前回の記事です✳
新しい病院に通い始めてしばらくして、いーちゃん高校2年生になりました。
学校には行くようになったものの、相変わらずトイレにこもり、お風呂にこもり、遅刻しまくってました。時には家は出たものの駅でお腹が痛くなって動けなくなったり、午後になってようやく登校することもしょっちゅうでした。駅まで送ったのにお地蔵さん発動しておうちにUターンした日もありました。
処理スピードに問題があるいーちゃんは授業のスピードについていけず、入試8位の特待生だったのにあっという間にビリに転落。(ついていけないから学校がしんどくなって、行けなくなっちゃったんですね)
特待生も剥奪されました。
これは痛かった私立の学費はエグい……
いーちゃんはそんな自分が嫌で、落ち込んで、クラスのみんなの目を気にしていました。
でも実はみんなそれほどいーちゃんのことなんて気にしてないというか。いーちゃんみたいに遅刻してくる子、不登校気味の子ははほかにもいたし、ただそういう子。と受け入れられていたのだけど、本人はそうはいかず。遅れて学校に行ったものの、教室に入れないで空き教室に潜んだあとそのまま帰ってきてしまう…なんていうこともありました。職員室にも顔出してないので、せっかく行ったのに欠席扱い💧おバカ…。学校で行方不明になって先生から慌てて電話がかかってきたこともありました。(トイレにこもってました💧)
ママもお仕事再開して頑張って働きながら、いーちゃんのことで学校(片道車で20分)と病院(片道車で1時間弱、いーちゃんの調子が悪いと週1で通いました)と駆けずり回っていました。体力ないくせに、体力のいるお仕事をしていたので、あの頃は体も心もかなりしんどかったなぁ。
そんなママに、パパはというと
『お前のやり方が悪いからいーちゃんがよくならない』
と言っていました
こんな状態でもママに育児丸投げしておいてホントよく言うよ(このブログにパパがあまり登場しないのは、本当になにもしてくれなかったからです。登場する場面がないのです。)ママはもうボロボロでした。
いーちゃんとママの心の拠り所は主治医の先生とカウンセリングの臨床心理士さんでした。
診察の日にたくさんお話をすると、いーちゃん目に見えて調子がよくなりました。病院のあと数日間は前向きに学校に通えました。
カウンセリングでいーちゃんの困ったエピソードをお話すると、
『いーちゃんらしさが炸裂してますねぇ(笑)今はいーちゃん、いっぱいいっぱいなんですね。』『いーちゃん今たくさん経験して学んでますね』
と言ってくれます。受け止めて、ポジティブ変換してくれるんです。ママの心もすっと軽くなります。いつも笑って診察を終えることができました。
どうにかこうにか生きていた、そんな高校2年生でした。
続きます✳