「真の勇者ですか…」
その言葉の重さを改めて感じザボの…、アレフガルドの人々の期待に添えるか?自分に問いかける。
「今はまだ勇者としてのチカラは備わっていないかもしれん。この祠が切っ掛けじゃ、その為にワシは長い時間此処に居った。」
そう言うとその老人は両手を上げて言った。
「伝説の勇者ロトの血を引く者に光あれ!」
今までに見たことのない激しい光に包まれ、体の内側から何かが湧き出す様な感覚がする。
そして腰の剣も不思議な光を放ち出した。
「その剣は“生きている金属”(バイオメタル)じゃな。」
「バイオメタル…?」
「命を宿す伝説の金属じゃよ。“ロトの剣”もバイオメタルで出来ていた。」