死産から火葬までのながれや、持ち物などに関する内容です。

▼赤ちゃんの棺と火葬自体に関してはこちら

病院や火葬場によって持ち物等は異なりますが、大きな流れは変わらないと思うので記録してみます。


普通の出産と違って、子どもを失ったダメージに加えて、祝われないし、ただただしんどい過程が多いので、少しでも死産後の負担が減らせますように…
誰の参考にならないことを願いつつ残してみます。
 

死産から火葬までのスケジュール



①なんらかの理由で死産決定。分娩の日が決まる。

辛いけど、火葬に必要な物品を揃えるために、できればこの時点で火葬の日にちを決めておきたい。


②入院の準備をする

・後述します


③入院する(2泊3日が一般的)

・1日目 子宮口を広げる処置
・2日目 陣痛促進剤を入れる。出産。
・3日目 体調良さそうならお昼前に退院

→退院時に病院から役所に提出する「死産届け」と「死産証明書」をもらえる

→入院の期間の分かる入院計画書、領収書、明細書は保険金の請求で必要になるので保管しておく


▼入院保険についてはこちら

④帰宅。死産届けと死産証明書をコピーする。

・入院保険等の申請で使うかもしれないので、念のために何部かコピーしておくと安心です


④火葬場の予約をする

・火力の弱い朝イチの火葬が良い。
・骨を残すようにしていただきたいたいと必ずお願いする。
・火葬場によって必要物品が異なるので、持ち物を聞いておく。


⑤骨壺と棺を用意する

・骨壺は分骨やペット用の小さな物を用意する

・棺はサイズ的にその辺になかなか売ってない。18w相当の身体の子で、シューズボックスくらいの大きさで余裕がありました。

段ボールで手作りしても良いけど、体力的に大変なのでネット通販にしました。(火葬に間に合うように、届く日を確認して購入する。配送事故の可能性もあるので、なるべく早く注文しておきたい…辛いけど…)

↓棺に関してはこちら


⑤病院からもらった死産届けを市役所に提出する

→「火葬許可証」がもらえる。
これが火葬当日に必要。

・しんどすぎるので、代理で誰かにやってもらえそうなら遠慮なくお願いする。(大事です)
戸籍課なので、隣の人が出生届を提出している場合もあります。

・自分でやる場合には、紙に火葬場の名称、連絡先、火葬の日時、自分の連絡先を書いて提出すると、喋る事が少なくて済みます。

・これは結構重要ですが、この戸籍課で手続きをした後、できれば、子ども課(母子手帳を貰った課)に行って、死産の旨を報告したほうが良いです。

なぜかというと、戸籍課と子ども課は連携が取れていないため、元の予定日に保健師から産後訪問の連絡が来る場合があるからです。信じられないことですが、これは全国の自治体で起きているようです。

私の息子も、死産届を提出してから私が子ども課に出向く数ヶ月の間生きているということになっていました。



⑥火葬場に持っていく花と棺に入れる花を買う

*花が必要かどうか火葬場によって違います

・火葬場用のは、スーパーで売っているような花束2つくらいで足りました。季節感のあるものや可愛いものでOKです。

・棺に入れるものはなるべく薄い色の花が良いそうです。お骨に色がついてしまうので。棺用は1束で十分に足りそうです。


⑦ 病院に赤ちゃんをお迎えに行く

・お迎えに行くタイミングは病院によって異なります
(今回は火葬の前日の夕方)

・いちおう保冷剤を持っていくと良いです


⑧ 赤ちゃんとの時間を目一杯楽しむ

・今回は冬場だったので、ケーキに入っている小さめの保冷剤5個程度で十分に冷やす事ができました。
夕方お迎えして、寝るまでに3回くらい入れ替えしました。

夏場でも一晩程度だったら、エアコン使って室温を低温にして保冷剤を入れ替えすればリビングでも大丈夫そうな気が…



⑨ 火葬場へ

・市役所で貰った火葬許可証と印鑑、骨壺が必須です


⑩ お家へ

お供えとお線香をあげました。
子どもが好きそうな甘い香りものです。

家がマンションなので、ミニ寸サイズがちょうど良かったです。






入院前にチェックしておきたいこと



◆病院側への確認


・入院の日程
その人や病院の方針によるけど、火葬の日時を決めるため、なるべく早く知っておけると良いです


・出産した後に赤ちゃんを預かってくれるかどうか
火葬まで預かってくれる病院が殆どですが。その時にお金がかかる病院もあるらしいので、念のため聞いておくと良さそうです

・預かってもらう際に何か着せてあげたり、オモチャ等と一緒に預かってもらえるか
私は何もできませんでしたが、してあげる方もいるようです

・赤ちゃんとどれくらい面会可能か
冷たくして保管してもらっているので、会いたい時にお願いして連れてきてもらう必要があるため

・手型足型が取れるかどうか
承ってくれる病院がほとんどだと思いますが念のため…

・へその緒の扱いについて
持って帰れるかどうか、何か入れ物が必要かどうか

・当たり前だけど病室は個室の方が良い
赤ちゃんとの面会の時に個室の方が気を遣わなくて済む。涙が止まらなかったり、夜眠れないかもしれないのでお財布との相談にはなるけど個室の方が良い。
(今回は個室が+1万。2泊3日なので個室代3万円)


・駐車場
車で来てそのまま入院する場合は駐車しておけるか念のために訊いておく。今回は2日分の駐車券をもらえた。

・付添可能かどうか訊いてみる
当時はコロナで厳しい面会制限がありました。許可が下りるかどうか分かりませんが、精神的にキツいので…

 ◆自身の準備


・火葬まで自分で手続きするかどうか決める
諸々の手続きは葬儀屋に代行してもらえます。
自分で見送りたい人や費用を抑えたい人は自分でもできます。

ただ、1人でやったら想像以上に辛かったので頼れる人がいない場合は葬儀屋に頼ってもいいと思います。


・妊婦向けの会員サイトを退会する
病院から帰宅時に「出産準備特別号!」とか届いてると笑ってしまうほどダメージが大きいです。(実際にゼ◯シィとベ◯メゾンから来てた)


・退院後にやる事が多いので、炊事の負担を少しでも減らすために、冷凍食品やインスタント食品を買い込むと良いかもしれません…



入院時の​持ち物


・印鑑
入院から火葬が終わるまで、常に印鑑を持ち歩く。
入院当日から火葬当日まで、書くべき書類がとにかく多い。

・入院自体が初めての方へ(総合病院)
注意したいのが、病院はホテルと違ってドライヤーやタオル、シャンプーなどの備え付けやアメニティは無い。手ぶらで来ているらしき人がいたので書いておきます…もちろんご飯も期待してはいけないし、Wi-Fiもありません…


・ご飯が食べられなくなるかも
ゼリーとか持ち込んでも良いかもしれません。
自販機が遠い場合があるからペットボトルは何本か持参する方が無難です。外を歩くと妊婦さんだらけだし、そもそも自販機がめちゃくちゃ遠かったです。

病院のご飯は基本的に白米が多いのでふりかけを持っていっても良いかもしれません。そんな気になれないかもしれないけど、いつもの味にホッとするかも…


・パジャマ
前開きの方が良さそうだけど、わざわざこのために買う必要は無さそうです。
スウェットとカーディガンで過ごしていたけど、特に不便はありませんでした。

突然破水するとズボンがびしょびしょになってしまうので、ズボンの換えはあったほうが安心かもしれません。

・ハンガー
破水した時に履いていたショーツをそのまま持って帰るのに抵抗があったので手洗いするも、干す時に困って椅子に干した…が、たくさんのスタッフさんが訪ねてくるので恥ずかしかった。

冬だったからコートもあるし、ハンガーがあったら便利でした。超困るわけではないけども…


・赤ちゃんの手型足型をとるためのスタンプ台や絵具
色紙よりも、画用紙にしたほうが後々加工しやすいと思う。水性絵具だと弾くので、ハガキ用のスタンプ台のほうが良かったかもしれない。(私は失敗した…)


・赤ちゃんを預かってもらう時用のグッズ
出産後、赤ちゃんを預かってもらう間に、赤ちゃんが寂しくないように、何かガーゼハンカチなどを持参して病院で使ってもらったり、小さなおもちゃ等と一緒に預かってもらったりする人もいるらしい。(そんなに柔軟に対応してもらえると知らず私は何もできなかった…)

ただガーゼハンカチ等は、体液がかなり付着してしまうので、交換される事を考えると、むしろ病院で完全にお願いしてしまった方がいい気がする。


・へその緒用の箱
持ち帰る時用に箱が必要でした。
知らなかったので、丸いパッケージの6Pチーズを買って使いました。(病院側も慣れてはいないので、こういう細かい持ち物を教えてもらえなかったのかも…)
果物を入れるような小さいタッパーで大丈夫です。

・入浴グッズ
分娩後はお風呂に入れなかったので、2泊3日の場合は諸々1回分で良さそうです。


・マスク(特にコロナ禍なので)とボックスティッシュ
とにかく涙が止まらずマスクがすぐにびしょびしょになってしまうので、頻繁に交換していました。たくさんあると安心。

あとは個人的にエンジェルサウンズみたいなドップラーを持参して、出産前日の夜に聞いていました。






入院から火葬までの費用は別記します。
ざっと実費で8万くらいでした。

▼入院保険もおりました