アメリカではトランプ大統領が「アメリカファースト」

と言いながら大統領になった。

東京では「都民ファースト」で小池都知事が誕生した。

私の気持ちの中では当然「名寄ファースト」ですが、

それをあらためて言おうとは思わない。

数十年前には隣町で温泉をつくれば我がまちにも・・・

などと言う機運があったが、今はそういう時代では

ないように思う。

近隣市町村とは、限られた財源の中で共に繁栄するために

協力し合う関係で、簡単に○○ファーストと言えるよう

な単純な仕組みではないように思えます。




アメリカでは国民に分かりやすさがウケてトランプ氏は

大統領に上り詰めた。

アメリカでは不法移民が問題となっている、

それを国民に分かりやすく表現した。

ヨーロッパでは特にドイツを筆頭とする難民問題が

イギリスのEU離脱を方向づける結果にもなった。

EUは画期的な発想だったがグローバル化のスピードが

国民の気持ちの許容範囲を超えていたのではないか。

進むグローバル化の中で、国の成り立ちに対する誇りや、

国という単位がもっと独立したものであってほしいと、

それぞれの国民が思い始めているのではないだろうか。

トランプ氏はEUの状況を横目に国民の意識を

うまく取り込んだのではないかと思う。



厄介なのは圧倒的な軍事力を背景にした国のトップの発言は、

ツイッター一つで世の中が動かざるを得なくなること。

これに味を占めれば何でも強硬に言ってくることが考えられる。

TPPは実施に至らないことにほぼ決定したが、

今後トランプ大統領はこの調子で二国間協議を行うことになれば

日本の農業、特に北海道のように大規模の専業農家は

どうなるのだろうと、本当に心配になる。



「アメリカファースト」で、他国を力でねじ伏せようとすれば

国際社会の中で反発を生むだろう。

長期政権となり国際信用度が増す安倍総理はある意味

キーマンとなりえる可能性があるが、

安保条約を結ぶ日本の防衛のあり方など、

日本への影響は計り知れない。




「都民ファースト」の小池知事は、あちこちぐちゃぐちゃで

「またか~」、と言う感じで報道も少し飽きてきました。

水の成分は処理後の検査ではだめなんでしょうかね。

今度は石原前知事の責任問題を問うとか、

豊洲のイメージば悪くなるばかりで本当に

「都民ファースト」になっているのか?

東京の市場は私たちには関係ありませんが、

とりあえずオリンピックだけはしっかりと成功に

導いてもらいたいものです。