続き。

前回、紹介したファビアン・チャコンさんのウォーキング動画です。

次に下の動画を見てください。

若いモデルの卵のような女性達がハイヒールでウォーキングの練習をしてます。
左から二人目の青い髪の人だけが、正しく背中でインパッセに上げています。(壁ぎわでヨロヨロして、ちょっとしたらいなくなる人ではないです)


他の人は単なる脚上げになってます。

脚を脚で持ち上げている。

足が悪い意味で軽くて、地球に引っ張られていません。

これが、踏めてない。ということです。


モデルウォーキングを流れでやると出来ないから、動きを一つ一つ分解して区切って練習しているのだと思いますが、ポーズとポーズの練習になってしまって、繋ぎの練習になっていません。

流れをポーズに分解する練習は良くないです。


例えば、歩いているモデルの写真を撮った時、その写真は動いて見えないと失敗だと思います。

生きてないからです。


ちなみに、バレエも繋ぎの練習をしなくちゃ駄目でポーズの練習は後からやれば良いのです。

甲出しも「甲出し」というポーズが大事なのではなく、ポワントに立つ軌道が大事なのです。

正しい軌道で立てば甲は出ます。

距骨が、はじき飛ばされる軌道はあります。

直線的に立つと必ず関節と関節がぶつかります。


だからポーズの練習なんかしなくて良くて、軌道の練習だけしておけば良いのです。

みんな軌道を間違えています、軌道を失敗してます。


ファビアン・チャコンさんは上の動画の時のウォーキングが一番良くて、最近の動画だと関節が曲がっています。

関節が曲がっているのに、昔と同じように歩こうとするから、ちょっとねじれが生まれて、現在はより「くねくねしい」動きになってます。

加齢のためか、自分というものを演じようとし過ぎてくねくねしくなっているのかはわかりませんが、最近は自然じゃないウォーキングになって、ちょっとわざとらしいウォーキングです。

股関節も「く」の字になっています。


続く。