【更新版】エンジニア経歴1~3年くらいの人にお勧めする本 | 若手エンジニアのブログ

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文系出身の若手女子エンジニアによる技術ブログ。
日々の経験や学びをアウトプットするためにブログを書いています。
バックエンド(Java+SpringFramework)を経てインフラエンジニアになりました。
今は育休中につき、本で勉強したことを中心にアウトプットしています。

以前の記事をリニューアルしてお送りします◎

インフラ関連のお仕事に携わり始めたのと、知人がITパスポートを受けることから、

資格関連の本も追記してみたいと思います~

 

なお、読んだ感想とお勧め対象読者をそれぞれ書いていますが、

あくまでも私の個人的意見なので悪しからずご了承ください。

 

もくじ

 1.Java、プログラミング、Webアプリケーション関連

  ①『図解! Excel VBAのツボとコツがゼッタイにわかる本 プログラミング実践編』

  ②『ちゃんと使える力を身につける Webとプログラミングのきほんのきほん』

  ③『Java言語で学ぶデザインパターン入門』

 2.DB関連

  ①『達人に学ぶDB設計 徹底指南書』

 3.インフラ、ネットワーク、Linux関連

  ①『インフラエンジニアの教科書』 ←new!

  ②『インフラエンジニアの教科書2』 ←new!

 4.その他技術

  ①『暗号技術入門 秘密の国のアリス』

 5.IT業界全般、エンジニアのキャリア論関連

  ①『痛快! コンピュータ学』

  ②『ソフトウェア・ファースト』

 6.資格関連 ←new!

  ①キタミ式シリーズ

  ②合格教本シリーズ

  (非推奨)『パーフェクトラーニング過去問題集』

 

1.Java、プログラミング、Webアプリケーション関連

① 『図解! Excel VBAのツボとコツがゼッタイにわかる本 プログラミング実践編』

立山秀利著、秀和システム出版

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お勧め対象: プログラミング初学者

 

いきなりJavaじゃないやつですがm(__)m

私はJavaエンジニアですが、実は初めて学んだプログラミング言語は、

環境構築が不要な、Excel VBAでした。

 

Javaでないとはいえ、変数やらifやらメソッドやら、

そういった基本的な話は大抵のプログラミング言語で出てきます。

 

それらを、初心者目線で、超~~~ゆっくりペースで分かりやすく勉強できたのがこの本でした。

副題に「最初からそう教えてくれればよかったのに!」とありますが、

実際私は他の本に対してそう思えたほど、とても分かりやすかったです。

 

(逆に、プログラミングを他の言語等で学んだ人が、VBAにも手を出そうとしたときに読むと、物足りなく感じるかもです。本当のプログラミング初心者にオススメ。)

 

② 『ちゃんと使える力を身につける Webとプログラミングのきほんのきほん』

大澤 文孝著、マイナビ出版

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お勧め対象:エンジニア1~3年目

 

Webアプリケーション開発には必須となる知識の基礎を、分かりやすく解説してくれています。

 

私はWebアプリ開発に携わって半年くらいの時に読んだのですが、

開発現場でやっていることの仕組みの理解に大いに役立ちました。

 

Webアプリ開発に関わるなら知っておくべきことばかりなので、

関わってるけど(orこれから関わる予定だけど)実はあんまり仕組み知らない…って人には、

ぜひ読んでほしいです。

 

なお本書の後半はPHPのプログラミング基本も勉強できるようになっていますが、

プログラミングの勉強本としては詰め込み感があるように思います。

PHPを勉強したいならPHPに特化した初学者向けの本を1冊買って、丁寧に勉強したほうが良いんじゃないかな…。

 

 

③ 『Java言語で学ぶデザインパターン入門』

 結城浩著、ソフトバンククリエイティブ出版

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 お勧め対象:(Java)エンジニア2年目~

 

有名な本なので、知っている人も多いかもしれません。

ライブラリではないけれど、プログラムを組むうえで知っておいて絶対に損はない、デザインパターンを学習できます。

 

私は解説が難しすぎると勉強を放置してしまいがちなのですが(汗)、

この本の解説は、最初にたとえ話でデザインパターンの概説があり、

サンプルプログラム(解説充実)を通してその理解をしっかり深めることができる構成になっていました。

 

ただ、初心者すぎると、そもそもデザインパターンの良さや、

実際にどのように開発現場で使われているかなど、実感がわかないのではと思います。

なのでお勧め対象読者は、エンジニア歴2年目~の人としました。

 

またタイトルの通り、Javaプログラムで説明されていますが、

オブジェクト指向の言語を使っている人におすすめです。

 

 

 

2.DB関連

① 『達人に学ぶDB設計 徹底指南書』

 ミック著、翔泳社出版

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 お勧め対象:エンジニア歴1年目~


DBはどんな現場でも使われていると思うので、

DB設計や管理に携わるか否かに関わらず、ぜひ勉強したい分野です。

 

せっかく勉強するなら、DBの設計思想を含めて勉強したほうが理解が深まると言われ、

私が会社の先輩からお勧め頂いたのがこの本。

今のところ私はDB設計やDB管理などに直接業務で関わったことはないのですが、

この本を通して、データベースの役割やその重大性、DB設計が実はアプリ全体の設計・あり方に必ず関わってくることなどを学べました。

 

また、こちらは私は読んでいませんが、姉妹本で

『達人に学ぶSQL 徹底指南書』(Amazonリンク)もあるようです。

SQLをしっかり学びたい時に良さそうだなあと思います。

 

 

3.インフラ、ネットワーク、Linux関連

①『インフラエンジニアの教科書』 ★new★

 佐野裕著、シーアンドアール研究所出版

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 お勧め対象:インフラエンジニア1~3年目(特に物理サーバ管理担当者)

 

物理サーバの種類や、見積もり時に注視すべき点など、

「インフラエンジニア」と言われてぱっと思いつく業務内容が解説されています。

 

とはいえ、現在は、物理サーバ中心よりも、クラウド化や仮想化が進み、

バーチャルサーバをメインで扱うことも増えてきています。

また、ネットワークやデータベースなどの知識は、物理・仮想問わず非常に重要かと思います。

そのため、まず次に紹介する『インフラエンジニアの教科書2』から勉強することをお勧めします。(NW、DBなどより普遍的な知識を学べます)

 

そのうえで、物理サーバの管理を担当することになったり、

インフラ関連資材の見積もりや要件定義・基本設計に携わるようになったら、

本書を読むと理解が深まるのでは?と思います。

(私はそこまでのレベルに行っていないので推測ですm(__)m)

 

②『インフラエンジニアの教科書2 スキルアップに効く技術と知識』 ★new★

 

 佐野裕著、シーアンドアール研究所出版

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 お勧め対象:インフラエンジニア1~3年目、インフラエンジニア以外のエンジニア3年目以降

 

①の姉妹本。

プロトコルやネットワーク、データベース、障害対応など、

実際のインフラ現場業務(しかもわりと普遍的)に使える基礎知識が解説されています。

 

様々な技術を解説する「教科書」なので、若手インフラエンジニアはもちろん、

現場の仕事に慣れてきた3年目以降エンジニアにも、技術理解のために読んでほしい。

基本概念の理解や、よく使われている技術知識をざっとさらいたいときにはちょうど良いと思います。

 

なお、注意点が2つ。

・解説の書き方が、「ある程度IT知識あるよね」前提な感じです。

そのため、「入門書」ではない、「入門書の次」レベルくらいが妥当かなと。

例えていうなら、中学英語(=入門レベル)は学んだ前提で、

高校1年生レベルの標準的な教科書を用意しましたという感じ。

 

 

・とはいえ「教科書」なので、個別の技術の、より専門的で深い知識については、

他の本をあたるか、ググるかする必要はあります。

 

名前の通り、「教科書」というのがぴったりで、

業界経験2年、かつインフラエンジニアとしては1か月半経験の私としては、

とても重宝している本です。
 

 

4.その他技術関連

① 『暗号技術入門 秘密の国のアリス』

 結城浩著、SBクリエイティブ出版

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 お勧め対象:???

 

ごめんなさい、こちらは読んだことはありません汗

ただ興味あるので、機会を見つけて読んでみたいなという自分のメモですm(__)m

 

ちなみに著者は、上で紹介した『Java言語で学ぶデザインパターン入門』の著者と同じですね(今気づいた)

 

5.IT業界全般、エンジニアのキャリア論関連

① 『痛快! コンピュータ学

 坂村健著、集英社出版

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 お勧め対象: だれでも。

 

2002年出版の古い本ですが、コンピュータやインターネットはどのようにしてでき、進化してきたのか、

といったITの歴史をたどりつつ、コンピュータが動く仕組みやインターネットでセキュリティ対策が必要となる理由などを知れる本です。

文庫本で、専門用語もそこまで多くないので、比較的さらっと読めます。

 

なお、この本自体は、エンジニアの日常業務に直接的にかかわってくるものではないです。

が、この本を読むことで、「なぜこの業務が必要なのか」を理解したうえで、業務を行うことにつながるように思います。

単なる作業者としてのSEで終わりたくなかったら、読んでみると勉強になると思います。

 

②『ソフトウェア・ファースト』

 及川卓也著、日経BP出版

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 お勧め対象:だれでも。エンジニアかどうかに関わらず、読んで損はない。

 

戦後以降の日本や世界の産業の発達を振り返ったうえで、

IT、ソフトウェアがいかに重要であるか、

そしてITを産業にどのように活かしていくかについて論じた本。

 

エンジニア/非エンジニアに関わらず、今後、産業がどのように推移していくか、

生き残るためにどうしたらいいか、考えさせられると思います。

 

私個人としてもSES事業で派遣されている身。

これからの社会がどのように変わり、その社会でエンジニアとしてどうやって生きていくかを、

視野を広げて考えるきっかけになりました。

 

6.資格関連 ★new★

ITパスポート、基本情報、応用情報関連の学習本のおすすめも書いておきます。

応用情報は今年4月に受検予定でしたが、コロナで中止になりました(;^-^A
が、余裕合格するはずだったので← 仮合格者の意見として書いておきますw
ITパスポートと基本情報はそれぞれ合格しているのでご安心ください◎

①キタミ式シリーズ

 Amazonリンク ※リンクは基本情報のものです

 お勧め対象:

  ・初心者・若手の人 

  ・文系出身者

  ・文字メインの解説書よりもイラストがあったほうが頑張れる人

 

ITパス、基本・応用情報の資格教材でググったら、ほぼ間違いなく出てくると思います。

世間でもそれだけお勧めされている本ですが、私も愛用していました。

 

「エンジニアってパソコンやってる人でしょ?」というイメージしかなかった、

文系出身で、超ド初心者の私でさえ、ITパスポートを1週間でとれたレベルの分かりやすさ。

(大げさっぽく書いてますがどれも事実です←)

 

分かりにくい専門用語や各種概念を、

まんが系のイラスト+丁寧な解説で説明してくれているため、

文字ばかりの教材よりも理解しやすく、勉強を続けやすいのがおすすめです。

 

難点をあげるとしたら、1つ1つの解説が丁寧なゆえに、

網羅性が必ずしも高くない(テクノロジ分野は頻出部分が充実しているが、ストラテジ、マネジメント分野はやや少なめ)ことかなと。

※ただ、それゆえ初心者や文系出身者には余計にお勧めです。

 

 

ちなみに私は、ITパスポートと基本情報の資格取得時、このキタミ式を使っていました。

応用情報は、基本情報までである程度基本の概念を知ったこともあり、

まんがイラストがなくても頑張れそうだと、文字メインの他の教材(以下の合格教本シリーズ)で勉強しました。

 

②合格教本シリーズ

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 お勧め対象:

  ・文字が多めでも大丈夫な人

  ・試験の3分野をバランスよく勉強したい人

  ・多少の専門知識がある人

 

こちらもキタミ式と並んで、よく見る教材の1つかと思います。

私は応用情報の試験勉強の時のみ利用していました。

 

3分野がバランスよく載っており、過去問研究も相当されているんだろうなと思えるくらい、

過去問に基づいた情報が解説されています。

(ただ過去問研究のレベルがある意味高すぎて、細かな情報含め量が多く、勉強は大変)

 

網羅性という観点では非常におすすめです。

網羅性にこだわりたいなら合格教本、ポイントを絞ってまずは理解したいならキタミ式、

と使い分けると良いかも。

 

(非推奨)『パーフェクトラーニング過去問題集』

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最後に。

あまりにもひどかったので、非推奨本として書いておきます。
私は『令和元年秋期 応用情報技術者パーフェクトラーニング過去問題集』を買いました。
 

が。

 

模範解答が間違っている!!!!!

しかも1か所とかじゃない!!!!!
さらに、間違えている箇所に対し、堂々と間違えた解説まで入れている。
 

正式な解答、情報処理の公式ページに載ってるんですよ??

なんで本を発行する前にチェックしないのか????

しかも(繰り返しますが)1か所とかじゃないんですよ???

 

たまたま令和元年秋向けの応用情報の分だけが間違い多発していたのかもですが。
この本のせいで、間違った知識を正しいものだと思って勉強してしまう可能性もあるため、

全くお勧めしません。
 

過去問をやるなら、本ではないですが、おとなしく過去問道場やりましょう。

これはほんとにおすすめです。

(過去問道場は、ITパスポート基本情報応用情報ともあります)

 

 

本紹介は以上です!

 

最初にも書きましたが、感想や推奨対象者などはあくまでも一個人の意見なので、

その点、改めてご了承ください。

それでは!!