一週間前に誕生日を迎えましたが、
さすがに一人前の大人と見られるところまできちゃったという感じです。
去年度は、苦手な読書とか意識の薄れてたことの意識化っていうのをやったり、
あちこち音楽を聴きに行ったり、好きなことに時間をたっぷり使いました。
面白かったのは、各地戦争記念館に行ったこと、動物園に行ったこと、伝統芸能に触れたことです。
大学院生になったのにどんどん専門科目から外れて、
傍から見ればハチャメチャだったと思います。
そういう一年が、今年の一人旅、舞台を経て、
メディアを専門科目に置き、修士論文を書く意義として、ようやくまとまってきました。
舞台で大切なことを教えてもらった、演出家・志真さん、田島さんには本当に感謝しています。
志真さんが恩師に教わって大切にされている、
「無関心ではいられるけど 無関係ではいられない」
という言葉が私にとっても大切なものになったんですが、
戦争と動物園とか、伝統芸能という、
一見関係ないこともつながっているんです。
それを結び付けているのは、「人間」です。
「当たり前のことじゃん」と言う人もいると思います。
私自身もそれがあんまり大事なことだとは分からなかったんです。
分かるまでに24年もかかった…
人間について考えることをベースにすると、
日常で小さなことに悩む自分も客観視出来るんです。楽になれる。
人間同士で傷付け合い、また、あらゆる命を傷付け合うことに悲しむ、
それも人間だから。
猿と人間を比較している霊長類学者・河合雅雄先生の『人間』という児童書に出会いました。
ここに「人間とは」ということが分かりやすく書かれています。
人間/大月書店
私たち世代も、本当は戦争のある時代に生きているのに、直接は知らなくて、
何も問題のない世代だと思っているかも知れません。
でも、私たちだって大きな問題を抱えている。
無意識に人間というものを壊し合っている、そういう社会に生きていると思います。
悲しい・・・!
これ、人間だから思う感情。
このままだと、もっともっと悲しいことが引き起こされていくと思います。
人間について考えて、気付いたことは人に伝えて、悲しいことを少しでも防ぎたいです。
修士論文を書き始めて、私が尊敬している指導教授である上滝先生に怒られているのは、
外枠ばかり考えて中身がないということです。卒業論文も浅い内容でした。
自分でも分かっているんですが、
正直言って、テレビドラマのテキスト分析は今までトレーニングを怠っていました。
でもようやく、ようやく、意義が分かったのです。
今後のメディアはまた変わってくるとは思うのですが、
テレビという社会を反映した、また社会を牽引した媒体における、
人間の思想を大きく揺るがすドラマというものが、
私たちの価値観に大きな影響を与えていることは明らかです。
そこを切り口に人間と向き合って生きたいです。
ここをスタート地点として、あとは技術を磨いていきたいと思います。
しかしそのテキスト分析が、国語力の弱い私にとってとても難解なのです。。。
時間をかけるしかありません…