秋アニメの放送は既に第2話に突入していますが、ついに期待作ギルティクラウンがフジテレビ系ノイタミナ枠にて放送が開始されます。フジテレビはアニメに関して、メジャーな作品がある一方で、ノイタミナというアニメファンとあまりアニメを観ない人向けに作品を提供しようとバランスを重視した作品を世に送り出しています。安易な萌えに走らないのですが、個人的にはちょっと内容的につまらないなと思う作品が多かった。しかし、この秋から始まるギルティクラウンは、一味違います。



 10月9日新宿ミラノ座にて試写会が行われ、第2話まで先行上映されました。勿論、私も応募しましたがあえなく玉砕。しかし、リポートを読む限りでは第1話は、オリジナル作品において必要な世界観の説明が行われ、作品の出来も個人的な違いはありますが概ね好評だったそうです。ただ、やっぱりコードギアスをトレースした部分があり、パクリではなくもう一度違った視点から同じような作品を作ろうという意図が見えました。



 ギアスの場合は、主人公のルルーシュが持ち前のカリスマ性と明晰な頭脳を最大限に駆使して黒の騎士団を率いて立ち向かうストーリーでした。ギルティの場合は完全に支配されているわけではなく、日本人は自分達の政府が無いだけで生活は安定をしているわけです。しかも、レジスタンス組織の葬儀社が少年・少女達のグループというのも、ただ世の中に反発しているだけだと、客観的に見てそう思えるのです。しかし、それだけではない何か違う意図が見え隠れしているのが、ちょっとわくわくしている理由です。第1話のあらすじがうpされているので、ご紹介したいと思います。主人公集が、自分の殻を破りたい気持ちが良く伝わって来ます。



01発生:genesis
脚本:吉野弘幸 / 絵コンテ:荒木哲郎 / 演出:荒木哲郎 / 作画監督:千葉崇明・矢萩利幸・加藤裕美 / 総作画監督:矢萩利幸 / 美術監督:竹田悠介
「僕にはわからないんだ、みんなと何を話したらいいのか。 だから内心焦りながら“友達風”のものを増やして、生きてきた。」 西暦2039年。天王洲第一高校に通う高校2年生、桜満 集(おうましゅう)は、 どこか世間に冷めた視線を送りながら、クラスメイトたちとも一定の距離を保ち、ただ漫然と平穏な日々を送っていた。



10年前、“アポカリプスウィルス”の蔓延により大混乱に陥った日本は、現在、超国家間で組織された“GHQ”の統治下に置かれている。 「ロスト・クリスマス」と呼ばれるその事件によって、日本の自治権は形骸化し、人々は、かりそめの平和を享受していた。学校の休み時間に交わされる退屈な会話。ヘッドホンから流れる少女の歌声。 「僕にももっと、やれることってないのかな……」 しかしシュウの平穏な日常はある日、突然、打ち破られる。 放課後、お気に入りの場所で出会ったひとりの少女、楪いのり(ゆずりは いのり)との出会いによって――。