https://shop.bali-mimpi.xyz/categories/592617

 

12月6日(金)

 

朝食に出かける。
チキンのチェーン店はもう飽きたけど、他に開いている食堂が無い。仕方ない。みじめな朝食だ。

宿に帰る。途中で、また、犬に追いかけられる。

10時頃、ワヤンが迎え来る。
トゥガナン村に行く。韓国人カップルのバイヤーが居た。英語でアタのボスと会話をしている。彼らの商談が終わるまで、のんびり待つ。
韓国人の青年は日本語も少しできるらしい。話しかけてきた。
どうやら韓国で店を持っているらしい。
適当に話しながら、彼らの仕入れをチラ見する。
『ああ、、懐かしいなあ、昔、こういうのが売れたなあ、、、』
私には、古い売れ残りにしか見えない。
しかも、材料が悪い。職人も下手になっている。
『いらないなあ、、、』

日本では、アタはもはや、飽和している。
ネットショップには、悪い材料で量産された粗悪品が溢れている。

実際に、もう、バリ島に自生するアタは無くなっている。

最近のアタ細工の材料は、インドネシアの他の島から、同種の植物を取り寄せている。
しかも、もう、それも少なくなっていて、
とうとう、籐などの、別種の材料や、
いよいよ、ビニールを編んだ物が増えている。

私は、「高くても構わないので、良い材料で、丁寧に編んでください。」とオーダーするのだが、
完成品は、ただ、高いだけだったりするので、もう、アタの受注生産はヤメル事にした。

昔のアタ細工は、バリ島に自生しているアタを熟練の職人が編んでいた。
それは、今は、もう無い。

しかし、
最近になってようやく、
人数は少ないが、まともなアタ細工ファンに、
アンティークの理解が芽生えてきていると思われる。

幸い、私は、昔の良いアタ細工の売れ残りを抱えているので、
それを、大事に持っておこうと思う。

なぜなら、、販売価格は高くなるので、買える人は少ない。