初タイプーサムに心奪われる | ペルペルペルナンドのシンシンシンジャポーン!
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ペルペルペルナンドのシンシンシンジャポーン!

2019年6月までの3年半、シンガポールにて駐妻をしておりましたペルナンドです。シンガポール×ジャポン=シンジャポン。本帰国後は義実家にて主にセコム,こんまり,調理アシスタントを担当しています(それ専業主婦な)。どうぞよろしくお願い致します。

こんにちは、ペルナンドです。


先に申し上げてておきますが


今日のブログでは人の体に針が刺さっているという刺激強めの写真や動画が登場しますので


苦手な方はただちにゴーバックプリーズ。


月曜日

 

在住4年目にして遂にタイプーサムにお目にかかることができました。

 

以前からとても興味があったのに、なぜか毎年見逃し今年に至った次第であります。

 

タイプーサムとは奇祭と評されるヒンドゥー教のお祭りで、体中に無数の針を刺した男性信者たちの姿はシンガポールではあまりにも有名です。


出典: aasingapore.com

 

しかしその危険さから本場インドでは禁止され、シンガポールとマレーシアでしか見られないのだそうです。(でも探すとインドでの写真が出てくるのはなぜだろう)

 

興味が湧きすぎていろいろな記事を読みあさり全貌をまとめてみたのですが、なにせ英語のサイトをつたない英語力で翻訳しておりますゆえ解釈に誤りがありましたらすみません。ザックリふーんとゆるいテンションでお読みください。


さて


タイプーサムの「タイ」はヒンドゥ暦の10ヶ月目(1月下旬から2月上旬頃)のことで、「プーサム」はカニ座の意。幸運の星とされているこの星が最も高い位置にのぼる時期(満月の日)に毎年開催されているお祭りです。

 

ヒンドゥー教には八百万並みに多くの神様がいますが、この祭りは美徳・若さ・力の象徴であり悪の破壊者である「ムルガン神」という少年神を称えるものです。ムルガン神には他にもいくつか別の名前があり、その中のひとつが「タンダユサパニ」。フォートカニングの近くにあるヒンドゥー教寺院の名前になっています。

 

お父さんはシヴァ神、お母さんはパルヴァティ女神、そして兄はかの有名なガネーシャなんだそうな。



祭りは2日間に渡って行われ、1日目は「チャリオット」という戦車(馬車?)に見立てた山車の引き回しをします。


出典:fivestarsandmoon.com


山車にはムルガンの御神体がライドオン。

 

一行はまずムルガン神のおうちであるスリタンダユサパニを出てラヤンシチヴィナヤガーへと向かい

 

その後母パルヴァティが祀られているスリマリアマンへ寄り、夕方には再びタンダユサパニに戻るのだそうです。


 

残念ながらこれは見ることができず終いでしたが…ちーん。

 

タイプーサム当日は日付が変わった深夜から祈りを捧げ、スリ二ヴァサペルマル(以下SSPT)より先発隊がスリタンダユサパニ(以下STT)を目指して巡礼を始めます。

 

この日は道路も一部閉鎖され、彼らが歩く道沿いにはスピーカーが置かれ、祭り中ずっとインド音楽が流れています。


ここで登場するのが前述の、体中にスパイクと呼ばれる針を刺した信者の男性たち。孔雀の羽や花で装飾された、「カヴァディ」と呼ばれる40kgほどもあるスチールや木製の半円状の飾りを担いでSSPTからSTTまで約4.5kmの道を歩きます。しかも裸足で。


カヴァディ準備中


彼らは48日前(地域や人によって違いあり)から1日1度菜食のみを食べ、酒もタバコも刺激物となるカフェインなどもとらず、冷たい水のみで体を洗い、硬い床の上で就寝、更には24時間前から断食を行い

 

一切の欲から解放され体も精神も浄化された状態で祭りに臨むため、スパイクを刺しても流血しないし痛みも感じないとされているのです。

 

自らに苦行を課すことで人々の悩みや苦しみを負い、また神への忠誠心や感謝を表すという意味があるのだそうです。

 

基本的に背中や腹などの皮膚に刺し通した針でカヴァディを支えているような状態なのですが、ほかにも太もものあたりにフック状の針でミルクや油が入った小さな壺をひっかけたり、背中につけたフックに山車のようなものをくくりつけて引いたり、剣山のような靴を履く人も。


ちなみにカヴァディは「全ての段階において犠牲になる」という意味なんだそうな。

 

中でも最もあわわわわと声をあげたくなるのが、頬と舌に刺さっている光景。


出典:india.com
※行ったくせにさっきからなぜ写真を拝借しているかと言うと…シンプルにうまく撮れていなかったから。爆

 

口を封じて言論の自由を放棄することで、より神へ集中するのだとか。

 

見ているといとも簡単にサクっと貫通するのですが、友人がインスタグラムのストーリーで見かけた中にはこの時に一瞬気絶してしまっている方もいたそうです。

 

通常の精神状態であれば当然のリアクション。


私はてっきり特別に選ばれし者がこの苦行に身を投じていると思っていましたが、どうやら自らの意志でお金を払って参加しているようです。

 

もちろん参加者全員がこれを行うわけではなく、ミルクポットを運ぶのみの方も。しかしその中にも頬と舌にだけ針を刺している方もいます。それは女性であっても。

 

そんなこんな復習しすぎてもう行ったような気にすらなった初タイプーサム。

 

私は午後12:00頃に友人とともに出発点であるSSPTを訪れ、スパイクを刺す儀式から拝見しました。

 

正直少し恐怖心がありましたが実際に間近で見てみると、痛そうとか怖いとかそんな薄っぺらい感情を抱くことすら失礼なのではと思うほどに神々しく神秘的で涙が出るくらい。




けたたましく音楽が鳴り響く中、顔色ひとつ変えずスパイクを刺されていく男性たちの勇ましさたるや。

 

特にこちらのハンサムナイスミドルの凛々しい表情に釘付け。


 

こんなに細ーくて小さいおじいさんの体にも無数のスパイク。

 


行列には家族や親戚、友人なども加わりともに歩きます。

 


ただ歩くだけではなく途中でカヴァディダンスを踊りながら。健康な体を維持するためのダンスだそうですが、体を揺らすと刺しているスパイクも一緒に動くわけで…想像を絶する。

 




無事STTへと帰還すると最後の力を振りしぼって更に激しく舞い、周囲の人々からは拍手と歓声が上がっていました。 




そして彼らが持ち帰ったミルクがムルガン神の像に注がれ、一連の苦行が終了。

 

外の特設テントではスパイクをはずす作業が行われていました。

 

するとタイミングよく出発点で拝見したナイスミドルに遭遇。

 

既にスパイクはほとんどはずされていましたが、最初から見ていたこともあり勝手に感情移入し固唾をのんで見守る。

 


皮膚を見るとやはり無数の傷跡が。傷口には牛の糞の灰をのせてカバーします。


 

体のスパイクを全て外したところで家族や親戚をはじめ周囲の人々が彼のもとへ歩み寄り、灰を額と舌の上にのせてもらうとともに頭を撫でてもらっていました。

 


その姿はさながら神様のようで、後光すら見えそうな勢い。


最後の最後に頬と舌の針を抜いたのですが、さすがに痛みに顔をしかめており周囲の人々が気合いを入れるごとく大きな声で叫び励ましているようでした。

 


こんな痛い・重い・暑い・空腹の4重苦を伴う修行に300人ちかい信徒が挑戦し、最後まで成し遂げることができるなんて…

 

彼らの信仰心や神に対する忠誠心は尊敬に値する。

 

いやはや

 

予想をはるかに上回る

 

本当に本当に本っっっっ当に興味深いお祭りでした。

 

間違いなく来星以来最も印象に残る異文化行事。

 

貴重な経験ができてありがたき幸せ。


こんなにおもしろいのならばこちらに住んでいる間にマレーシアで開催されるタイプーサムも見に行くべきだったと猛烈に後悔しました。

 

クアラルンプールの中心部から北へ車で30分ほどの所にあるバトゥ洞窟はヒンドゥー教の聖地ゆえ、ココよりもより盛大に行われるのだそうです。

 

来年2020年の開催は2月8日(土)。

 

タイプーサムのためだけにマレーシアを訪れてしまいそう。


まだ見に行かれたことがない方、是非1度は足を運んでみてください!

 

遠くからチラッと覗くだけでも、きっと凄まじき熱気を感じることができるでしょう。

 

見学の時間と場所についてですが、早朝から19:00頃まで所定のルート上であればいつでもどこでも見られます。


カヴァディ御一行は20分か30分おきくらいに随時SSTPを出発するため、タイミングが合わないと少し待つことになります。


スタートまたはゴールの寺院に行くのが最も確実に落ち着いて見られるかと思います。


ルートについてはこちらを参照。

 

お寺に入る際はきちんと靴(靴下も)を脱ぎ露出を控え、くれぐれも信徒の方々に敬意をはらうことを忘れないでください。

 

随分ヒートアップしてしまいました…。爆

 

最後までお読み頂きありがとうございました。