冬月市に到着したアイリスフィールとセイバーは、サーヴァントの気配を感じ倉庫街へ向かった。そこには槍の使い手ランサーのサーヴァントが待ちかねていた。ついに本当の意味での聖杯戦争の火蓋が切って落とされようとしていた。アイリスフィールは緊張した面持ちで戦いを見守っていた。「俺の顔を見て剣が鈍るようなら興ざもはなはなしい!だが、骨のある奴で嬉しいぞ!」女だが自分に立ち向かってくるセイバーを評価するライダー。「尋常な勝負を所望か?誇り高い英霊で私にとっても幸いだ。」女だからと過小評価しないライダーに、本気で戦いを挑めるのだと、セイバーは心を高ぶらせた。



 そしてついに戦いが始まった!剣と槍が激しくぶつかり合う中、本当の魔術師切嗣は助手の舞弥と共に身を潜めていた。ライダーの魔術師が結界を張っている事に気付いた切嗣は、戦いの行方とクレーンの両方を監視出来る場所で待機するように命じた。舞弥は東の岸壁に向かって出発すると、「お手並み拝見だ!可愛い騎士王さん。」セイバーの初陣に切嗣は期待する気持ちと実力の確認をしたい気持ちを口に出し、待機場所から離れて行った。(戦闘シーンは流石に迫力がありますね。もの凄くいいです!重厚な感覚を得られますし、言葉の1つ1つがしっかりとしているから普通に自分もその世界を体感出来るのです。これがこのアニメの魅力!)



 

 激しい戦いの中、セイバーの戦いを見守るアイリスフィール。彼女の目には、ランサーの長短2本の槍のどちらが真に恐ろしいのか、セイバーが見極めているのだと写っていた。つまり、宝具はどちらなのか?それを見極められれば、勝負に出る事も可能なのである。そのヒントは英霊の真名(しんめい)!もしそれが判れば、どんな自分なのか特徴を掴む事が出来弱点を突けるかもしれないからだ。しかしランサー槍の腕はセイバーも認めるほど。長短の槍を駆使する攻撃は、守勢を強いた。(なるほど英霊だから真名がわかれば、やっつける事が出来るかもしれない。それは過去の人物だから出来る事なんですね。でもそればらすほど皆馬鹿じゃないでしょう。そんな奴がいたらよっぽどの自信家でしかない。)



 しかし、ライダーもセイバーの強さに驚愕していた。理由は見えない剣の存在。間合いが図る事が出来ず、自分のペースに持って行けないから。また、攻撃をことごとくはじき返す剣捌きも強さを感じさせずにはいられなかった。互角の戦いを繰り広げる中、切嗣はライフルのスコープを眺めていた。彼の狙いはランサーの魔術師ケイネスの暗殺。暗闇の中でも倉庫の上に立つケイネスの姿を捕えた。舞弥の位置からでは死角になるので、狙いを定め暗殺するのは切嗣だが、身を潜めているのは彼らだけではなかった。



 綺礼のサーヴァントアサシンが、状況を観察していたのだ。当然、その状況は綺礼から同盟関係を結ぶ時臣にも伝えられた。実はアサシンはサーヴァントのパラメーターを読み取る事が出来る。セイバーは全てAランクと非常に能力に恵まれていた。「なるほど流石は最強クラスといった所だな。ランサーよりセイバーの方が厄介だな。魔術師は視認出来るか?」情報を聞いて時臣は、セイバーの実力を評価し強大な存在だと理解した。更に魔術師は銀髪の女(アイリスフィール)だけだと聞き、ランサーの魔術師は鉄則を理解しているのだと評した。つまり、ケイネスは聖杯戦争の戦い方を知っているのである。(わざと負けて退場したかに見せかけて、同盟関係を作っている。しかもバックには聖堂協会もいる。これは非常に有利なのです。しかも、サーヴァントが隠れる事が、戦いの上では鉄則だと知っているのだから、聖杯戦争の意味もわかっている。今のところ状況としては一番いいのが、時臣でしょう。ただ本当のセイバーの魔術師はわかっていませんけど。)




 一方で、アイリスフィールは姿を見せている。アインツベルンのホムンクルスだからかもしれないが、聖杯戦争の趨勢を握る人物だと見込み、アサシンを1人監視に付けるように綺礼に指示を出した。これは切嗣にとって敵の目を逸らすには好都合である。また、舞弥という助手もいるので、2人による連係プレーも可能となる。その手始めに視認したアサシンに攻撃を仕掛け、注意を逸らす隙間にケイネスを暗殺しようと目論んだ。「ダメだ!我々には対サーヴァント用の備えが無い。」対立陣営の目を逸らす事は出来たが、サーヴァントを討ち果たすのはそう簡単ではなかった。状況はサーヴァント同士の戦いだけでなく、様々な局面で当事者の思いが交錯しているのだった。(面白い駆け引きですね。綺礼達がアイリスフィールこそ魔術師だと思い込ン出いる間に切嗣は、協力してケイネスを暗殺しようとしている。ただアサシンが他にも存在している事を知らなかった。いろいろ絡んでいてとても緊迫感があります。)



 互いに実力を認め合い一進一退の攻防を繰り広げるセイバーとランサー、そんな時ケイネスが思わぬ命令を下した。「じゃれ合いはそこまでにしろ。宝具の開帳(隠している物を表に晒す事)を許す!セイバーを始末しろ!」宝具を使用する事を許可したのだ。ランサーもその命令に従い勝負を仕掛ける。まずは覆い隠された見えない剣を曝け出す事。長槍破魔の紅薔薇(ゲイ・ジャルグ)は、魔力を打ち消す宝具。その一撃によりエクスカリバーを晒す事に成功した。見えない剣により掴めなかった間合いを摘み、一気に攻勢に出る。しかし、セイバーも槍の筋を見極め一気に打ち倒す機会を狙っていた。(互いの攻め合いが非常に面白くて、1対1の戦いの中に心理戦が繰り広げられている。この戦いはそれぞれの特徴を理解し、敵の弱点をいかに捉えるかがポイントです。それが戦いの中の状況変化で掴む事が出来るか?こういう戦いは見た事が無いから新鮮ですし、頭脳戦や魔術師の的確な指示も必要ですね。)



 セイバーは攻撃を仕掛けた!攻撃を喰らいながらも一太刀で倒せると思ったが、ランサーの方が1枚上手だった。動きを見切り鎧を斬り付けたのだ。身体からは出血し傷付くセイバーだが、アイリスフィールの体内には全て遠き理想郷(アヴァロン)があり、すぐに傷を治癒する事が出来た。これで再び無傷の状態で戦えるはずなのだが、真の狙いは別にあったのだ。ランサーはセイバーの鎧の魔力を断ち切ったのだ。それは鎧に傷が無い事からも明らか。つまり、普通は槍に傷付けられた傷があるのだが、それが無かった事で魔力の断絶が目的だと理解したのだ。こうなるとランサーが俄然有利なのだが、セイバーは自ら鎧を脱ぎ捨て自分の刃で決着をつけようと覚悟を決めた。



 「その決断潔いいなセイバー!だがそれは失策だったぞ!」エクスカリバーを振りかざすセイバーに対し、ランサーは短槍必滅の黄薔薇(ゲイ・ボウ)を地面に隠し持っていた。喰らってしまったら決して治癒出来ない魔槽なのだ。「いかんぞ!ライダーは勝負を付ける気だ。何人か出揃うまで待つつもりだったのだが、あのままではセイバーが脱落しかねん。異なる時代の英雄・豪傑達と戦う事などないからな。それが6人も揃うのであれば、1人たりとも逃す事はあるまい。行くぞ!」高見の見物をしていたライダーは、どちらかがやられると思った。戦う事で名を上げる!絶対の自信を持ち、6人のサーヴァントと戦い勝利を収める。彼の野心と征服欲がみなぎり、神威の車輪(ゴルディアス・ホイール)を異空間から呼び寄せ、戦いの場へと向かった。



 一方、セイバーとランサーの宝具同士のぶつかり合いは、互いに譲らなかった。「馬鹿者、仕留め損ねおって!」ケイネスは叱咤しながらもダメージを受けたランサーの治癒を行った。しかしアイリスフィールは治癒を行ったがその効果がない。セイバーの指は動かず不利な上状況に追い込まれた。「魔力を打ち消す長槍、呪いの短槍!加えて乙女を惑わす右目の泣きボクロ。フィオナ騎士団随一の戦士、輝く顔のディムルット。まさか手合わせの栄誉に預かるとは思いませんでした。」「それがこの聖杯戦争の妙だ!光栄なのは俺の方だ!時空を超えて英霊の座に招かれた者ならば、その黄金の剣になびくもの。かの名高き騎士王に一矢報いたのだからな。」互いに戦っている相手を尊重し、真名を知ったのだ。これで正々堂々の一騎打ちになるはずだが、セイバーは腕の感覚を失っていた。(ランサーって結構ガチな人なんですね。セイバーとその辺は凄く似ている。汚いまねもしないし、本当に正面から向かってくる人。こういう戦いが最初の戦いであるのは気持ちがいい。まだまだ気力も衰えていない!策略とか罠とかそういうのは余り無い方がいいですね。)



 2人は次の一太刀で仕留めようと狙っていたその時、ライダーとウェイバーが戦いに乱入した。「我が名は征服王イスカンダル。ライダーのクラスを得て召喚した。」自ら真名を名乗り、絶対の自信を持つ存在の登場で、一騎打ちから戦いは思わぬ方向へを向かって行く。果たして、手負いのセイバーは強大な2人の存在を前にしてどう立ち向かうのか?(セイバー・ランサー・ライダーは潔い人達なんですけど、ケイネスがどうも汚い奴のように思えてなりません。彼がどんな命令を下すのか?今の所は主従関係があるみたいですけど、何時破綻してもおかしくないないですね。そしてライダーの実力は?第5話も見逃せませんね。)