夏休みの午後美琴と黒子は、ファミレスで遊びに行く予定を話し合っていた。「お姉さま、映画に行きませんか?これなんかいかがですの愛と青春の戸惑い。」恋愛映画を観に行こうと雑誌を見せながら誘う黒子。「恋愛物は嫌いじゃないんだけどね。あっセブンスミスト屋上で夏祭りがやっているわよ。」映画には乗り気ではないが、セブンスミストの夏祭りの文字を見て美琴は興味津々。「どうせ子供相手のお寒いお祭りですわよ。なるほどお姉さまがご覧になりたいのは、ゲコタの着グルミショーですか?別にいいんですよの。」キャラクター好きの美琴の狙いが、ゲコタのキャラクターショーだと気付き、わざとらしく別に行っても良いと返答した。



 「すいませんバス一本乗り遅れちゃって。今日佐天さん補習なんです。」合流する予定だったが遅れて飾利が到着した。「あれ佐天さん休みの日なのに補習なの?」いつも一緒に居る涙子がおらず、補習だと知り驚く美琴。「同じ学校の生徒だけじゃないんですよ。違う学校からも集まって行われる特別講習なんです。」同じ学校だけじゃなくいろいろな学校から、生徒が集められて行われる補習に出席する。飾利が事情を説明すると美琴は意外な反応を見せた。その頃制服に着替えて涙子は、指定された会場に到着した。初めて行く場所なので地図を見ながら確認していると「おーい涙子。」アケミ・むーちゃん・マコちん、3人の同級生が声を掛けてきた。(特別講習って涙子だけだと思ったら、レベルアッパーを同級生3人も参加しています。ヤバイと思って同級生を利用した涙子は、嫌な女だと思ったけど今回はレベルアッパーが製造された経緯を知った後だから何かしおらしいです。)



 「あーあ折角の夏休みなのに、何で他所の学校まで行かなきゃならないわけ?」3人の口出るのは愚痴ばかり。「まあしょうがないんじゃないの。」涙子はしょうがないと口にした。4人の姿勢はかなり異なっている中案内された教室に入ると、そこには色々な制服を着た生徒達が既に席についていた。常盤台の女子生徒ばかり狙った通り魔事件の犯人「重福省帆」。美琴に戦いを挑んだアネゴも男子生徒を引きつれ登場。共通するのは、レベルアッパーを使用した経験を持つ点だった。「はいはい席に付いて下さい。午前の講習を受け持つ月詠小萌(つくよみこもえ)です。舐めた口聞いていると補習伸ばしちゃいますよ。」アネゴ達の後ろから現れたのは、どう見ても小学生にしかみえない担当講師の月詠小萌。自分だけの能力を獲得する上で必要なパーソナルリアリティについて説明し始めた。しかし涙子にとっては、馬の耳に念仏。物憂げな表情で空を見上げながら、講義が終わるのをずっと待っていた。



 チャイムが鳴りようやく午前中の講義は終了。「午後は体力測定だって。先生はアンチスキルもやっている人だって。絶対キツイよね。帰りてえ。」ようやく講義が終わったと思ったら、午後は体力測定。アケミ・むーちゃん・マコちんは、帰りたいオーラ全開だった。とりあえずお弁当を食べようという事になったが、涙子はお弁当を忘れ学食へ向かった。しかし学食は休みだったので、外に買いに行こうと連絡すると「あのう佐天さんお久し振りです。」背後から省帆がお弁当を持って声を掛けてきた。既に2人は手紙のやり取りをすぐ仲だが、どちらかと言うと省帆の方が一方的に送り、涙子が返事をするのが今までのやり取りだった。「今度は佐天さんからお手紙が欲しいな。私、いつもハガキを枕の中に入れているんです。夢の中で会えたらって思っているんですよ。お弁当も私一杯作って来ちゃったから、よかったら一緒に食べませんか?」省帆は涙子に恋愛感情に似た気持ちを抱いていた。枕の下にハガキを入れたり、一緒にお弁当を食べようと誘ったり。涙子も流石に行き過ぎだろうと思い顔を赤らめたが、とりあえずお弁当は一緒に食べる事を承諾した。(まさかのゆかりん再登場。第3話はアニメオリジナルストーリーでしたけど、存在感がない事を利用した事件でした。ここで再び登場させるのは意外でした。しかも涙子と絡ませるのも意外。伏線はありましたけど、まさかの百合フラグが立つのでしょうか?)


 

 サンドイッチを貰い、素直に涙子は美味しいと感想を洩らした。「本当ですか?嬉しいです。でも私、教室に居ると息苦しいんです。責められれているというか、同類ばかり集められているからだと思うのですけど。またこういう講習あるんですかね?」美味しいと言って貰えて喜ぶ省帆。ただレベルアッパーを使用した生徒達が集められた講習は、使った責任を責められているかのような違和感を感じていた。「仕方ないんだよ!」レベルアッパーを使った者達は、講習を受けるのは仕方がない。涙子は既に割り切っていた。午後は炎天下の中での体力測定。「午後の講師を務める黄泉川だ。早速持久走をするじゃん。限界にチャレンジじゃん。」午後の講師担当黄泉川愛穂が登場。講習参加者達は不平を言いながら走り始めた。アケミ・むーちゃん・マコちんは、既にダウン寸前。しかし涙子は何食わぬ顔で全力で駆け抜けて行った。(これはレベルアッパーに頼ってしまった自分を変えるのにいいトレーニングですね。限界まで走るのは、諦めない気持ちと自分で頑張る気持ちを植え付けるのにピッタリ。ちびっ子先生もそういう事を講習参加者に求めているのだとわかりました。)



 倒れ込む参加者に「立て!」と容赦ない言葉を浴びせる愛穂。一方涙子は必死になって走ったが、限界だと感じ手を挙げた。そんな様子でも「最後1周ダッシュじゃん。」また一周走らせようとする愛穂の言葉が飛んだ。そして必死になって涙子が走りようやくゴールして座り込んだその時「もう1周!」また走るよう命じた。「こんなのはトレーニングじゃねえ。これはあたい達に対する罰なんだろ?」胸倉を掴み食って掛かるアネゴ。「限界を超える事に意味があるんじゃん。ほらあいつは無理だって真っ先に手を挙げたが、まだ走ってる。無理だって諦めたらそこで終わる。まだ自分の気付かない力があるかもしれない。こいつだって無理だって手を挙げたけど、また1周走ったじゃん。その1周走った力って何なんだろうな。能力開発も同じじゃん。自分で限界を決めちまったら終わりなんだよ。」限界を自分で決めてしまったらそれでそれで終わる。限界を超えて頑張る力があれば、能力も開発出来る可能性がある。講習の意味を説明する愛穂。「そんなのは屁理屈だ!」理解しようとしないアネゴ。手を握り殴りかかったが、アンチスキルにかなうはずも無く投げ飛ばされた。結局その後雨が降り出し持久走は終了となった。(これはどんな事にでも当てはまる思うんですよね。限界は自分の心が決めてしまうけど、本当に倒れるなんてなかなか無いです。限界を超えたところに新たな可能性がある。それが能力が低くても高くても共通だと思います。受験とか頑張っている人に是非観て欲しい作品じゃないでしょうか?)



 急いで校舎に入る参加者達だが、涙子は小太りの生徒がまだ走っている様子を見つめていた。「諦めたらそれで終わりってきれい事だよね。やっぱりこの講習って不良のお姉さんが、言っていたみたいに・・・・」アケミ・むーちゃん・マコちんは、講習は罰なのかといぶかしがる。「これは罰だ。やり方が陰湿だよ!講習何て言わずに素直に懲罰って言えばいいんだよ。簡単にレベルが上がれば何使ってもいいんだよ。」3人の会話をアネゴが聞いて、レベルアッパーを使った者に対する罰として講習は行われているんだ。別にレベルが上がれば何をしても良いと不満をぶちまけた。「ずるは良くないと思う。ずるしたんだから罰は受けて当然だと思う。」怖いけど言わなきゃならない。手を強く握り涙子は、自分の意見を述べた。雷が鳴り響き状況はまさに一触即発の状況に周囲は怯えたが「お前真面目だな。」アネゴは一言言い残し立ち去った。(ずるはよくない。正々堂々やらないといけない。レベルアッパーはインチキだから真面目に頑張って欲しい。それに気付く事が講習の目的だと思いました。アネゴは不良だからつっぱったけど、本心では判っているのでは?アケミ達も大切な事に気が付いてよかったです。)



 最後の講習が始まった。「皆さんは限界を超えた力を一度手にしています。罰は意識不明というつらい経験で贖っています。だから目をつぶって思い出してください。あの時の力を!そして自分だけのパーソナルリアリティを獲得してください。」小萌からエールとこれから真面目に頑張って欲しい言葉が掛けられ、参加者達は目を閉じた。涙子も目を閉じ様々な事を思い出しながら新しい一歩を踏み出そうとした。講習が終わり能力テストの結果、アケミ・むーちゃん・マコちんは、少し数値が伸び喜びの表情を見せた。「あたしちょっと用があるから先行って。」下駄箱に手紙が入っていたのに気付き、涙子は3人と別れ手紙を読み始めた。送り主はやはり省帆からで再会できた喜びと不良に立ち向かった勇気。強い姿に憧れを抱いたという主旨が書かれてあった。「あたし強くなんて無いよ。また頑張ろう!」手紙を読んで気持ちを新たにする涙子。同様に玄関から出て来た小太りの生徒も同じ台詞を口にした。2人は恥ずかしそうに挨拶をしてから、美琴達が出迎えていた。(まさかのバナナマンとのフラグですか?スタッフの方々バナナマンとフラグ立たせたら涙子ファンは怒りますよ多分。まあ今回は色々な人達が登場して、非常に考えさせられましたね。一生懸命頑張るから自分なりに新しい可能性が見えてくる。それを涙子を使って表現していました。やっぱり努力して自分で掴まないと駄目なんですよ。)

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