大きな焚き火を囲み盛り上がる人々を他所に1人離れて座るホーエンハイム。そこに1人の女性が一緒に酒を飲もうと声を掛けてきた。女性は若き日のピナコ・ロックベル。ホーエンハイムのメガネの奥の目が微笑み酒を酌み交わし始めた。アメストリスは、イシュヴァール殲滅戦など戦いに明け暮れている。ラストが言うように交戦的で学ばないのが人間だからなのか?いやそうではない。その裏には軍が戦いを積極的に行い、不満を持った者が暴動を引き起こす。全ては賢者の石の材料である生きた人間を合法的に殺し石の精製を行う為に。しかしそんな陰謀の存在を誰も知る由が無かった。



 戦いが続く事を嫌に思うピナコ。冷めた目で見つめるホーエンハイム。対照的な2人の座っている場所に少女が踊ろうと近寄ってきた。「1人で踊ってくるがいい。」間髪入れずあっさり断るホーエンハイム。それを聞いたピナコが、他の子供と踊ってくると良いと勧めた。少女はふくれっ面をして走り去った。その姿を見たピナコは、エドとアルが人体練成をした話を始めた。「何か言葉を掛けてやればよかったのに。」息子達はとことん恨んでいる。だから言葉を掛けて親らしい事をする必要があるのでは思ったのだが、ホーエンハイムは人体練成の罪を背負うのだから意味が無いと即答した。エドとアルは、大好きな母トリシャを取り戻したい思いで人体練成という禁忌を犯した。そこにどんな思いがあったとしても意味は無いのだと。