シェルターを運営する母親と反抗期の息子のそれぞれの姿を描いたシニカル系コメディ。

僕らの世界が交わるまで

息子に相手にされず悶々過ごすジュリアン・ムーア。
そんな時シェルターにやって来た母子の息子がイケメンでいい子で色々世話を焼き始めてなんだか鬱陶しくて何かやらかしそうでハラハラします。

一方、息子のフィン・ウォルフハードはなんだか自作の曲を歌ってネットでそこそこ儲けている今どきの高校生。
フワッと自分勝手に過ごして音楽配信できていればいい。みたいな感じで両親は食事と送迎だけしてくれればいいと思っている感じ。
そんな彼は学校で政治的活動に熱心な子に恋するもこんな性格だから今一つ上手くいかないどころか滑りまくり。

という二人の人生空回り、二人とも空気が読めなくて実は似た者親子でした。みたいなイタイ感じで憎めない感じもあったりという、何か特別なことが起きるわけではないけど、A24らしい小さな世界で登場人物の生活がギュッと詰まっているような仕上がり。

ジュリアン・ムーアも説得力安定感抜群の演技力がよかったです。

監督はジェシー・アイゼンバーグ。初監督ですって。

予告編