社交ダンスのいいところは、「型」があることだと思います。
型さえ覚えれば、ある程度は踊れます。
(だから、足型に凝る人が多い、という弊害もありますが。)
わからなくなれば、教科書を見れば、ちゃんと載っています。

ディスコダンスとかストリートダンスが意外に難しいな、と思うのは、きちんとした型がないので(知らないだけで、あるのかもしれませんけど)、どのように踊っていいのか、よくわからないからです。
アドリブで自由に踊るって、けっこう難しいです。
ましてや、男女が二人で組んでステップを合わせて踊るなんてまず無理です。

欧米人で今話題の「イスラム国」に憧れる人が増えているそうです。
テレビで、中東に渡ってイスラム教に改宗したフランス人の女性を紹介していました。

その理由の一つとして、「自由に生きるよりも、戒律に縛られて生きる方が楽だ。」というのがあるらしいです。
西欧社会って、「自由」を重要な価値観にします。
束縛される人生は、不幸だということになっています。
でも、「自由に生きる」ってけっこう難しいです。
その点、イスラム教は、人々を戒律で縛るので、自分で考えたくない人には楽です。
言われたことだけきちんと守れば、とりあえずは幸せになれそうな気がします。
「型」のある人生です。

日本も昔は共同体の中でみんなしがらみに縛られて生きていました。
そんな束縛を離れて都会で自由に生きることが若者の憧れでした。
でも、自由に生きるのは、それなりに疲れます。
新興宗教に走る若者が多い、という話を聞きますが、型のある人生を求めているのかな、と思います。