お彼岸(死者と向き合うこと) | 自転車に家族を殺されるということ

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2014年1月28日に判決が出て裁判は終わりましたが、私の交通犯罪遺族活動は続いています。

先週末はお彼岸だったので、母の墓参りに行ってきました。


交通犯罪で母を殺されてから5年がたちましたが、
1月命日、3月春彼岸、8月御盆、9月秋彼岸の年4回は、
墓参りに行くという行為を愚直に繰り返してきました。


彼岸や盂蘭盆にはいろいろな説や意見がありますが、
生者と死者の距離が近くなる時期ということもあり、
またそうした区切りを見つけて、「行く」と決めることに、
墓参りをする意味もあるのかなと自分は考えています。


毎回の愚痴になってしまいますが、やはりお墓は遠く、
今回も、毎年恒例のお彼岸渋滞に巻き込まれてしまい、
行き来に計7時間以上もかかってしまいました。


昼過ぎに出て、結局、夕方の墓参りになってしまいました。




帰りはこんな暗い中で、まだ渋滞に巻き込まれていました。




今は赤ちゃんもいるので、その体調も考える必要があって、
準備もいろいろしなければならず、なにかと大変です。


事件前は、両親に親戚付き合いがほとんどないこともあり、
墓参りなどはずっと無縁なまま過ごしてきました。


しかし、今は年4回以上、欠かさずお墓参りはしている。


事件から、裁判を闘ってきたとか、遺族活動を始めたとか、
自分の人生で、たくさんのことが変わってしまいました。


こうして死者と向き合う行為を繰り返していることも、
事件前に再び戻ることのできないだろう大きな変化です。


能天気な人生、笑顔だけの人生、楽しいだけの人生とは、
今生では未来永劫、無縁になってしまいましたが、
代わりに、同じ悲しみを共有する人たちとの絆の深さ、
本当の人の優しさと温かさを知ることができました。


事件を振り返る機会、死者と向き合う機会と同時に、
静かに我が身を見つけ直す機会も増えたように感じます。


今回のお彼岸の墓参りもそんな機会でした。


これからも無理せず、突っ走らず、日常だけに流されず、
できることを少しずつやっていきたいと思っています。