「アレフガルド!(光あれ!)」
そう叫び手を上げた老人が立っていた。
眩しが暖かい光に包まれ活力がみなぎってくる。
「うわ~わ、変な爺さんがいる。」
後ろではガボが光と老人に驚いてひっくり返っていた。
「すまん、驚かしたようだな。」
上げていた手を下げながら老人は謝り、
「なにせ此処に入って来たのはあんたらが初めてだ。もしかして此処に入れるって事は勇者ロトの血を引く者なのか?」
老人は驚きの表情を浮かべながら続けてきた。
「そうなの?にーちゃんは勇者の血を引く者なの?」
ガボも驚いた顔で覗き込んできた。
「父からは…そう聞かされています。」
僕自身も半信半疑な事を口にした。