「風疹ワクチン接種が、未来社会を守る!」聖路加国際大学 齋藤あや先生・堀内成子先生特別寄稿 | 1999年誕生、日本発・世界初のマタニティマークBABY in ME(R)公式ブログ
2018-11-29 18:22:03

「風疹ワクチン接種が、未来社会を守る!」聖路加国際大学 齋藤あや先生・堀内成子先生特別寄稿

テーマ:マタニティライフお役立ち情報

 

風疹ワクチンの接種を勧めます。
                                 

斎藤あや、堀内成子(聖路加国際大学)

風疹が、大流行しています!
2012年~2013年に流行した風疹が、今年に入りまた大流行しています。


2018年の風疹患者は、すでに2,000人を超え、2017年のおよそ22倍です。

主に首都圏を中心に、感染拡大が続いており、東京都・千葉県・神奈川県の感染者だけで、全国の半数以上を占めているのが現状です。感染者は、特に抗体を持っていない人が多い、30代から50代の男性です。


なぜ、風疹が流行してしまうのでしょうか?
現在では、風疹のワクチンは麻疹・風疹ワクチン(MR)として定期接種の位置づけで2回接種するように推奨されており、高い接種率を保持しています。


しかし、特に昭和54年4月2日~平成7年4月1日生まれの男女は接種率が低く、昭和54年4月1日以前生まれの男性は子どものころに定期接種を受けるチャンスがありませんでした。

 

つまり、今の30歳代から50歳代の年代は、ワクチン接種が徹底しておらず、予防接種の対象が女子に限定されるなどの予防接種施策がとられていたために、30代後半から50代の男性の5人に1人は風疹の免疫を持っていないというのが現状です。
今、その中年男子世代を中心に職場で感染が広がっていることで、流行を起こしています。

絶対に避けたい、妊娠初期の風疹!
風疹で最も注意しなくてはならないのが、妊娠中の感染です。


風疹は、⓵発疹や⓶発熱や⓷首の周りや耳の後ろなどリンパ節の腫脹が主な3つの症状です。

 

風疹は咳やくしゃみなどで飛び散ったウィルスを吸い込むことによって感染しますが、症状が出るまでに2-3週間かかり、症状が出現前1週間から周りの人に感染する可能性があります。


妊娠20週頃まで、特に妊娠初期の女性が風疹にかかると、おなかの赤ちゃんが風疹ウイルスに感染し、難聴、心臓の障がい、白内障、そして精神や身体の発達の遅れ等の障がいがでる「先天性風疹症候群」をもたらす可能性があります。

 

2012年~2013年の成人男性を中心とした大規模な風疹が発生の際には、妊娠した女性に感染が広がり、45人の赤ちゃんが先天性風疹症候群と診断されました。

妊娠中は、風疹ワクチンの接種はNG!
 妊娠中は、インフルエンザワクチンのように接種が推奨されている病気もありますが、残念ながら、妊娠中は風疹ワクチンを接種することはできません。

 

妊婦さんは妊娠初期に抗体検査を受ける制度があります。もし、その結果抗体が低かった場合、風疹にかかっている人との接触は可能な限り避けてください。

人混みには不必要に外出しないことや、マスク着用や手洗いを徹底するなども必要でしょう。また、ご家族や身近に接する人たちが風疹の抗体があるかないか、風疹ワクチンを接種しているか否かを確認することが大切です。

風疹の抗体があるか、ないか不明な方は検査を!
「風疹のワクチンを打ったかどうかわからない」、「風疹に子供のころに感染したかどうかわからない」という方がほとんどだと思います。

 

また、風疹にかかった記憶だけで、ワクチン接種歴や抗体価検査をしていない人は、まずは抗体があるかないか、お近くの医療機関で調べていただくようにしましょう。

風疹の抗体検査は、指定医療機関で検査すると、検査費用及び抗体価が十分でなかった方は予防接種も無料(公費)で受けられます。お近くの市町村役場や保健所等にお問い合わせください。


現在、多くの自治体で風疹の抗体価検査の助成事業が実施されています。そして、もし抗体価が低かった場合(一般にHI抗体価が16以下の場合)、できるだけ早いタイミングでのワクチンの接種が勧められます。

 

風疹ワクチンの効果は1回接種で約95%、2回接種で約99%のため、現在は、(妊娠していない時に)2回のワクチンを接種することが奨められています。抗体価を測って、さらに接種のために病院に行く時間がないという方は、予防接種の前の抗体検査は必ずしも必要ないといわれています。風疹の免疫を持っている方が再度接種を受けても、特別な副反応がおこるなどの問題はなく、免疫をさらに強化する効果も期待できるといわれています。

風疹ワクチン接種が、未来社会を守る
身近に風疹の情報がなかったり、仕事が忙しい人などは特に、ワクチンを接種するということ自体が難しいかもしれません。

 

しかし、大人になって風疹にかかると、症状の出現期間が子どもに比べて長いため、一週間以上仕事を休まなければならないこともあります。また、稀ではありますが、脳炎、血小板減少性紫斑病、溶血性貧血などの合併症をきたすことがあります。


自分も風疹にかからないために、社会全体でこれから生まれてくる赤ちゃんを先天性妊娠症候群から守り、妊婦さんを守るためにも、特に30歳代から50歳代の男性に1日でも早く接種を受けることをお勧めいたします。

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