顧客開拓の海外市場の場合!フィリップ・コトラーのSTP⑦ | 法人営業☆新規顧客開拓のツボとコツ

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こんにちは、ワッキー☆売上倍増アドバイザーです。

セグメンテーションの基本的なものとして「地理的」セグメンテーションがあります。
 
 
海外を例にすると分かり易と思います。

古い話になりますが電子機器を輸出するメーカーがとっていた海外戦略です。

まず、市場の特徴は次の通りです。

1.アメリカ(北米)

 ・台数ははけるが価格に対する要求が厳しい

 ・機能を満たせば品質には無頓着(機械は壊れるものと割り切っている)

 ・最終製品がオフィースで使われるため、可動部から出る「音」には敏感

2.ヨーロッパ

  ・数ははけない

  ・性能、機能等商品の良さを認めてくれる

  ・商品の良さに対しプレミアムの価格を認める

3.台湾

  ・台数ははけるが価格に対する要求が厳しい

  ・最終製品として欧米に再輸出される

4.香港・シンガポール

  ・台数ははけるが価格に対する要求が厳しい

  ・内需はほとんどなく中国・東ヨーロッパへの横流し
  
5.インド

  ・輸入税が200%を超え実質輸入禁止


上記に対し、このメーカーが採った戦略は次の通りです。


1.米国

 ・品質を落とした廉価版を市場に投入

2.ヨーロッパ

  ・利益が確保できる唯一の市場で営業を増強

3.台湾

  ・廉価版を市場投入

4.香港・シンガポール

  ・赤字で対応、ヨーロッパで確保する利益で穴埋め

5.インド

  ・現地企業に技術供与、部品供給を行い内製化



今回のケースは最終的にコンピュータに組み込まれる機器なので商品による差別化はできません。 

従い、Q(品質)、C(コスト)、D(納期)に関し、市場のニーズ、競合の力の入れ具合を見て方針を決めます。

そして、日々の営業活動は、競合に勝っている部分は集中して攻略し競合を排除する、劣っているところは極力競合とぶつからな分野を探して営業活動を展開します。

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