
教師をしていた時代。
一番、涙の量が多いのは。
卒業式の日。
何人かの生徒は、感謝の手紙を渡してくれました。
なついている女子生徒たちからは、涙涙で感謝がつづられていました。
驚きだったのは、ある男子生徒も手紙を渡しにきてくれたこと。
とくにその男子生徒は、私になついているわけではないと思っていたので、なおさら。
彼はいわゆる、「頭良すぎて浮いている」タイプ。
中学生には難しい哲学的な考え方や発言。
周りの雰囲気に合わせない、なじませない。
不良っぽい子たちからはからかわれたり。
そんな勉強できない奴らをまた、見下した目で見る。
「かわったひとだね」と言われちゃう生徒。
その子が書いてくれた手紙の中には、私との二者面談の思い出が書かれていました。
「あんなに心の中を話せたのは、あの時だけだった。
すごく驚いた。
中学校3年間で、あの時間だけが輝いていた。
人生で最も輝いていた時間だったと思う。
ありがとうございました。」
そんな内容でした。
え?
普通の面談だったけど!!
取り立てて何か、深刻な話をしたとか、そういうことではありませんでした。
もちろん、中学生らしいピュアな感性と、高揚感がある文面ですが、
こんなことを感じていてくれたんだ、ととても嬉しかったです。
ただ、ただひたすら、目の前の彼を丸ごと受け入れること。
わたしの価値観やフィルターや、こうしたらいいよということなしに、
ただただ、話を聞くこと。
これがカウンセリングの「傾聴」のスキルです。
おそらく、彼にとって。
「自分を丸ごと受け入れてもらえる」
という経験がなかったか乏しかったのだと思います。
友人たちとはうまくやれず、
親からは期待され、
ただ単に、自分のいうことを聞いて共感してもらうことさえ、難しい。
ここから婚活の話になりますが、デート2,3回終えた方に
「お相手ってどんな人?」
と聞いても、相手の価値観や感性を話せる人はほとんどいない。
相手の話も聞いていないし、相手の様子も観察していない。
ほとんどの人が、
「自分がどんな気持ちになり、どう感じたか」
「好きになれるかどうか」
にしか注目していません。
もちろん、会話は「雑談」でいいんです。
カウンセリングの時間ではないので。
ただ、お相手のお話を、自分のフィルターを通さず「聴く」ということは、
今後仕事にも子育てにも役立ちます。
身に着けるべきスキルだと感じます。
(もちろんプロになるには訓練がいります)
まず「自分」は、置いといて。
相手の話に耳を傾ける。
相手を理解することは、自分を理解することでもあります。
そこに、次のステップがあります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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