八九寺真宵は蝸牛そのものだった。本物の真宵は既に死んでおり、その浮かばれない魂が産み出していた怪異だったのだ。それが分かりひたぎが、真宵を元の家の跡地に連れて行くと、涙を流し帰宅の報告をして浮かばれない思いが報われた。ようやく事件は解決して、5月も下旬となった。暦は卒業という目の前の問題と告白されたひたぎとの交際を両立しようと、間近に迫った実力テストを教えてもらうべく、一度自宅に帰宅しようとしていた。「ありゃりゃぎさん。どうしたんですか?」リアル小学生になっても噛みぐせは同じ真宵が声を掛けてきた。



 「覚えているよな戦場ヶ原?勉強教えてもらうんだよ。」テストが近いからツンデレと称されたひひたぎの自宅に行くと目的を伝えた暦。「確か戦場ヶ原さんとは男女の仲でしたよね?お2人で乳繰り合ってしまうだけではないですか?自殺行為ですよね。」勉強じゃなくてHなことをするのでは?ませた発言をする真宵。踏み切りで電車を待ちながら、再び精神年齢が同じ小学生と高校生のガチバトルが勃発した。結局勝負はつかないまま2人は、仲良くベンチに座って飲み物を飲みながら休戦した。そしてまた歩き出すと背後から猛ダッシュで走って来た女の子が突如暦の前に現れた。「やあ阿良々木先輩?奇遇だな。」フレンドリーな口調で声を掛けて来たのは、学校では知らない人はいない程の有名人神原駿河だった。(なんだ真宵ちゃんは前回で終わりじゃなかったのか?蝸牛だから乳繰り合ってリアル童貞とメンヘル処女が何するかわかっているのですね。しかも容姿は小学生だから傍目からみたらませたガキにしか見えない。まあどんどん絡んでくるのは面白いですけど。)



 その存在は暦でも知っていたが、学校での知名度は余りもかけ離れていた。「こんな仕組まれた奇遇がありえるか!」偶然じゃない!これは会いに来たと思い怒鳴る暦。その言葉を聞いた駿河は、妙に納得した感じで頷き「うんうん仕組まれた奇遇がありえるかだって。思い付きそうで思いつきそうも無い。見事に状況に即した一言だった。実は私は、阿良々木先輩を追い掛けて来たのだ!」やたら褒めまくった挙句、追い掛けて来た事を認めた。「知っていたよ!」既に追い掛けて来たことに気付いたいたと指摘した暦。「そうか流石だ!感服したぞ!」ここでも必要以上に大げさに答える駿河の言葉。暦はと関わりずらさを感じていた。しかも弱小バスケット部を全国大会に導いたほどの実力を持っている駿河だが、手を怪我しており部活には参加していない。追い返そうとしてもそうは行かず「ロシアの政治情勢やインドのIT産業について意見が聞きたいな。」いきなり新聞の時事ネタについて意見を求めて来た。「今日は新聞読んでないんだ。」分からないとは言えない。暦は上手くはぐらかした。(また怪異繋がりなのはわかるけど、これがどういう怪異なのか今ではさっぱりわかりません。ひたぎが乱入してからじゃないとちょっと。ただ駿河は決して悪い子じゃないと思いまし。)



 「これから勉強会なんだ。まあ一方的に教えてもらうから、家庭教師みたいなものだけど。クラスにめちゃくちゃ頭の良い奴がいるんだ。そいつの世話になろうってこと。」勉強を教えてもらおうとクラスメイトの元を訪れる予定を話した。勿論ひたぎの事は隠したのだが「戦場ヶ原先輩の事か!阿良々木先輩のクラスで成績の良いのは、戦場ヶ原先輩しか居ない。かねてから噂を聞いている。では今日は失礼させてもらう。邪魔しても悪いしな。」駿河はクラスメイトの事まで知っていた。しかもひたぎが頭の良い事まで。それでも空気を読んでか、邪魔をしないと言い残し走り去った。すると入れ替わるかのように再び真宵が現れ、駿河は何者か尋ねた。「僕の後輩だよ。3日前ぐらいから僕に付きまとっている。何がしたいのやらさっぱりだ。ギャルゲーの主人公じゃあるまいし、ある日突然モテモテになるなんて事も無い!」暦は3日ぐらい前から突然自分の前に現れ、以来ずっと付きまとっていることを話した。勿論いきなりもてた訳でなく、何がしたいのか皆目理解出来なかった。(そんなこのアニメエロゲ展開無いって。やっぱり怪異の仕業としか思えん。それに蝸牛ちゃんに告白されると言われても、マジでそう思えるのも疑問だなあ。個人的には、ここからどうやって忍野まで辿り着くのかが気になります。)



 駿河・真宵と別れ暦は、ひたぎのアパートへやって来た。早速2人で勉強を始めるが、暦はひたぎの女を感じさせる部分に気が向き、ひたぎは勉強を教えるのが難しいと実感しながら「バカだから勉強するんじゃないの?まあ今回は私が何とかすればクリアー出来ると思う。だけどこれからのことはどうするの?進路はどうするの?前に卒業できればそれで良いなんて言っていたけれど、阿良々木君は就職?とりあえずフリーター?それとも手に職を付けると言うことで専門学校という選択肢もあるわね。」最初はバカ呼ばわりするが、実力テストはクリアー可能だと告げたひたぎ。しかし自分は進学だが、今後の進路をどうするのか。恋人だから暦の将来が気になって仕方が無い。「僕の成績じゃあ進学は無理かな。」暦の選択肢に進学はなかった。「じゃあ卒業してから同棲ってどうかしら?進路が別でも一緒にいられるし。」同棲という甘い誘惑。ひたぎは真剣に付き合おうとしていた。一方別れた事もないから、分かれる気は無いという、ひたぎから重い十字架を暦は背負わされることになってしまった。(容姿は可愛い。言葉は悪いけどもうメロメロなひたぎ。ただ暦はそれが段々プレッシャーになっている気がしました。もし不用意に駿河や翼の話を持ち出したらどうなるか?これは命がけですわ。ぶち切れたら何するか分からない歪んだ愛情は怖いです。)



 「なあ戦場ヶ原、神原駿河って知ってる?」暦は何故自分のクラスで頭が良いといって連想したのが、翼ではなくひたぎだと答えた駿河に疑問を持っていた。そこで改めてひたぎに駿河の存在について尋ねた。「懐かしい名前ね!あの娘は中学時代の後輩よ。」ひたぎの答えは、旧知の存在だと認める物だった。「神原は今でも後輩だろ?」何気なく呟いた暦。するといきなりひたぎが机の上に上がりシャーペンを目に突き刺そうとした。「偉く親しそうじゃない。阿良々木君回復力早いから眼球ぐらい持って行ってもいいかしら?」自分以外の女性の存在を言われ、嫉妬心むき出しにした。「止めろ止めろ!流石に眼球はまずい。親しげなんて全く無い。」恐怖心と焦燥感一杯の暦は慌てて関係を否定した。そして改めて自分の今の現状について説明した。


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