クルマを買った!ルノーメガーヌツアラーGT | 狂った日本の中で生きるチカラ

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とうとう買ってしまった…。
いよいよ新時代に突入する。
画像はディーラーさんからお借りしてきました。
ルノーのメガーヌツアラーGT。ちなみにカラーもコレ。

実はこれより前に会社でもお世話になっている日産でクルマを考えていたのだけど、会社の代表者で既に社用車を何台もローンで購入しているために更に買う場合には代表者としての個人での連帯保証人の他に別の保証人を立てないと買えない…という回答があり取り止めたのだ。

まぁ、実はそんなに車種にこだわっていたわけではなく、今後の長距離営業を負担無く出来るクルマが欲しいと思っての事だったので「じゃあ止める」くらいの感じだった。
日産車にはあまり面白いと思わせてくれる車種が無く、日本車でもいくつかあってもローンにまつわる信用の面で似たり寄ったりの結果になりそうだったので少々げんなりしていたのだ。

当社の役員やスタッフは車好きで、結構外車に乗る人も多くて、その影響もあったかもしれない。
元々私もクルマは好きだったけど、以前の会社乗っ取り後に起きた極貧生活でスッカリその気持ちも無くなり、充分に自身の嗜好は満足させてきたという気持ちもあってクルマへのこだわりはほとんど無くなっていた。

ましてや外車なんて…と思っていたくらい。
会社が日産系の車両を使っていたので、ルノーの話となるとネガティブな話が多かったようにも思う。ただ、若かりし頃に乗りたかったクルマにルノースポールがあり、昨年の暮れに冷やかし半分で家族で試乗をしに行った際、あまりの進化と良い意味での変貌ぶりに正直惹かれていたのかもしれない。

ただ、決め手は別にあった。
金利とローンの年数、それに車両価格と実車とのコストパフォーマンス。

金利は年利1.9%。これには本当に驚いた。日本車のディーラーでもたまに低金利でのキャンペーンはやっているけど、乗り手がまだまだ少ない海外メーカーを扱うディーラーはいつでも金利が低いようだ。総額で換算すればローン年数が長ければ長いほど金額は違ってくる。

そしてローンの年数。通常の日本ディーラーが扱う年数は長くても8年。しかも金利は6.9%とか8.6%など当たり前にあって、これにローン年数を重ねるととんでもない金額の金利を払うことになる。ちなみにルノーの提案は10年。長く乗れる車種であれば感覚的にはいける。そこに1.9%という低金利がくればチョットしたリフォームローン的に長期的に考えられるし、総額も大きく変わる。

そしてコスパだ。
今回のメガーヌの排気量は1600cc。これは日本車などでは力不足に感じるけど不便しないクラス…というのが古い頭の私の感覚だった。そこで、今日の空き時間に乗りに行き乗ってみると…

おいおい!!このパワーと高機能さは何だ!!?
車内の静粛性や様々な機能がシンプルに配置され、外国車ならではの殆どのオプションになるような機能が標準装備。18インチのタイヤは確かに値段は高いけどセダン系のクルマで履けるなんて男心をくすぐる。
それに1600ccで馬力が200超えってなんだ!?電子制御ではあるけれど、乗り味を大きい枠で変えられるのも嬉しい。シートはヨーロピアンで硬めで疲れにくく、セミバケットっていうのも嬉しい。
GTの中でもツアラーなので後席も広く、私のシート合わせでも後ろで私が膝を当てずにゆったり座れる。
排気量と乗り味や仕様、パワー感を比べると何ともお得に思えるのだ。1600ccでこのグレード感や余裕のパワーを貰えると、税金面でのお得さも感じる。
そう、日本車だと2000cc〜2500ccクラスの車格を感じるのだ。内装については3000ccクラスの感覚も受ける。

本体価格も想像していたものとはかなり違っていた。
正直に安いと思った。値段交渉もさせてもらい、値引にプラス2回目の車検までの検査やオイル交換が無料になるプログラムを付けてもらった。外車は黙ってても高くても売れるなんて言われていた時代ではないのだと自分の価値観の古さと狭さに反省の今日だった。

日本車が世界で一番のクルマを作っているという時代は終わったかもしれない。
再編を繰り返してきた世界中の自動車メーカーは、多分沢山の蓄積とノウハウを行ったり来たりさせてきて、上手く活かせたメーカーもあれば、市場ニーズとズレてしまうメーカーも出てきていた。
ルノーは、今の日本車が目指す市場とは明らかに違うのだけど、今の日本車が捨ててきた部分を上手に活かした多少ニッチな市場を明確に向けていると感じ今日購入に踏み切ったのだ。

きっといつかは日産のリーフやトヨタのプリウスなどのようなクルマが主流になるのだろう。オトナの乗り物ではなく、誰にでも優しく安全で簡単なクルマ。ただ、そうした市場の陰には金融業界や周辺絡みの業界が結びつき、何となく合計からは割高なものになっていくと感じている。時代に取り残されるであろう20年後に同じハイオクのクルマに乗っているとは私自身も思っていない。

ただ、今のこの…40代半ばにおいては、まだ若かりし頃に憧れていたものに触れたら触りたい…そうしたニーズにどストライクだったの言うまでもない。

今後10年以上この車と一緒に過ごすためには、今の会社を斜光にしたり、ましてや潰してしまえば当然失われる。
そんな事には当然に他の理由も含めてしないようにしていくのだけど、その気持ちの覚悟を持つという意味での購入でもあった。

確かにゴッテゴテのスポーツカーでもないし、小さい頃に憧れていた名車だったわけでもない。
でも、周囲の目を多少気にしたカラーながらもルノーのフラッグシップに乗れる事への感謝と、その立ち位置に見合うかそれ以上の仕事をし、会社を更なる高みにもっていけるよう精進したいと思う。

でも、、、
今の住む町ではそれでも目立つかもしれない。笑
だが、威張るだけ威張り、大して地域に貢献する意思も技能も出さずにいるおっさん達には更に私の悪口を言わせておきたいと思う。