今日は遅番にて先程帰宅
お風呂に入り、明日に備えて寝るべく早々に布団に潜り込んだワタシ
でも思い出すのは今夜の利用者さん
広い敷地に各々大きな家を造り
家族と隣り合わせに住んでいる寝たきりの
利用者さん
私たちは朝から夜中まで、1日24時間に何度も訪問している利用者さん
今夜のワタシは夕飯時の訪問だった
決められた手順に決められた時間・・・
されど面と向かえば誠心誠意対応してくる
でも利用者さんにしてみれば
何度訪問してもらっても、所詮見送らねばならない人間たち
やはり独居は独居
他人が何回出入りしても一人ぼっちだ
大きな部屋に大きなテレビの音だけが響き渡り
尚更ひとりが際立つ
いつも「先生ありがとうございます」
などと穏やかで優しい利用者さん
90もとっくにすぎている
後ろ髪引かれる思いで部屋を後にした
でも今夜は挨拶して部屋を出たとたん
扉の向こうから
「ヒィェ~ ヒィェ~」
と叫びとも泣き声ともつかないような声
一瞬ドッキリしたけど直ぐに察した・・・
泣いているのだ 彼女が寂しくて泣いてる
戻ってはダメ・・・咄嗟に思った
心を鬼にして帰る
戻った事務所で聞けば、やはりたまにあることらしい
一時の感情で慰めても仕方ないと・・・
皆出るときは辛いらしい
彼女が可哀想と思いながら出た玄関
ワタシは同時に別の思いもあった
「怖いよー❕」
何故って?
だって、目の前のだだっ広い玄関は電灯もつかず
その片隅には訳のわからない
「待つおばさん」????
とかってタイトルの体育座り様の銅像
昼見たって怖い顔なのに
懐中電灯の明かりではオバケだわ
玄関ならびの奥まった広いトイレからは
何かぼ~っと浮かび上がってきそうでね
久しぶりにゾクゾクして鳥肌たったし
こんな寒いのにホラーは要らないよ~
優しい彼女は大好きだけど
真面目に行くの怖いです
あの泣き声不気味です・・・ごめんなさい
だけど夜は本当に怖いです
そしてまたまた言っちゃいますが
お金って何のためにあるんでしょうかね
自分のために自由に使えず
沢山あるがために尚更寂しい思いしなきゃならないなんてね
貧乏も困るけど
狭い家で否応無く肩よせあって生活してるほうが寂しくないだけましかも
なんて思うこの頃です