アビ:「・・・だから、そう言うたやん!」③ | マイノリティのお話

マイノリティのお話

ずっと人前で自分を出せない、自分でいてはいけないのだと思ってました。カウンセリングを受けたら、育った環境に原因がある事がわかりました。

私以外全員ASDだった。

ASDについて勉強したら、今まで見えてなかった事が見え始めた、そんなブログです。

つづきです。

 

 

 

アビが最後に「にこにこ」したところで、お話終了。それとともに、ナタリーに連絡を取った。

 

 

 

 

ナタリー:どうだった?

私: まぁ、1時間半も話したんやけどさ。

ナタリー: えええええ!!!!

私: 結果さ、私とSさんを入れ替えするって、めっちゃどや顔で言われたわ。めっちゃ新しい発見みたいに言われたわ。

 

ナタリー: 爆笑。

私: そんなの、みんな知ってたと思わない?

ナタリー: 本人以外の全員がそう思ってたわよ(爆笑)。

私: せやろ?でも、あれやんな?それを、自分で決めたかったんやんな?アビが。だから、それまで私がじっくり時間をものすっごいかけて、何度もアビにそう伝えてきたんやんな?

ナタリー: そうよ!アビに何度もそう言ってたでしょ?でも聞かなかったじゃない?男ってみんなそうよね。自分で決めたがるの。

私: そう。いや、そんなの私、1年半前に言うたけど・・・。みんなも、ずっとそう思ってたけど・・・って、白けかけたけど。いやいや、私の目的としては、達成したのだから。ここは「わぁ!言い考え!ありがとう!」やな、と思って。「いや、だから、そう言うとったやろ!?ずっと!」って言うのは、何とかこらえた。

 

ナタリー: 爆笑!

 

私: しかも、おじい本部長の所に行ったりするの、場当たり的にいろんなところに与える悪影響を考えずに無謀な行動をとりすぎるって言われた。で、self-regulation(自制心)が足りてないって。

 

ナタリー: はぁ?(爆笑)

 

私: え?おじい本部長の所に行ったのは、アビをちょっと本気で慌てさせるためやし。確かに、おじい本部長にそんなしょうもない事で相談に行ったら、おじい本部長からの評価は下がりそうやけど。でも、おじい本部長の部下になるつもりなんて、ほとんどなくて。もし、アビが何もせんかったら、最終的な受け入れ窓口として、マリア部長の部下で行こうかなって思ってただけやし。

 

ナタリー: そうよ!

私: 「君は、水をばしゃばしゃしすぎなんだよ!」って、多分、水面下でちゃんと計画性を持って動けって事やと思うねんけど。戦略的に、水面下で計画を練った上で、おぼれた風のバシャバシャしましたけど・・・って思った。だって、バシャバシャしたもん勝ちやったやん?オーラとか、先に抜けたし。

 

ナタリー: 爆笑、そうよね!Sangoずっと、どうやってアビを動かすか考えてたもんね。確か、前回の1:1で、泣いたふりしてなかった?

私: した(笑)。その前に、盛大におじい本部長とか、ステフとか、おばはん本部長の名前出して、ばっしゃんばっしゃんおぼれてるフリして、そんでアビの前でちょっと声詰まらせて泣いたふりした。Zoomのカメラやもん。アビには、泣いてるか泣いてないかわからんやろうし。ナタリーも言うてたやん?

ナタリー: そう!泣いた方が、アビが「守ってあげなきゃ」って思って、行動取りそうって私も思った!

 

私: ウン。女が泣くなんて、ずるいって意見もあるけど。実際泣いてないし。言葉詰まらせただけやし(笑)。

ナタリー: 意図的にね。

私: で、さぁ。アビが、もうずーーーーーっと、「どや顔」と「どや声色」で話をすすめるんよ。最初から。もう、最初から、「君のパワポ資料は読まないから!」って、この時点で「ああ。なるほど。君が、騒ぐから、俺様が完璧な解決策を見出して、既にリズにうまく話ししてやったぜ」って方向性で行きたいねんな・・・って思ったから。もう、めっちゃストレスたまったわ。

 

ナタリー: 爆笑。

私: もう、ずーっと「それ、私ずっとそう言うてるやんな?」「いや、知ってるて」「だから、そう言うたやん!」って何度も思ってたけど。それを顔に出さず、ひたすら「・・・ハイ」とか「・・・うん」とか、たまにちょっと言うぐらいで終わらせた。つらかったわぁ。もやもや、イライラしたけど。何とか耐えたわ。

 

ナタリー: そんで「君には自制心が足りない」って?(大爆笑)

私: せやろぉ?あの人、めっちゃこういう裏回しうまいかと思ってたけど。私に比べたら、大分、策略家ではない気がする。ああ、違うなぁ。男の人が、みんなあんな感じなんやろなぁ。

 

ナタリー: そうね。男の人は、みんな自分で決めたいのよ。で、感謝されたいのよ。

私: そうやろな。なんか、あれやな。カップルセラピーの内容みたいや(笑)。妻は、夫を立てて、実は手のひらで転がしておけばよい、的なやつ。

ナタリー: 爆笑。

 

私: まぁ、ようやく思い通りになった。アビは、私がどたばたしてたように見えたらしいけれど。まぁ、それが正しいわ。わざと、どたばたしたんやもんな。そうしないと、アビが行動取らないから。

ナタリー: 本当よ!でも、それは見えないのよね、アビには。ともかく、成功おめでとう!

私: ありがとう!!!!!来週、おいしいランチ食べに行こうよ。高いやつ。私のおごりよ。1年半越しのプロジェクトが、ようやく、おわりそうだから。

ナタリー: よし!そうしよう!じゃあ、来週ね!

私: ウン!

 

 

そして、前ボス・ジェンにも連絡をした。

 

 

 

ジェン:どうしたの?

私: とうとう、アビの直属の部下になります。長かったわぁ。

ジェン: え、むしろ、何故、今までなってなかったの(笑)。

私: そうやろ!また今回も、「いや、だから、そう言うたやん!」っていうオチ。

ジェン: はぁ、男って(笑)。

私: 本当に、男って(笑)。

 

 

 

ホンマに。もう、何もかもが「そう言うたやん」という内容であった。リズとキャリア・カンバセーションをした際に、「私はこういう仕事がしたい、したくない」をはっきり言うべきだったのだけれど。アビのChief of staffになった場合に、リズの仕事とかぶる部分が出てくる。そうすると「あなた、この仕事したくないって言ったのになぜ?!」と言われるだろうと思って、ぼんやりとしか、触れてなかった。

 

 

アビ: この箇所。今後やりたい仕事。これ、なんかふわふわしてるな。

私: ・・・。

アビ: ・・・ちゃんと書きなさい。

私: ハーイ。

 

 

多分、アビは、私がやりたい事を書いてないのは、自分がしっかりわかってないから、とか、まだ私が未熟すぎて、きっちりしたビジョンを持ってないから・・・だと思ってると思う。いや、わざとふわっとさせておいたんやけど。もともと、こういう「目に見えないふわっとした概念」は、リズはつかみにくい。なので、それっぽい言葉を並べて、ふわっと概要だけ書いた、うらっつらだけの内容にしておいた。

 

案の定、リズは私のその「ふわっと。それっぽい言葉だけ並べて中身のない奴」をすごく気に入り、「素晴らしいわ」と言った。

 

アビは、それを見て「これは、中身がない。ふわふわしてる」という。「うん。それは、リズ用だから・・・そういうのが好きなのよ、リズは・・・。それに、ちゃんと書いたら、後で辻褄合わなくなるやろ?」と思ったけど。いうのをやめておいた。

 

 

Self-regulation (自制心)を働かせて(笑)。