お父様の間でエドとアルは、必要な人材として怪我の手当てをしてもらうなど手厚く受け入れられた。一方リンは必要な人間として始末するよう、お父様はホムンクルス達に命じた。しかし賢者の石の存在を知ったリンは、自ら不死の身体を手に入れようと石の力を受け入れホムンクルスになる事を決意。新たなグリードとして生まれ変わった。ただ精神は完全に乗っ取られたわけではなく、エドにランファンの事を指摘されると攻撃した手を止めた。結局地から及ばなかった江戸とアルは、お父様の命令によりラースつまりブラッドレイの元に連れて行かれる事になった。



 案内するエンヴィーに付いて行くエドとアルは、エレベーターに乗り地上へと上昇。辿り着いた時には、エンヴィーは軍兵士に化けていた。「ここは軍司令部?」2人の視線から窓越しに見えたのは、軍司令部からの景色だった。「ホムンクルスの根城が、司令部の地下深くにあったなんて。」「そうか軍自体が関係していた事なのか。」汚いとエンヴィーに指摘されシャワーを浴びながら、軍全体がブラッドレイに掌握され、その裏にお父様が存在する事実ををエドとアルは理解した。「だがな悪い話ばかりではないぞ。お前の身体が真理の扉にあった。君は僕の魂じゃないから付いて行けないって言われたけどな。」真理の扉でアルの身体を発見した。初めて判った事をエドは弟に伝え「僕の身体はあるんだ。よし!よし!」拳は自然と握られ希望が見えた。アルの胸は期待感で一杯になった。(エンヴィーもあそこをみたら恥ずかしがるのが面白かった。あんなグロテスクな正体なのにまさかの展開でした。ただ気になったのは、軍はブラッドレイが掌握していますけど、ホムンクルスの存在は秘密って事なんですね。彼らもいらない人間なんだな。利用するだけだと実感しました。)



 「おい、後の事はラースに任せてある入りな。」これからの処遇は、ラースであるブラッドレイに一任している。エンヴィーはそう伝えて、大総統室に案内した。「ラース、大総統キングブラッドレイ!」部屋の中に入ったエドは、ラース=ブラッドレイである事を認識した。そこにはもう1人ロイの姿もあった。「大佐、何があった?」今までの状況を確かめようとするエド。「いろいろあったぞ。フィリー曹長は南、ファルマン准尉は北、ブレダ少尉は西へ飛ばされた。ホークアイ中尉は大総統付き補佐だそうだ。」ロイは部下達が各地に異動させられ、リザが大総統の補佐に命じられた人事を伝えた。「それじゃあ人質じゃないか。」動きを封じるべく、リザが人質同等にされたやり方にエドは憤った。しかしブラッドレイは襲撃されるかもしれない状況にも拘らず、剣しか所持していなかった。「君達は貴重な人材だよ。ただ余計な事を知らなくてもいい。時が来るまでおとなしくしているんだ。そうすれば悪いようにはせん。」計画に首を突っ込まなければ、悪いようにしない。まるで取り引きを持ちかけるように切り出したブラッドレイ。「俺達人柱と呼ばれる人間以外は、どうなるんですか?」人民達はどうなるのか確かめたエドだが、それは知らなくても良い事だと釘を刺された。(首を突っ込むなというのは、やばいからじゃなくて介入するなという警告だったのか?錬金術師、特に人柱は必要不可欠だから大切だけど、他はどうでもいいというのは酷い扱いですね。国全体を使ってで何をしようというのか?本当に気になります。)



 「元の身体に戻る為に軍の犬になる道を選んだ。だが国家錬金術師制度自体が、人柱候補を選ぶ為。この上更にあんた達に利用されるぐらいなら俺は国家錬金術師を止める。」身体を取り戻す為に国家錬金術師の資格を得た。しかし本当の狙いを知り、エドは自ら国家錬金術師の資格返上を告げ、証である紋章を投げ付けた。「あんた達の企みは必ず頓挫させてやる。他の錬金術師に言いふらして、そして・・・・」他の錬金術師達と協力して、お父様達のたくらみを潰すべく立ち上がると決意した。「ウィンリィ・ロックベル、リゼンブール生まれ。君達の幼馴染みで家族同然の存在。オートメイル技師で、今ラッシュバレーで働き客にも仲間にも恵まれている。とても素直でいい娘だ。」反抗する態度を見せると、すかさずブラッドレイはウィンリィの名前を出した。すなわち抵抗するなら容赦しないという警告だった。「ウィンリィーに手を出すな。」親しい人間に危害が及ぶ危険性を察知してエドは激高した。「どうするかね?必要ないなら切って捨てるぞ。そうか君は続けるか!それでよろしい。」辞めたら切り捨て、抵抗したらウィンリィがどうなるかわからない。ブラッドレイの脅しに屈し、エドは国家錬金術師を辞める事を止めた。(女を抑えて従わせるなんて一番最悪のやり方ですね。しかも大切な女だから男はどうしようもない。エドもロイも同じ立場なんだと思いました。重要から本人たちを抑えないで、他人を抑える。最も効果的なんだけどやっぱり憤りを感じます。)



 ロイも現状を踏まえて軍を辞めずに、決定に従う意思を示し「1つ聞いて良いですか!ヒューズを殺したのは閣下ですか?」出て行く前にヒューズ殺しについて質問した。「いいや私ではない。」ブラッドレイは殺して居ないと答え、更に誰が殺したか追求しようとするロイの質問には答えなかった。そしてアルの身体の中にいたメイ・チャンに向け、鎧の中を突き刺した。幸い足の方にいたので頭の上を霞め九死に一生を得る結果だったが、必要ない者は切り捨てる恐ろしさを垣間見せた。部屋を出て安心したエドは、電話代を借りウィンリィに電話しようと走り出した。「いかん中尉が・・・・・」2人と別れ待っていたリザの事が気になり、ロイは慌てて外に出た。しかしそこには何故かアレックスが代わりに立っていた。「大佐、ご無事でしたか?アームストロング少佐のご好意に甘え、お手洗いに行っておりました。私は何があっても諦めません。そう言ったのは大佐ではありませんか。」トイレから戻ったリザは、アレックスに場を任せていた。そして逃げずに諦めないで現状を受け入れ、チャンスを待つと意志を示した。(自ら火中の栗を拾ういばらの道を選んだけど、そこまで出来るのはロイが好きということと信頼の証だと思います。本当の軍人は、ロイやリザやアレックスの様な人間を言うのだと確信します。)



 ブラッドレイに突きつけられた言葉に、ウィンリィが危ないと察したエドとアル。早速電話をするのだが、滅多にしてこないエドからの電話にウィンリィは最初困惑していたが「何か滅多にしてこないエドからの電話だし、おまけに心配されるなんて。でもありがとうね!電話嬉しいありがとう。」心配されていることが嬉しくて感謝した。「無事でよかった。」ウィンリィに変化が無く、安心した2人。そこにグリードが姿を現した。「お前のダチに頼まれた。こいつ(リン)を待っている女に渡してくれってよ。」リンから頼まれたグリードは、エドに漢字が書かれた包帯を渡した。「なんて書いてあるかわからねえが、俺は嘘は付かないのが身上だ。お前が言うような、後から付いて行って女を殺すせこい真似するか。」ただ頼まれただけで裏は無い。エンヴィーとは対照的なさっぱりとした性格の持ち主のグリードだった。(強欲のグリードは意外といい奴なのかもと思いました。エンヴィーなら思いっきり裏工作しそうですが、全く対照的な感じがして。前のグリードもそんな感じでしたけど、より丸くなっている気がします。)



 地上で動きがあった最中、スカーはまだ地下にいた。お父様の存在を知り何者なのか考えながら。「誰かそこにいるのか?怪我をしているのか?降りてきてくれないか。外の様子を知りたいんだ。」スカーに呼びかけたのは、軟禁状態のマルコー。怪我を治す代わりに自分の元に来て情報を教えて欲しいと頼んだ。それに呼応してスカーは、マルコーの前に現れ何者なのか身元を明かすよう求めた。「イシュヴァール人か?それと額の傷お前がスカーか。神よ、私はイシュヴァール殲滅戦に加担した錬金術師だ。」イシュヴァール人のスカーだと知り、マルコーは笑いながらすがるように自分が錬金術師だと明かした。エドからイシュヴァール殲滅戦の引き金は、エンヴィーが引いた事を知り、更に加担した人物が現れた。スカーはどんどんと真実へ足を踏み入れて行った。一方アルはメイ・チャンをノックスの元に連れて行き、いずれ回復すると聞かされ胸をなで下ろした。「アルフォンス、若はどうしている?」療養中だったランファンが、アルにリンの所在を聞こうと無理をしてやって来た。「生きている!伝言を預かってきた。」ホムンクルスになった事は知らせず生きているとだけ伝え、伝言が書かれてある包帯をランファンに渡した。(ホムンクルスになったなんて言ったら、ランファンは無理してでも外に行くし、ショックは隠せないでしょう。ただ伝言を伝えるとしたら、やっぱりまだ意思は残っています。)



 伝言には、自分は賢者の石に辿り着き得たと書かれていた。「賢者の石を手に入れた。これで我が一族は・・・・。一刻も早く国に帰り伝えなければ。若はどこに?」早く伝えなければならない。リンの元に向かいたいランファン。しかしアルはホムンクルスとなった事は言えず、無言のままだった。「アルフォンス何故黙っているんだ?若はどこにいるんだ。」そんなアルの態度にランファンは憤りを露にした。その頃話題に上がった(リン)グリードは、大総統府屋上にいた。そこにブラッドレイが身体を気遣い声を掛けてきた。「あんたがラースか。調子は良いぜ。聞いたか?この身体シンの王子だってよ。王になる力を手に入れるために俺を受け入れやがった。」リンが負うになりたいから自分を受け入れた事を説明するグリード。「誠の王とはなんぞや?その王子に問答した事がある。王は民なくしてはありえないとぬかしおった。馬鹿め!欲をかいて全て失ったではないか。」ブラッドレイは、馬鹿な奴だと皮肉タップリに言った。「やかましい!人間を舐めるな。」リンの心が蘇り、ブラッドレイを怒鳴った。



 車の中でロイは、アレックスにブラッドレイがホムンクルスである事。軍全体が掌握されている事実が伝えられ、顔とは裏腹に優しい性格を持つアレックスは退役を進められた。「我輩はイシュヴァールで戦いから逃げました。戦いは間違っていると思ったからです。しかし我輩は間違っている物と戦うべきだった。今軍が戦場ならば、どうして我輩だけ逃げられましょうか?」イシュヴァールの戦いで子供を殺す軍に背き戦いを放棄した。今その間違った事をした者達と戦うならば、逃げるわけには行かない。ロイの進言をアレックスは真っ向から否定した。「大佐はこれからどうなさるのですか?」今後の方針をどうするのか尋ねたリザ。「野望があるから辞めんと言った。大総統がホムンクルスだと明かしたからには、まだ後ろがいると暗示していた。私は試されている。」バックの存在を指摘され、自分は試されているとロイは直感した。(化物・兵器扱いした人間が、本物の化物と戦うことで人間らしさを感じる。錬金術師の力をそういう得体の知れない者と戦うことは能力あるものの勤めではないかと思いました。以前は軽い印象がありましたけど、最近は言葉一つ一つ重くなっていますね。)



 黙っていたアルは、ランファンの熱意に押され事実を話した。「アルフォンス腕が欲しい。早く機械鎧技師を紹介してくれ。」話を聞き賢者の石を手に入れるべく、機械鎧の腕を求め気が焦って無理して起き上がろうとする。そこに目が覚めたメイ・チャンが現れ、同じ国のライバル関係にあるヤオ家とチャン家の戦いが勃発してしまった。一食触発の状況になったが、ノックスが2人を制止してその場は収まった。しかし罰として散らかった部屋を掃除する事になったが、そこにノックスの家族写真があった。アルはそれを見て思うところがあった。しかし別れた妻と子供の写真だからいらないものだとゴミ箱に捨てた。同じ医師でもマルコーは、自分がかつて賢者の石の為にイシュヴァール人を殺し、今もまた国を揺るがす計画に手を染めている。「私を殺してくれ。死を持って奴らに一矢報いる。」死んで計画を潰し、一矢を報いる。神であると思うスカーに自分を殺して欲しいと求めた。「まだイシュヴァールの話を聞いていない。この右腕が貴様を潰す前に、全てを話せマルコー!」話を聞いたスカーは怒りの形相でマルコーの顔面を掴み、イシュヴァール殲滅戦の話をするよう求めた。(話がどんどん動いていて、これからどんな展開になるのか?来週はイシュヴァールのお話なので、久し振りにヒューズも出演するかな?スカーが話を聞いた後どんな行動に出るのか?エド達と一緒に協力してくれると良いのですけど。)