保育士の待遇 | babyhome & kidshome ブログ

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平成25年2月に

神奈川県川崎市中原区(武蔵小杉・新丸子)で誕生した
保育園・ベビーシッターのブログです。

平成28年4月には学童保育
kidshome
も仲間入り!

4/27(日)に


普段よりお世話になっている


保育士求人会社


キャリアパートナーズ㈱様主催の


学生向け保育士就職説明会


に参加してきました。



ブース出展が無料ということで


こぢんまりと開催されるものだと思い


ほぼ何も用意していかなかったのですが


いざ行ってみたらビックリ。



ポピンズさん

小学館さん

フローレンスさん

どろんこさん

高木学園さん


など有名どころがずらり。



皆さんブースの装飾もきらびやかで


プロジェクターなどで説明されてたり


呼び込み要員と説明要員と保育実演要員がいたり・・・



うちは前日に園長が自宅でササッと書いたポスター、


代表と園長の2名のみポツン。



といった完全に弱小企業丸出しでした・・






園長は主任に


「うちみたいな小規模がいいと言ってくれる人が働きに来るわよ!」


と慰められたようですが


もし来年あるならちゃんと準備しようと心に誓いました。





あんまり人が来ないので


出展企業の待遇状況をパラパラ見ていましたが


なんでだろう


とどう試算してみても疑問に思ってしまいました。


(本業がら何でも試算してしまうクセがあります)




名だたる大手さんの保育士への給料が


うちよりも低いところが多いのです。




うちは所詮1事業所で


川崎認定にすぎません。



大手さんは認可園を多く経営されています。



川崎認定と認可では助成金の額に


かなりの差があります。



0歳児でいうと


川崎認定は月額7万円ほど


認可は月額20万円ほど。




要因を考えてみました。


・人材配置基準よりもかなりの多くの人員を配置している


・施設設備費に多くをかけている


・施設が多いため事務コストがかかる


・新規施設の開発部隊のコストがかかる


・就職説明会にコストをかけている(笑)




要因を考えれば考えるほど


それをもとに試算してみればみるほど


疑問は消えませんでした。




もっと多く保育士へ給料を出せるはずです。




私は保育園を運営するまで


保育士はそれほど大変ではない職業だと思っていましたが


多くのスキル、空間把握能力、仕事の構成力、事務処理能力を求められ、


また、それを平気でこなしている人達でした。




独占業務があるからとふんぞり返って仕事をしている会計士よりも


よっぽど能力が高い人が居ると思います。




私は保育士の給料相場はそのスキルに対して低すぎると思っています。


4月よりの助成金の一部を保育士達への給料へ反映させていただきました。





大前提として


私達は何のために存在しているのか。



園児、保護者のためです。



保育園の質は、究極のところ人の質に行き着きます。



その保育をしている現場の人の待遇向上を惜しんではいけないと思います。





そんなことを色々と考えながら


大手さんのブースに集まる学生達を見て


最大の要因がわかりました。



大手さんは学生に関して


買手市場なんですね。




保育の専門学校では認可しか紹介されないと聞きます。


認可外の存在さえも教えてもらわないで卒業してきます。





ここでも認可、認可外の差別か、


とため息をついてしまいました。




が、そろそろ気付いてもいいんじゃないでしょうか。



保育士不足と言われている現状。


その最大の要因は、


保育士を持っていながら低い待遇を受け


違う業界へ行ってしまった潜在保育士が多くいること。


低い待遇を続けていくことは


保育園運営者自身の首を絞めることになること。





記入担当:安彦