第一話 人間とペットとの 深い縁 ー9ー
“なるほど!もんくを言うより、毛布をかぶるほうが かしこいよ!”
お隣トナリの ピンコと ゆめのすけとの きょりは 約7メートル。
その間には ブロックの塀ヘイが いちまい あるだけ。
“うるさくて ねむれないよなあ! だから、ピンコがにがて なんだ!”
ゆめのすけの“こころの中”が、私には“はっきり”分った。
「つまらない相手と つまらない ケンカをすると めいわくになる・・」。
“だいじなことを、だいじな人に つたえるのが 言葉だもの・・“
それで ゆめのすけは、ピンコへは「いちいち もんくを言わない」のだ!と。
それにしても・・、ゆめのすけは 口をゆびのように うまく使っていた。
4まいに たたんでいた毛布の 端っこを、口にくわえ 残りを足で広げる。
広げ終わると、でんぐり回転して 頭を毛布で くるんでいた。
“すごい すごい!人間より うんと、かしこいよ!”と、拍手した。
“私なんか その点では、ゆめのすけに まだまだ だよ・・”と感動し。
「ゆめのすけに もっともっと感謝しなくちゃ!」と、つぶやきながら。
“ウウーン・ガチャガチャ・ゴロ・ウウーン”が続いていたが。
私にも その音は、まったく聞こえなく なっていった。
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