ロトの紋章を前にして厳かな気持ちでルビスに祈るべく跪いた。
『薬草を採らして下さい、かーちゃんが早く元気になるように…、ねーちゃんにもらいてが現れますよ…』
目をつぶり、ガボが色々祈る横で何を祈ろうか考えたがこれしかないだろ。
『竜王を倒し、アレフガルドに平和をもたらす事ができますように。』
短時間だがつぶった目を開くと後ろでガボはすでに薬草を集めだしていた。
「どれを採れば良いんだい?」
「この薬草を採って。」そんなやり取りをしてガボを手伝った。
作業に没頭しているうちに日も高くなってきた。
「そろそろ昼だぞガボ、腹減らないか?」
「あっもうご飯の時間か。そういや腹ペコペコだ。」
干し肉とパンの携帯食で食事を二人で食べる事にし、日が射し暑いので陰ができている山肌の近くに腰を下ろした。