「ビトウィン」川上健一著を読みました。
今をときめく売れっ子作家の、売れない、というより書かなかった時代の回想です。
信州の山奥で家族を抱えて、10年間ほとんど自足自給の生活をしていたらしいです。
しかし、これが全く惨めな生活じゃないです。
お金はなくても、時間はありあまるほどあります。
魚を釣ったり山菜をつんだり、農家の人からできそこないの野菜や果物をもらったりして、
なんとか生活ができたそうです。
都会であくせく働くよりは、田舎でのんびり生活するのも悪くないなあ、と思いました。
確かに現代人はお金を稼ぐために、生活のゆとりを失っています。
もっと人生を楽しんで生きたいなあ、と思いました。