ダンスファン 5月号/2007
競技ダンスの研究  金沢 正太

ダンスファン 5月号/2007 P50
競技ダンスの研究  金沢 正太
………より 引用

『ダブル・リバース・スピン
ワルツのライズは 徐々に上がりながら最高点に達して行くものが一般的
これを グラデュアル・ライスって云う』


………Juteline says
(ダブル・リヴァース・スピン)と云うフィガー名に於ける【スピン】の意味は (ナチュラル・スピン・ターン)の【スピン】とは 意味が異なります

(ナチュラル・スピン・ターン)の【スピン】は 第4歩(男子左足・女子右足)でピヴォット回転(レギュラーは1/2右回転)をしてから 更に 第5歩(男子右足・女子左足)で 3/8右回転のボールターンを継続する事を 意味しています
これに対して (ダブル・リヴァース・スピン)の【スピン】は 男子第1歩左足で3/8左回転をした後で 男子第2歩右足で 1/2左回転の【トウ・ピヴォット】をすると云う事柄を 【スピン】と言い表しています

つまり スピンの用語には 2通りの意味があります

スピンの2通りの意味
1)ピヴォット・回転から ボール回転を継続する事
2)男子のトウ・ピヴォットによるヘジテイション動作

男子のトウ・ピヴォットには 回転方向の違いにより2通りがあります
1)男子右足でやるトウ・ピヴォット(ダブル・リヴァース・スピン)
2)男子左足でやるトウ・ピヴォット(ダブル・ナチュラル・スピン)
※ ダブル・リヴァース・スピンとダブル・ナチュラル・スピンの違いは 回転方向の違いだけじゃなくて ステップ毎の回転量にも違いがあります


そして又 男子がトウ・ピヴォットする時には ダブル・リヴァース・スピンの場合は 女子は右足でヒールターンを終えた後で 左足でボールターンを継続しながら 右足を開いてから 左足を前にロック(rock 交差)しますから 女子の足型についてスピンと云っているわけじゃなくて 2&3 のカウントの間中に行われる男子片足でのトウ・ピヴォットのことを 【スピン】と云う用語で言い表していることになります

グラデュアル・ライズ gradual rize と云う用語は 私は知りませんでしたが 前進的な・徐々に行うライズ と云う意味ですから ワルツで多用される漸増的なライズのやり方を 意味しています
1の終わりにライズをし始めて
2でライズを継続して
3の始めでライズ継続
3の終わりにロアー
…と云うやり方です


『2歩目は アップで着かなくちゃいけない
2歩目でライズ継続だと 女性の左足は パスになっちゃう』

………Juteline says
この説明部分は 女子にヒールターンをやらせるための男子のリードのコツとして 最も大切な部分です

私が Selfpractice の Essay メニューのコンテンツの中で 書いたことを思い出して下さい

Essay ダブル・リヴァース・スピン


女子右ひざが低い状態で曲がっているために この女子右足で 次の左足を横へ開くための(予備動作)を 行う事になります
(予備動作)の意味が分かりにくい人は 【後退回転(内側回転)の動作原理】…を思い出して下さい        つまり 左足を横へ(逆ハの字)形に開く事になります       左トウを外股状に開いた形にして (左トウをトウ・ターンアウトして)左足を横へ開く…と云う動作を 女子がやる事になるのです

要するに 分かりやすく云えば 女子がリヴァース・ターンの1~2歩のやり方をする…と云う意味です

男子が漸増的なライズをすると 女子がヒールターンをする事が不可能になる…と云うことを 先ず 男子は頭に入れておいて下さい


次には 【それでは ヒールターンをやらせるには どうしたらいいのでしょうか?】…と云うことを考えます
一般的な足型の時に 女子両足を閉じさせる方法を 思い出して下さい
例えば シャッセ・ターンのナチュラルターン1~3歩や リヴァースターンの1~3歩を思い出して下さい
2~3にかけて ドンドンと高さを高めて行って 高くライズをしますよね       そして 両足が閉じた時が 最も高くなります


次に (足を開く)と云う事柄の意味を考えてみますと 常識的に考えてみれば 両足が揃った時が 高さが高くて 両足を開いた時には 高さが低くなります
つまり 足を開くための予備動作は ライズが不充分であり 最高の高さまではまだライズする余地がある…と云う時に 支持足のひざを曲げて 瞬間ヒップを前に出してから 支持足のひざを伸ばす事によって  移動足を後ろへ送り出す……このやり方が(予備動作)です
この(後退の予備動作)を 女子右足でやらせないためには 女子右足を最高の高さにまで 高めてやれば良いわけです

極端な言い方をすれば 女子右ひざが 伸び切ってしまえば 左足は揃える事しか出来ない筈です       左足を後ろへ通過して後退して開く事は 出来ない筈です
 実際には ワルツとしてのひざの緩みはあるわけですから ひざを突っ張るように伸び切ることはありませんが……


以上の考察から ここでの結論は 男子左足は 1の終わり(1の後半)で 急激なライズをやって 右足はトウで着地してアップ(最高の高さ)の形で 2&3 の間中 アップの状態を保持する……と云う事柄です
2・3 で1拍分を ヘジテイト(名詞はヘジテーション)している……2でステップしてから 3を右足のままステップ無しで3の1拍分を休んでいる……ところでバランスを保つ事が大切です


男子だけのステップ・カウントを考えてみますと カウントは 2・3 で3の終わりにロアー…と考えても良いのです
なぜ? (2&3)と女子の踏み方(ステップ)を基準にして 男子右足を 2&3 とカウントしなければいけないのか? と云いますと……男子右足で立ち続ける間は 男子の方がフォロワーの役割をして 女子の方がリーダーの役割をするのに 任せて下さい…と云う注意点があるからと云う事柄が 理由です
女子は 左足をロックしますから 男子がリードをしてしまいますと 女子が足をロックしてから右足を抜く事が出来なくなり(男子に回されちゃうと~) 女子が転倒する危険が生じるからです
ですから 2&3 の部分は 女子の自発的な 動作に 任せるようにして下さい


ダブル・リヴァース・スピンの後続フィガー

あとに続ける後続のフィガーに 何を選ぶかを考えてみますと 左回転をどのようにして切り替えるか によって難しさがいろいろと違って感じられます
初級者・中級者がやりやすいのは ダブル・リヴァース・スピンから コントラ・チェックへ 入る方法でしょう
左回転から コントラ・チェックは入りやすいですし 左回転をコントラ・チェックによって止めることも出来ます

上級者のやり方は 例えば ダブル・リヴァース・スピン(オーヴァーターンの1回転)を2回連続してから ウイスクへ入る方法です
ダブル・リヴァース・スピンのレギュラーターンは 7/8回転ですから 普通のやり方では 中央斜めに面して始めて LODに面して終わります
ウイスクへ連続させるために ダブル・リヴァース・スピン(オーヴァーターンの1回転)を 壁斜めに面して始めて 壁斜めに面して終わり
それから ウイスクに入るやり方です
 

ダブル・リヴァース・スピンのカウント変更

更に 難しい事柄を考えてみますと カウント方法があります
我々アマチャーが教わるカウントは 1・2&・3 の数え方です
プロの踊り方・カウント方法は 1・2・3& とカウント変更しています
この3&のタイミングで 女子のロックからの右足を抜く事はとても難しいので 我々アマチャーが真似すると 女子が転倒する危険が大きいので 真似しないで アマチャーは あくまでも 1・2&・3 のカウントでやって下さい


ヒールターンの解釈?!

『女性の回転軸が 左ヒールからボールへと流れていかなきゃいけない』

………Juteline says
『左ヒールから』じゃなくて 右ヒールから左ボールへと回転軸が移る…と考える方が適切であると 私は考えます
その理由は 女子右足後退して ヒールが下りるまでの間に 右ボールで1/8左回転します       右ヒールが下りた瞬間に左足が揃えられて 右ヒールでヒールターンが行われます
このヒールターンは 両方の2本のヒールで回転するのじゃなくて 右ヒールだけで1/4左回転します

一般に多い女子の解釈は……
先に右ヒールだけでヒールターンをやり あとから左ヒールだけでヒールターンをやる…同時じゃないけれども 両方のヒールでヒールターンをやる
……このような理解が多いようです

以上の口説明をする女子に 「シャドウでやって見せて下さい」と私が 頼んだ全部の女子が 両方のヒールを同時に床に着けておいて 同時に2本の回転軸で回ろうとしているじゃ あ~~~りませんか

私は男子なので 男子の立場からヒールターンを考えてみますと 男子1歩目左足での急激なライズを終えて 2歩目右足を横少し後ろに開く時には 女子を右側にして右アームの中に女子が居ます
そして 右足へ重心が移動して左足をスキミングしながら徐々に引き寄せてきながら 右トウでピヴォットしますから 男子の前に居た女子を前進から左回転させて 女子右足を開かせるようになります
女子を前進から左回転させて…の形になるので 女子右ヒールから 左ボールへと重心移動して(バランス移動して)左ボールでボールターンする……と男子の私には 考えられます

つまり ヒールターンが終わるまでは 右ヒールにバランスしている……と考える方が適切である……と考えて下さい


イギリス語は 論理的な 言葉ですから
もしも 2本ヒールで ヒールターンをやるならば
2本同時ならば heels turn と云うのじゃないかしら?
2本別々ならば heel turns と云うのじゃないかしら?

用語のヒールターンは
heel turn ですから 1本ヒールであり 別々じゃなくて1回のターンだから turn にSが付かない
このように 考えます


ヒールターン

女子右足を後退してから 左足が引き寄せられて来て 右ボールターン1/8を終える時点で左足が揃います
感覚的にはヘッドが右足の上に乗り(女子のポイズは足元から左カーブですから 実際には右足よりも左にヘッドが位置しますが) 右足バランスで立ちながら 回転させられるので ヒールが下りないうちにも右ボール回転が行われます
ヒールが下りた瞬間から 右ヒールでのヒーールターンが始まり 1/4ヒールターンをやり終えた時点で 左足へバランスが移るので 右ヒールから左ボールへバランスが移動して 左ボールで3/8ボールターンをしながら 右足を横少し後ろへ踏みます
カウント1で 右足ボールターンと右足ヒールターンをやります
カウント2で 左足ボールターンをやりながら 3歩目右足を用意
カウント&で 右足ヒールを上げてボールで立ちながら 4歩目左足をロック位置へ引き寄せて用意する
カウント3の前半で 左トウで立ちながら右足を抜き始める
  カウント3の後半で 左足ロアーしながら左足で予備動作をやり 右足を後退位置へ用意する
 

女子のライズ

『女性は 寄せてきた足のトウでアップする』


………Juteline says
『トウでアップする』…は間違いです
なぜ? 間違い記事が 書かれたのかしら? ……と考えてみますと 男子のライズ方法を そのまま女子にも当てはめたものと思われます
男子と女子では ライズ方法が まるで異なる……ことを覚えて下さい


引き寄せた左足のヒールを上げて ボール(ボールからトウまでの部分)で アップじゃなくて ライズをします
次に 右足トウでライズを継続します
その次に 左足トウでロックしてから 最高の高さ【アップ】に成ります


女子は 1・2&・3 まで漸増的なライズのやり方をします
男子は 2に成る瞬間には 最高の高さ【アップ】に成ります

この男女の高さの違いに着眼しますと
ホールドはやわらかくしないと ワルツが踊れません
ホールドは 男女の高さ変化により 上下にいつもずれ合います
ホールドは ある意味 崩さないと ワルツが踊れません
前面コンタクトは 上下にいつもずれ合いますから 密着しては ワルツが踊れません
前面コンタクトは 少し離れる事が実際です
前面コンタクトに頼れませんから 女子は 背面コンタクトに頼る事が 実際です