こんばんは〜〜

謙信様 誕生祭をお届けしてますが、謙信様は実際の誕生日も、2月18日だったんですねー 

    上杉謙信 生年月日:1530年2月18日

次の誕生日は、秀吉さんの3月17日→佐助くんの4月10日→信長様5月12日と続きますね〜❤️

信長様の誕生祭のために、それまでは課金はできるだけしないしとこうっと 

本日は、謙信様 誕生祭
「安土で過ごす最後の日編」レポします 



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数日前、安土城下で行商に扮している幸村から、謙信様の来訪を知らされ、ゆうは安土の国境にある橋のたもとで、謙信が来るのを待っていた。
恋人同士になってからしばらくが経つものの、安土で暮らすゆうと謙信が逢える機会はそう多くない。

(私に伝えたいことがあるらしい、って幸村からきいたけど・・・・・・なんの話だろう)

謙信「ゆう」

「謙信様・・・・・・!」

思わず駆け寄ると、謙信様が朗らかな笑みを浮かべる。

謙信「待たせたな」

「いいえ、私も今来たばかりです」

謙信「------・・・お前に逢いたくて仕方なかった」

撫でるように、私の頬に指を滑らせた謙信様が、ふと険しい表情を見せる。

謙信「ゆう、今来たばかりだと言ったな。俺に嘘をつくな。------・・・身体が冷えている。どれくらいここに立っていた。少し、震えているな」

両手で私の頬を包み込んだ謙信様は、心配そうに眉を寄せる。頬から指先を離した謙信様が私の手を取って------・・・

謙信「ほら、こっちへおいで」

手を引かれ、そっと腕の中に抱き込まれる。

「っ、あの、謙信様!・・・・・・ここ、外ですよ?」

謙信「それがどうした?お前が冷風にさらされるほうが問題だ」

なんでもないように答えた謙信様が、強く私を抱きしめた。

謙信「しばらく大人しくしていろ」

お優しいのね。。。謙信様!

「・・・・・・はい」

胸を満たす幸せを感じながら、私はそっと口を開いた。

「謙信様、もうすぐ誕生日ですね」

一週間後に控えた謙信様の誕生日の話題を振ると・・・・・・

謙信「------・・・ああ、覚えていたんだな」

「その日は、一緒に過ごせますか・・・・・・?」

謙信「そのことで、話がある」

そっと腕の拘束を解いた謙信様が、真剣な表情で私を見た。

謙信「俺がここに来た理由は、幸村から聞いたか?」

「いいえ・・・・・・。謙信様が伝えたいことがあると、聞いたくらいです」

謙信「そうか。実はこれから、安土の近くにある小国に用があってな。数日後、また安土に戻ってくる。その時は・・・・・・ゆう、お前を越後に連れて帰る」

(えっ⁉︎)

「それは・・・越後に招いていただいて、謙信様の誕生日を一緒に過ごせるということですか?」

謙信「違う。お前を越後に住まわせるという意味だ」

「越後に・・・・・・住む」

(安土を離れるってことだよね)

謙信「これ以上、この国にお前を置いておく理由がない。離れている間、お前のことばかり考える。これ以上、逢えない時間を重ねたくない」

(私だって、謙信様のおそばにいられるのは嬉しいけれど・・・・・・)
脳裏には戦国時代に来たばかりの私の姿が思い浮かぶ。右も左も分からず、戸惑う私を支えてくれたのは、織田軍の皆だった。

(今までお世話になった皆と急にお別れなんて・・・・・・どうやって伝えればいいの?)

その時、謙信様が私の顎をそっと持ちあげて・・・・・・

謙信「ゆう」

不安を拭うように、穏やかな視線を向けた。

謙信「そんな顔をらするな」

目の端に、柔らかく口づけが落ちた------・・・

謙信「不安に思うことなどない。どこにいても、お前の隣には俺がいる。俺がここに戻るまでに、出立の準備をしておけ。誕生日には、お前自身をもらう」

「っ・・・・・・」

(謙信様、本気なんだ・・・・・・)
どちらも大切にしたいなんて、欲張りな自分が嫌になる。

(この時代に遠距離恋愛は、難しいのかな・・・・・・)

難しいよね。。スマホないから、連絡取れないの致命傷だよ。女は想いが膨らむけど、男はね。。

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謙信様と別れたあと、私は城までの道を歩いていると、

???「ゆう!」

後ろから呼び止められる。

「幸村!」

振り返った先に、片手をあげた幸村が立っている。
 幸村「ぼーっとして、どーした?下向いて歩いてると、すっ転ぶぞ」

「こけたりしないよ・・・・・・!」

幸村「どーだか。それはそうと、謙信様とは無事に会えたのか?」

「うん、お逢いすることはできたんだけど・・・」

幸村「けど?」

「------・・・実は、越後に来るように言われたの」

幸村「越後に?それって、お前が向こうで暮らすってことか」

「うん・・・」

小さい声で返事を返すと、幸村がふっと息を吐いて、真剣な眼差しで私を見据えた。

幸村「俺はお前が来ること、止めたりしねえけど、お前はどうしたいんだよ」

「私は・・・・・・謙信様のおそばにいたい」

(だけど、お世話になった織田軍の皆に何も返せないまま、安土を去るのは心が痛いな)
 幸村「今のお前、 ”迷ってる” って顔に書いてある」

「え・・・・・・?」

幸村「謙信様が安土に戻るまで、まだ時間があるだろ?もう一回、ちゃんと考えてみろ」

「・・・うん、わかった。幸村、ありがとう。私、もっとちゃんと、考えてみるよ」

幸村「おー」

何?これ、この幸村とのこの感じ。。。
なんか相談にのってあげてる幸村がやけに素敵なんだけど〜〜 
謙信様の誕生祭なのに、不謹慎にすみません 

------

安土城に戻った後------・・・

(とりあえず、織田軍の皆に一回相談した方がいいかな・・・・・・)
宴が開かれている広間で、 私は頭を悩ませていた。

秀吉「・・・・・・浮かない顔をしてるな、ゆう。何かあったのか?」

政宗「まあ、とりあえず食え。美味いもん食ったら悩みなんて吹っ飛ぶぞ」

三成「では、お茶は私が入れますね」

家康「お茶なら俺が淹れてあげる」

「皆、ありがとう・・・・・・」

安土城で暮らしたこれまでの日々が頭に浮かんで、離れ難い想いが募る。
(やっぱり、『安土を去る』なんて、言えない・・・・・・。謙信様を愛してる。その気持ちに嘘はないけど、私・・・・・・まだ、安土にいたい。皆に返さなきゃいけないことが、沢山あるから)

宴会の後。安土に留まりたいという気持ちを自覚した私は、廊下を歩きながら、考えを巡らせていた。その時------・・・

女中「ゆう様、少しよろしいでしょうか?」

顔なじみの女中さんに声をかけられ、足を止めた。聞けば、親しいお針子仲間のひとりが、祝言を挙げるという知らせだった。

女中「祝言の日に、是非、ゆう様もあの子の晴れ姿を見に行ってあげてください。きっと喜びます。」

「はい・・・・・・!」

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(この時代にはないものだけど、ブーケをプレゼントするのはどうかな・・・・・・謙信様の誕生日も、そういう贈り物ができないかな)

------

数日後------・・・文で指定された待ち合わせ場所に行くと、謙信様の姿が見えて、慌てて駆け寄った。

謙信「ゆう」

私の髪に指を滑らせた謙信様がふっと笑みを零す。

謙信「髪が乱れているぞ」

慌てて髪を撫でつけようとした私の手をやんわりとおろして、謙信様はそっと私の髪を梳いた。

謙信「お前は本当に、愛らしいな。走って来なくても、俺は逃げたりしない」

「すみません。謙信様が見えたから、早くお逢いしたくて。それに、早く言いたかったんです。・・・・・・誕生日、おめでとうございます」

謙信様が安土に戻った今日は、奇しくも誕生日当日だった。

謙信「ああ、ありがとう。・・・・・・俺も、逢いたかった」

幸せな心地に浸っていると、謙信様が私の手元に目を留めた。

謙信「その花は、なんだ」

造花で作ったブーケを掲げて、謙信様に見せる。

「知り合いが祝言を挙げると聞いて、お祝いのために作った”ブーケ”です」

謙信「よく出来ているな・・・・・・」

「丁度、今日が祝言の日で・・・・・・お世話になった人なので、これを渡しに行ってもいいでしょうか。謙信様の誕生日でもあるのに、すみません」

謙信「気にするな。世話になった人間には、義理を通すべきだろう。越後に行くのは、その後でも良い。一緒について行ってやる」

「ありがとうございます」

(安土を去るかどうか、ちゃんと話し合わなきゃ。謙信様に、正直な気持ちを伝えよう)

祝言の後、話し合うことを心に決めて、謙信様と安土城下を歩いていると------・・・

商人「あ、ゆう様!新しい反物が入ったんです」

町娘「ゆう様、素敵な殿方とどちらに行かれるの?」

城下の人たちから次々と声がかり、その度に軽く挨拶を交わした。

謙信「お前は、城下に知り合いが多いのだな」

「安土に住んでいるうちに、少しずつ話すようになって・・・・・・」

謙信「・・・・・・そうか。行くぞ」

そう言って、私の手を握る。

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式場に着いた後、仲睦まじく針子仲間へ花束を贈るゆうを、謙信は少し離れた木陰から見つめていた。

幸村「・・・あれ、謙信様じゃないですか」

謙信「幸村か。なぜここにいる」

幸村「祝言で使う装飾品の手配を頼まれたんですよ。それより、謙信様はなんでここに?」

謙信「ゆうの付き添いだ」

ゆうの方へ視線を向けると、幸村がああ、と頷いた。

幸村「あいつもいたんですね」

謙信「・・・・・・ゆうは、俺が思っているよりもずっと、安土の民に好かれているようだな」

幸村「あいつ、越後に行くことを迷ってるみたいだった」

謙信「・・・・・・ゆうが、そう言っていたのか」

幸村「はっきり聞いたわけじゃねーけど、なんとなく、そう感じたんです」

幸村は、人の輪の中で微笑むゆうに視線を向ける。

幸村「謙信様は、あいつの大切なもの、全部奪って越後に連れていくつもりなんですか」

幸村〜〜  かっこいいよ!
頼りになる。。。


謙信「・・・・・・」

幸村「仕事終わったんで、俺は先に越後に帰ります。」

幸村が去った後、謙信は再びゆうの方へ視線を戻した。

謙信「ゆうの大切なもの、か・・・・・・」

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お針子仲間の子に一通りのお祝いを伝えた後------・・・少し離れたところに立っていた謙信様に駆け寄る。

謙信「・・・・・・伝えたいことは、伝えられたのか?」

「はい!贈り物も、喜んでくれました」

謙信「そうか」

静かな目で私を見つめる謙信様は、先程までとはどこか違う空気を纏っている。
(どうされたんだろう)

謙信「ゆう・・・・・・」

不意に、謙信様が私の身体をそっと抱きしめた。

謙信「少し、寒い。しばらくこうさせろ」

ぎゅっと腕に力を入れた謙信様が、肩口に顔を埋める。

謙信「行くぞ、ゆう」

不意に何かを思い立ったように、謙信様が私の手を握り締め、歩き出す。

謙信「・・・もう少し、安土を回ることにした。付き合え。日が暮れるまでまだある。越後へ行くのはその後でも良い。安土でお前が気に入っている場所はどこだ」

「気に入ってる場所、ですか?」

謙信「ああ。俺をその場所に、連れていけ」

「・・・・・・わかりました。謙信様がそう仰るなら」

------

日が傾きかけた頃------私と謙信様は、小高い丘へと辿り着いた。

「ここからが一番、綺麗に町が見えるんですよ」

謙信「・・・・・・確かに、申し分ない眺めだ。・・・・・・ゆう。お前は・・・・・・安土に残りたいのか」

思いも寄らない質問に、驚いてしまう。

謙信「越後に来る前に、お前の真意が知りたい」

「越後で謙信様と暮らせるなら------・・・それ以上に幸せなことはありません。ただ・・・・・・」

言い淀む私の頭に、そっと、謙信様の手が乗せられた。

謙信「お前の気持ちが聞きたい。それがどんなことでも・・・・・・すべて受け入れる」

「私は今まで、安土の人々に支えられてきました。その恩返しが、まだ終わっていません。ちゃんと皆にお礼をしてから、謙信様と暮らしたいです」

謙信「・・・・・・言いたいことは分かった。お前の心の準備が出来るまでは、待ってやる。今すぐ連れ帰りたいが、お前を大切なものから無理やり引き離すことをしたくはない。お前を・・・・・・愛しているからな。だからまだ、ここにいていい」

「謙信様・・・・・・」

謙信「ただし------・・・お前が、俺のものだということだけは忘れるな。これからも手放すつもりは、一生ない」

手を引かれ、真剣な瞳がすぐ近くに迫る。そのまま、謙信様が顔を傾けて------・・・

------ここで分岐