夕の空 (朱音の空想想像小説) -93ページ目

『王の血脈』 第6章 2


トラップの仕掛けに出ていたキルシェがふと顔を上げた。

「どうした?」
「し」

キルシェが仲間の口に手を当てる。
その空色の瞳が、キラキラと輝いていた。

「ここ、ちょっと任せるね」

有無を言わせず、キルシェは身軽に頭上の枝に飛び乗った。

「臭う臭う」

おもちゃを見つけた子供のようにキルシェは満面の笑顔の内に、獲物を狩る≪闇狩人≫の顔になる。
木々が密集している、その枝から枝へ渡り歩く身のこなしは、まるでしなやかなネコ科の獣を思わせた。

その空色の瞳が目的の姿を見つけたのは、いくつかの枝を渡った頃だった。

少し先の茂みの影で小柄な男が、山荘の様子を見守っている。

「……斥候ってトコかな~」

キルシェは音もなく木の上から地上の人となった。








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えっと、こんな感じでボチボチ行きたいと思いますです。ハイ



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