もう、心底嫌になったんで、ここに吐き出してから終わりにしようと思います。

杏果ちゃんの結婚前提の付き合いとか、医者の彼氏とか、超年上とか、心底どうでもいい。

そんなつまんない事じゃないんです。


私の感じている最大の憤り。

それは、依存と無知です。


そもそも、彼女はこの一年なんと言い続けてきたか。


自立した生活。

そう言い続けてきたはずです。


そして、先日明らかになった恋人の存在と、その恋人が代表となる個人事務所。


何が自立ですか?笑ってしまいます。
杏果ちゃん、あなた、完全に彼氏依存じゃないの。
素人に個人事務所の代表やらせるなんて、世間知らずにもほどがある。
そんなことするから、最初から後手に回ってマスコミに追い回されてるの。
追い回されたり、好き勝手書かれないための盾が事務所なんです。
だから皆、厳しいオーディションやらを受けて有名な事務所にはいろうとしてるの。
それすらわかんないほどお馬鹿になっちゃったの?


いや、時に人はみんな馬鹿になるのかも。
好きな人ができて、その人といるときが一番幸せだと思ったとき、見境がなくなるってのはわかります。

その人が、公私ともに支えてくれるといってくれたのなら、それはそれは嬉しいことでしょう。


……でもね、それは上手くいかない。
世の中そんなに甘くない。

そんなの解んないじゃない?っていう人もいるでしょうね。
何が問題なの?っていう人もいる。

そういう人は、社会経験が少ないんじゃないかと思う。

何人の歌手が親族が芸能に口出ししているという報道の後、メディアから消えたか。

知らないなんて、言わせません。

ただ、私は親しい人に頼る事を責めたいんじゃないんです。

でも、仕事とプライベートは分けないと上手くいかなくなってしまうのは事実だと、私が言いたいのはそこなんです。



……すこし、私の話をします。



私の祖父は呉服屋でした。父が子供の頃は、お手伝いさんを数人雇うほど裕福な家庭でしたし、ビルを一棟買いしてそこに家族皆が住んでいました。

でも、父はおろか親族皆が祖父の事業を継ぎませんでした。
数年は家族経営しましたが、結局全く別の会社に勤めたんです。
私自身も、父が勤める会社と、母が勤める会社にそれぞれコネで入った経験があります。
しかし、それぞれ結局上手くいかずに三年足らずで辞めました。


原因はひとつです。

公私混同。

仕事に家族という繋がりが入ってくる。
家庭に仕事の話が入ってくる。

仕事のきつさが家庭でもリセットされない。
家庭での辛さが職場でも断ち切れない。
切り替えたつもりが切り替わってない。

それが、公私混同ってことなんです。

やろうと思ってそんなことをしている訳じゃない。
心を許せる人がそばにいると、心強い。

それは、わかります。
だから私は父の職場にも母の職場にも勤めてみたんです。

でもね、心を許すということは思いを共有するってこと。
それは、良いことばかりとは限らないんです。
そして、近すぎる距離感は共に働く他の人にも要らぬ気遣いを強いることになる。

民間企業だって、血縁者が同じ会社にいるときは気を使うんです。
家族経営の会社だって、円満に見えても幾度となく喧嘩を繰り返していたりするんです。

杏果ちゃんにとって、医者でありカウンセリングをしてくれた彼は、それはそれは頼り甲斐があったでしょう。年上で落ち着いた優しい男性だったでしょう。

でもね、どんなに年上で頼りがいがあっても、相手は人間なんです。万能じゃない。
芸能事務所のノウハウなんでゼロ。
医者として頼られ、経営もこなす開業医で、個人の資産が潤沢であっても、辛いこともあれば、イラつくこともある。
普通の人と同じように心には波があって、ミスをすることもある。

だからこそ、人には、公私の切り分けがいるんです。

仕事で起きた悪いことを家庭でリセットする。
家庭で起きた悪いことを、仕事でリセットする。

クールダウンする時間があるから、公私ともに上手くいくんです。

そこを考えたなら、婚約者には絶対に事務所の代表になんかなってほしくない。

結婚したいのなら、幸せになりたいのなら、仕事には口出しすべきじゃない。
愚痴や悩みを蚊帳の外から聞いてあげるくらいで丁度いい。


100歩譲って、公私のバランスを上手くとったとしましょう。
でもね、現状で既に素人事務所の悪影響は出てきてる。

本人がTwitterで真実を語ったのに、批判は収まらない。
肯定的な人もいるし、ツイートせずに沈黙を守ってる人もいる。

でもね、あのマスコミの取材から逃げる杏果ちゃんを見ていたら、不安しか浮かばなかった。
復活ライブをする前だっていうのに。
事務所の話も、彼氏の話も、もっとちゃんとしたかっただろうに。
事務所の根回しとマスコミ対応が甘すぎて、最悪の反感と裏切りの声が響き渡ってる。

ここが許せない。

事務所を立ち上げたばかりだとか、そんな言い訳は通らない。
国民的アイドルと言って貰えるほどに大きくなったももクロ。そのももクロを一年前に辞めたばかりのタレントだから、世間もマスコミも待ってはくれない。

だから、杏果ちゃんを本当にしっかり守ってあげようとするのなら、それこそスタダは絶対に辞めるべきじゃなかったって思うし、辞めたのならちゃんとした業界を知ってる後ろ盾を得てから、復活すべきだったんだと私は思うんです。


杏果ちゃんを支えてきたという婚約者が、こんなにも簡単な判断を出来ずに、事務所の代表として何のアクションも起こしていないことに、ひどく腹が立ちます。

未だに顔も名前も隠された、40代の医者の男。
事務所も杏果ちゃんが名前を公表しただけ。
表に出てるのはこれだけ。
立ち上げの挨拶もコメントもない。
本人がよろしくといっただけ。

マジで盾になる気があるのか?と疑問しかない。
こんなに反発の声が上がったら、復活ライブの開催さえ影を落としかねないのに。


そしてなにより。

多数のファンの悲痛な叫びが、全く届かない。

一方的にももクロをやめると公表し、あっという間にやめて、皆がやりたくてもできないような趣味だけに時間を費やし、復活ライブをすると唐突に発表して、これまたマスコミにバレたからと慌てて彼氏と彼氏に立ち上げてもらった事務所のことを話す。


この現状に疲れました。

全て、一方通行。

ライブで感じた一体感なんて、もう欠片もありません。

ファンも思ってくれてるって感じも、今や欠片も信じられなくなりました。

いゃ、思ってくれてはいるんだろうけど。
不器用というか、抜けているというか……社会的な常識が著しくかけているというか……。

社会経験ないから仕方ないじゃない?って自分をなだめてきたけど、それももう限界。

どう考えても回りの近しい大人が苦言を呈したはず。なにも言わない、知らん顔した人ばかりじゃないはず。

親だって、48のおっさんと付き合ってますなんて娘を、普通は黙って受け入れない。
年の差婚してる人もいるけど、その人だって反発や偏見がゼロだった訳じゃないはず。
その意見を、今の杏果ちゃんは無視していることになる。

自立ってね、自分一人で何でも決めて、自分の意見を通していくってことじゃないんですよ。

回りの人の意見を聞けるようになるってことから、自立はスタートするんです。
回りの意見をよく聞いて、賛同も批判も全部吸収して、独りでも出来ることを増やせるように自分をより良く作り替えていくってことなんです。

これが自立です。

婚約者に支えてもらいながら自立して頑張りますなんて、そんなもの自立じゃないです。

私にはもう、杏果ちゃんは暴走しているようにしか見えなくなりました。
見守っていけるほどの心の広さは、私にはまだなかったみたいです。

色々と理屈をこねましたが、結局失敗するか成功するかなんて、誰にもわかりません。

でも、間違いなく現状の杏果ちゃんは自立からは程遠い。
そこからの歩みを、ハラハラして見るなんてもう嫌です。
残念ながら、応援したいという気持ちが欠片もなくなってしまいました。

事務所と婚約者のことを発表する前までは、風前の灯火でも、しっかりと持っていたんですけどね……。
自立に向かってあるいていると信じてましたから。
この一年で、杏果ちゃんがほぼ自立できずに前に進まないままだったことを、失望している酷い私がここにいます。

もう、無理です。

ごめんなさい。
ももクロはこれからも応援し続けますが、ももクロから離れた今の有安杏果は全くの別人でした。

夢を見ていたんでしょうね。
でも、本気が見えた夢だったと思っていたので、過去は過去で大事にして、卒業したってところで、私の中の有安杏果という存在は、終わらせようと思います。

これから先はもう、有安杏果というタレントとは、決別します。

今までたくさんの夢をありがとう。
どうか、お元気で。
無責任な一言で申し訳ない。
でも、夢をくれた大事な人だから……
最後に一言だけ。




頑張ってね。