アンサンブルコンテスト審査。
高校生達の演奏を聴く。
今回はだいぶ同属楽器のアンサンブルが多く見られた。
中でもライヒャのホルン三重奏を聴けたのは嬉しかった。
ベートーヴェンと同い年のアントン・ライヒャは管楽器のためのアンサンブル作品を多く残している、管楽合奏のパイオニアだ。
サクソフォン四重奏では、ジャンジャンの四重奏曲が。
少し前はサンジュレー、ジャンジャン、デザンクロ、リヴィエなどのオリジナルに必ず出会えた気がするが、今は貴重になってしまったようだ。
八木澤氏の「アリオンの琴歌」を演奏したが団体には思わずありがとうと書いてしまったが、彼女達は意味がわかるだろうか。
今回はなんと審査員は個室が与えられた。
審査の楽しみは演奏はもちろんだが、審査控室での雑談が面白い。
僕なんてまだまだ若手であることが現場では多く、諸先輩方の経験談や現在の所感、雑感を伺うのは本当に勉強になる。
自分も悩んでいることや窮状を聞いていただくこともある。
審査では公私共に長くお付き合いいただいている方とも一緒だったが、終演までほぼ誰とも会話することがなかった。
やはり寂しい。
客席はもちろん無観客だが、リアルタイムでの配信は行われたらしく、非常にタイムテーブルに厳格なコンテストだった。