実相寺昭雄(万福寺百合) さん

実相寺 昭雄(じっそうじ あきお)
 別名義:万福寺百合、川崎高
  脚本執筆時には、
  「万福寺百合(まんぷくじ ゆり)」、
  「川崎高」
  のペンネームも使用していた。
  ともに居住地(川崎市麻生区万福寺=小田急線百合丘駅)に因んでいる。
  「川崎高」は、貴族的な名をイメージして「川崎高氏」の筆名で脚本に署名していたのだが、
  タイトルクレジットに起こす際に「氏」を尊称の氏と勘違いされて省かれてしまい、
  この名になってしまったと語っている。

1937年3月29日生まれ、
2006年11月29日、満69歳没。

東京四谷生まれ、中国青島育ちの映画監督、演出家、脚本家、小説家。

東京藝術大学名誉教授。

妻:原知佐子(女優、『赤い疑惑』『赤い衝撃』『岸辺のアルバム』)

1961年、『歌う佐川ミツオ・ショー』の中継演出でデビュー。

1962年、単発ドラマシリーズ『おかあさん』の「あなたをよぶ声」でテレビドラマ初演出。

1965年、TBS映画部に異動。

1966年初夏、『現代の主役 ウルトラQのおやじ』で、円谷英二をドキュメント・ルポする。
これが好評を得て、
以後円谷特技プロに出向して、
1966年、『ウルトラマン』、
1967年、『ウルトラセブン』
1968年、『怪奇大作戦』
の演出で名を高める。
 なお、話の内容が現実味を含んだ夢幻なのか、幻想のような現実なのかよくわからない世界を舞台にした話が多く、
 映像効果もマッチしたものが多いために、
 その演出スタイルは後に 実相寺マジック と呼ばれた。

1966年7月17日~1967年4月9日、
TBS系で毎週日曜日19:00~19:30に全39話放送、
特撮テレビ番組 『ウルトラマン』 演出。
 第14話「真珠貝防衛指令」
 第15話「恐怖の宇宙線」
 第22話「地上破壊工作」
 第23話「故郷は地球」
 第34話「空の贈り物」
 第35話「怪獣墓場」




1969年、中篇映画『宵闇せまれば』(大島渚脚本)を自主製作し、映画監督デビュー。

1971年、TBSの『シルバー仮面』(宣弘社)に、「コダイグループ」として演出参加。

資生堂CM『初恋編』
 17歳時の薬師丸ひろ子が主演し、
 カンヌ国際広告祭でグランプリを受賞。

shimomov さんが 2011/12/19 に公開
1978年 資生堂CM 口紅「初恋」
実相寺昭雄演出
薬師丸ひろ子出演

http://youtu.be/IYaB0DYneP8

skymods777E さんが 2012/06/16 に公開
Perfume - Take Off & NIGHT FLIGHT ( with English subs )
・・・
(雑感)
TV放映版のオーソドックスなカット割りに比べると、
関和亮監督の撮影・編集は、「や­り過ぎ実相寺昭雄監督(※)」的な凄まじさです。
これは・・・「映画(シネマ)」だ!
※:実相寺昭雄(1937-2006)
映画監督。
アップ多用、独特なアングル、手持ちカメラの躍動感などの手法を導入し、
「ウルトラマ­ン」「ウルトラセブン」「怪奇大作戦」などのシリーズ作品群の中で、
名作・傑作と呼ば­れる作品を残した。
(実相寺センスの影響が顕著なサンプルとしては、
アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の­オープニングの凄まじいカット割などが上げられます。
タイポグラフィは市川昆監督の影響から来ているようですが。)

http://youtu.be/GWpjRtloBFQ

1981年)、小説『怪盗ルパンパン』(徳間ノベルズ)を上梓。
著述家としても活躍。

1983年、日本テレビドラマ『波の盆』で文化庁芸術祭大賞を受賞。

1988年、『帝都物語』(荒俣宏原作)を演出。
 旧知のスタッフを総動員、ハイビジョンなども用い、大ヒット作となる。

2006年、11月29日午後11時45分、胃癌のため東京都文京区の病院で死去。
享年69。

鬼才・実相寺昭雄の夢幻ワールド

実相寺昭雄 KINENOTE

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