
テレビの音声
途切れ
消した事 知らせたカメラマンが
モニター前で
急にこちらへ振り返って
「お前 やっぱり
ここに連泊するの止めとくか?」
今が何時って話題から
まるで関係のない
突飛な発言
なんだよ急に…と
なんでもかんでも
勝手に決めてたカメラマンからの
選択させてやろうか?って
言い方に
つい
警戒心が強くなって
返答に声が詰まる
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