海外から帰国すると、食べたくなる牛丼と蕎麦。
特に「天ぷら蕎麦」は、たまに一人でふらりと食べに行く。
高級店ならいくらでもあるが、僕の中で蕎麦は上品な食べ物ではない。
だから、安い店でガツガツ食べたい。
しかし、最近は立ち食いソバの名店が減った。
その中で、気に入っているのが「一由」のゲソ天そば。
少しまで間では、ジャンボゲソ天そばは２９０円とかだったが
ここ数年で値上がりし、今は４９０円。
ダブル「ジャンボゲソ天」にすると、６９０円になる。
ここがいいのは、２４時間営業ということ。
西日暮里まで行くのが面倒だが、夜中でも食べられる。
駅前だから、緑の駐禁員がウロチョロしているから、
チェックしながら、場合によっては車の前で食べる。
立ち食いソバで、駐禁15,000円取られたのでは話にならない。
それにしても、なぜ、立ち食いそば屋は減ったのか。
１、賃料の高騰
都心部では賃料が高騰している。
立ち食いそば屋は一般的に小規模で、薄利多売だから、高額な賃料を支払うことが困難だ。
２、５００円の壁
ラーメン店には、１０００円の壁というのがあるという。
1000円を超えると客足が遠のく、というやつだ。
立ち食いソバだと、それが５００円なのではないか。
今の飲食店は食材費以上に、賃料と人件費の方が重い。
客単価が低い店は成り立たない。
３、高齢化と人口減少
東京都でも高齢化が進行しており、また若年層の人口が減少している。
立ち食いそば屋は昔ながらの雰囲気や手軽さで、中高年層に人気がある。
若年層の減少やライフスタイルの変化により、若年層からの需要が減少。
また、高齢化に伴い経営者や労働力の確保が難しくなり、経営の継続が困難になっている。
立ち食いそばの起源は江戸時代にさかのぼる。
都市部では忙しい人々が手軽に食事を摂るために立ち食いスタイルの飲食店が登場した。
昭和に入ると、立ち食いそばの店舗数が急増。
特に戦後の復興期、立ち食いそばは人々の食事の一環として重要な存在だった。
食料の不足や物資の制約があった時代、手軽でリーズナブルな立ち食いそばは
多くの人々にとって頼りになる存在だった。
日本の食文化「立ち食いそば」。
頑張ってほしいなぁ。
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