こんにちはZUMBA®インストラクターのバイラです!みなさんお元気ですか?
私は最近「ワンダー/君は太陽」という小説を読みました。
全世界で800万部以上を売り上げたR・J・パラシオのベストセラー小説です。
物語は、生まれつき顔に障害がある男の子が、自分の顔を見られるのが嫌で自宅学習を続けてきたけれど、勇気を出して普通の学校に通い始める話です。
映画のレンタルが始まったので、映画を観る前に原作を読むことにしました。
登場人物一人一人の章が分かれていて、「実はこういう事情があったのか」と読み進めながら、一人一人の真実に気づきます。
単なるいじめに見えたものが、実はそうじゃなかったり、
気まずくなって不仲になってしまったけど、それは善意のすれ違いだったり、
モヤモヤした状況を何とかしたい思いはみんな共通だったり、
主人公オギーの存在で、家族や友達、学校関係者みんなの心に大きく波紋が広がり、それぞれの中でゆっくり変化が起きます。
オギー自身も、偏見を持たない友達や先生との出会いで大きく成長していきます。
私が一番好きな部分を引用します。
だれかを見かけて、もし自分がその人だったらどうかなんて、ぜんぜん想像がつかないってことあるよね。車椅子の人や、話せない人を見たときとか。そして、ぼくがほかの人にとってそういう存在なんだってことくらいわかっている。(中略)でも、ぼくにとって、ぼくはただのぼく。ふつうの子ども(中略)ぼくはデス・スターを破壊するようなすごいことはしなかった。ただ五年生を無事に終えただけなんだけど、それって、かんたんなことじゃないんだよね。べつにぼくじゃなくても。(※デス・スターとはスターウォーズに登場する宇宙要塞)
年末に読んだからか、この「一年を無事に終えただけなんだけど、それって、かんたんなことじゃないんだよね。べつにぼくじゃなくても」というフレーズにジーンとしました
ホントにそうだと思います。
作者は実際に、街角で障害児に遭遇した時に「失礼な態度をとってしまったこと」を反省して、この物語を書いたそうです。
見慣れた物の中で生活していると、見慣れないものを見た時に思わずギョッとしてしまう。
驚きを、できるだけ表面に出さないように心がけていても、出てしまっていることがある。
そしてそれは本人から、よく見えているし、傷つける行為である。
「私たちみんなパーフェクトじゃないけど、想像力や知識や優しさを持ちあって、よい社会を作っていきたいね」
そんな著者の真剣な思いが、強く伝わってくる本でした。
以上で~す。
ズンバブログ毎日更新中。よかったら覗いてみてね~!!