永遠の命を手に入れヤオ族を守るためアメストリスにやって来たリン・ヤオ。生き倒れを装いラッシュバレーで倒れていた所でエドとアルに助けられた。2人が賢者の石について知っていると睨むと部下のランファンとフーが刀を突き付け、秘密を明かすよう要求した。当然2人はそんな考えはなく必然的に戦闘に発展。身軽な動きに苦戦するエドだったが、リンの悪口を言われ平常心を失ったランファンの動きを止め、身に付けていた仮面を剥ぎ取ると少女だったと知り驚きを隠せなかった。そしてアルも野次馬にやって来たパニーニャの強力でフーを拘束して、何とか情報を洩らさず解決した。



 再びウィンリィと合流したエドとアルは、セントラルに行くと聞きヒューズに会って情報を得ようと胸をときめかせていたが、抜け目無く話を聞いていたリン達も勝手に付いて行くと決めラッシュバレーからの長旅を経てセントラルに到着した。長旅に疲れた表情を見せるエド。その一方で再びリンが居なくなり、ランファンとフーは必死に呼びかけるがただ駅構内に大きな叫び声が響くだけだった。「この国も何かおかしい。」陽気で馴れ馴れしい態度を取るリンの目付きが、鋭くなりセントラルの街を見つめ単独で行動を開始した。



 一方ロイはヒューズ殺害と賢者の石の関連性を確かめるべく、バリー・ザ・チョッパーを拘束。第五研究所の情報などをを聞き出していた。部下のファルマンに24時間体制での見張りを命じていた。「俺だ見舞いに来た。」見舞いと称しハボックが、バリーを拘束しているアパートの一室を訪れた。「このゲームつまらねえよ。なあ夜中なら人を切ってもいいだろ?それが駄目ならホークアイの姉さん連れて来てよ。」殺人鬼のバリーは、人を切りたくてうずうずしていた。それを我慢して拘束されている状況を受け入れているのは、自分を打ち負かしたリザが居たから。「私は何時までこいつの見張りをしていなければならないのですか?大佐は何と?」ファルマンはずっと見張りを担当する状況に嫌気が差していた。「こんな状況にしてすまない。仕事は病欠扱いにしているから心配するな。但し一般市民・我々以外の軍関係者に見つかったら、ただでは済まさん!そう思えだそうだ。」ロイの容赦の無い命令をハボックから告げられ、ファルマンの苦悩は更に深まった。一方ハボックは「美人で優しい彼女」が出来たと幸せ独り占め状態だった。(リンは曲者ですね。また行き倒れて不法入国者として政府に拘束された。それもおそらく全て計算で動いているはず。一方ハボックにはイーストシティの彼女と別れさせられ、セントラルで新しい彼女が出来たと大喜び。こういうときの彼女って裏がありそうなんだけどなあ。)



 必死に呼びかけるランファンとフーを尻目に、エド・アル・ウィンリィの3人は二手に分かれて行動を開始した。エドとアルは中央司令部に向かい、ウィンリィは世話になったグレイシアとエミシアに会いに向かい、後でヒューズ家で合流しようと約束して別れた。「賢者の石については、大総統に釘を刺されている。まずは俺達が知りえた情報を伝えよう。」ダブリスで掴んだ情報を伝える事が先決。ということで2人は、走って生前勤めていた書庫がある施設へ向かった。その途中にあった殺害場所の電話ボックスに目をくれる事無く、事実を知らない悲劇が逆に浮き彫りになった。ヒューズ亡き後も本の記憶能力を買われ紹介されたシェスカは、軍人として勤務に当たっていた。「シェスカ、あなたここの鍵もっていたわよね。書類を取るだけだから。」同僚の女性軍人から3番書庫を開けるよう要求されたシェスカ。「いいえすぐ片付けますから少々お待ち下さい。」見られたくないものがあるのを隠す子供のような慌てた態度で入室を拒んだ。(知らないというのは悲しいですね。彼らの走る姿と電話ボックスが強調されたシーン。もの凄く悲しさを上手く表現していると感じました。真実を知ったらどうなるのか?今回はそれがメインですからね。希望と絶望が入り混じるそれを象徴した表現でした。)



 女性軍人が立ち去りほっと胸をなで下ろすシェスカ。実は第3書庫には、ヒューズが調べようとしていた事実について1人内密に調査するロイがいたからだ。「大佐、お休みになっていらっしゃらないようですし、お休みになった方が宜しいのでは?」文献を読みながら仮眠を取るロイに休養を進言するシェスカ。「ありがとう。でもまた来るよ。」忙しい身分でありながら、親友の死の真相を知りたいくロイは自分の身体などケアする余裕は無かった。「おはようシェスカ。何で大佐がここに居るのかね?黙っておいて挙げるから。にしても大佐は何を調べていたんだ?」入れ替わるように現れたのは大尉のフォッカー。何故ロイが書庫に居たのか疑問に思い、内密にするという条件でシェスカに事情を尋ねた。「本当に申し訳ありません。私も詳しくも知らないのですけど、第五研究所に関する資料はないかと尋ねられました。それとヒューズ准将の事件。私は准将の紹介で入ったのですから。」第五研究所の情報と恩人ヒューズの殺害の関連性。申し訳無さそうに話したシェスカ。するとフォッカーは落ち込む部下を励まし立ち去ったが、別れ際本物のフォッカーが現れ偽のフォッカーは別人に成りすました。



 シェスカから情報を聞き出したフォッカーは、ロイの動向を掴もうと探りを入れてきたホムンクルスのエンヴィーだった。同じ頃トイレで洗顔するロイの前に、トイレから顔が出るほどの大柄なアレックスが現れた。「少しお痩せになられたのでは?私はダブリスの師匠に会い行ったエルリック兄弟と偶然会いました。しかし准将の死は言い出せませんでした。」ロイの体調を気遣った後エドとアルに会ったが、ヒューズの死は言えなかった事を明かしたアレックス。そのままトイレから立ち去ろうとした。「少佐、いつかは知れぬ事だぞ。第五研究所と賢者の石。材料は生きた人間。世話好きのあいつの事だ首を突っ込み、知らなくても良い事を知ってしまった。自分達にかかわりを持ったせいで、死んでしまったと知ったら兄弟も傷付く。人が良いな君は。」気は優しいアレックスが、口に出せなかった理由と自分の調査した結果。ロイは徐々に真実に近づきつつあった。「お気を付け下さい。誰が聞いているか分かりません。」ヒューズの二の舞にならないよう行動を慎むようアレックスは忠告しトイレから先に立ち去った。(本当に少佐は身なりは、めちゃめちゃ怖いけど凄く良い人です。だけど傷つけないようにする優しさが、後々大きな悲しみを巻き起こしてしまうと思ったから余計につらかった。)



 エドとアルは中央司令部に入り、リザと再会を果たした。「中尉が居るって事はやっぱりあの人もか。」リザがセントラルに居る。そうなれば必然的に大佐もいるはず。そう考えた矢先ロイが姿を現した。「どうしたんだ今日は?」何をしに来たのか間髪入れずに尋ねると「ちょっとした情報収集さ。後ヒューズ中佐にも挨拶しようと思ってさ。」ヒューズが入るのが当たり前だと考え、会うのが目的だと説明したエド。その言葉に顔を曇らせたロイ。「居ない!田舎に引っ込んだ。布陣と子供をつれてな。家業を継ぐそうだ。」真実を告げず嘘を付いてやり過ごそうとした。「そうか残念だな。」「会いたかったね!」落胆の表情を見せるエドとアル。すると別れ際アレックスと同じ「無茶をするな。」という忠告を残しロイは去って行った。「こんな時だけ子供扱いですか?いつかは知る事になるのですよ。」子供扱いして教えなかったロイの言動を非難したリザ。「今は知る必要が無い。あの2人の障害になるだけだ。私もアームストロング少佐の事は言えんお人好しだな。」前進する2人に傷を残す。冷徹になれなかった自分をお人よしだと自虐的に言った。「お人よしで済む話でしょうか?残酷すぎます。」ロイのやり方をリザは認められなかった。(秘密を知ったから言えない。優しい性格の2人は、自分たちのせいで殺したと思い、変な行動を取りかねない。ロイは実力を認めている駒だから言わなかった。そんなやり方に対しリザは、非難しました。結構しっかりと意見する人だなって思いました。正しい事をきちんとやる性格なんですね。)



 ヒューズがセントラルを去ったと知り、ウィンリィに知らせようと司令部を立ち去ろうとした矢先エドはマリアとぶつかった。「ヒューズ中佐の事を聞いたんだ。話したい事が一杯あったんだ。」「お別れぐらいもしたかったなあ。」知らないうちに「居なくなった」と知り残念がる2人。「そうつらいわね。軍がきちっと見送ったわ当然の事よ。後聞いたかもしれないけど、二階級特進で中佐じゃなく准将よ。」マリアは死んでいる事を知っている前提で話をしてしまった。「えっ田舎に引っ込んだのに昇進?」辞めたのに昇進する。違和感を感じたアル。するとマリアは、2人が知らないと気付き思わず口を塞いでしまった。二階級特進とは、軍人の殉職を意味する。エドはヒューズに異変が生じた事に気付いた。「エドワード君が退院した日に何者かに殺害された。まだ犯人は捕まっていないわ。」ついにマリアが重い口を開き、殺害された真相を明かした。「嘘だ!何で中佐が?」死んだ事実を受け入れられないエド。しかし急ぎウィンリィの元に向かう時、自分がヒューズを巻き込み死なせてしまったと悔恨の念に苛まれた。(在りし日のヒューズの姿が悲しい!死んでしまっては行けない人は早く死んでしまうんですよ。しかも人が良いから協力しようとばかりに調査して、頭が良いから因果関係と状況から真実に気付いてしまった。もし自分達が何も知らせなければと後悔してもしょうがないのですが、本当につらいアニメだなって思います。)



 一方何も知らないウィンリィは、果物店でアップルパイの材料りんごを購入。ヒューズのマンションに到着した。「パパ!」ドアが開くとヒューズが帰って来たとばかりに飛び込んで来たエリシアの出迎えを受けた。しかしそれがウィンリィだと気付くと、エリシアは泣き出して足元に抱きついて来た。そこに笑顔のグレイシアが姿を見せた。その後エドとアルもマンションに到着。「俺はありのままを話す。アルお前は帰れ、咎人は俺だけで十分だ。」全部責任は自分にある。弟は関係ないから帰れと態度を明確にしたエド。「兄さん1人の責任じゃない。僕達2人の問題だ。だから僕も行くどんな事があっても元の身体に戻るって言ったけど、そのせいで死んだ人がいるなら、そんな身体は入らないよ。」責任は1人だけじゃない。自分も殺してしまった責任がある。アルもグレイシアとエリシアの元に行くと直訴した。自分達だけが願いを叶えようとしても、他人を巻き込んだら意味は無いとまで言い切った。エドは同行を認めて、意を決して部屋の中に入った。そこには真相を知りソファーにふさぎ込むウィンリィが居た。(この兄弟最初はいけ好かない生意気な連中かなって思ってました。しかしアルの言葉を聞いて、繊細でとても優しい兄弟だと思いました。強さと脆さが同居しながら立ち向かっていく姿が、このアニメでは丁寧に描かれていてとてもいいですね。今回はその象徴的なお話です。)



 改めてエドからヒューズの死の真相が語られた。「主人はその賢者の石について何かを知ってしまった。殺されたのは、これ以上首を突っ込むなという犯人側の警告ね。」グレイシアは秘密を知ったヒューズの殺害は、ホムンクルス達の警告だと悟った。「しかし俺達が巻き込んだのは事実です。すいませんすいません。」それでも巻き込んだのは自分達だと責任を痛感し、殊勝に謝罪するだけのエド。「人助けをして死んだのならあの人らしいわ。昔からお節介の世話焼きで損してばかり。でも例え死ぬ間際でも後悔していなかったと思うわ。あなた達諦めるなんて言わないでね。ここであなた達が諦めたら、あの人の死は全くの無駄になります。賢者の石が駄目でも他の方法があるかもしれないでしょ。自分達が納得する方法で前に進みなさい。」ヒューズの生き様を理解しているグレイシア。エドとアルが、目的を果たす事を諦めたら死が無駄になると厳しい言葉を投げ掛けた後、優しく背中を押してあげた。しかし3人が立ち去った後、死の真相を知ったグレイシアは娘の前で号泣した。(強い人ですねグレイシア!責任を痛感する2人の背中を押して追求しませんでした。もしエドとアルが諦めたら激怒し他と思いますけど、ヒューズの性格を加味した上での言動だから私も納得しましたウィンリィは折角アップルパイを練習したのにヒューズに食べさせてあげられなくて本当につらそうでした。それをエドはどうして良いのか分からないって感じが悲しかったですが。)



 軍を掌握するホムンクルス達は、ロイの異動を決めたのは理由は監視だった。「大佐がヒューズの事を嗅ぎまわっているって?何か掴んだのかしら?人柱候補なのだから大人しくしてもらわないと。」監視するためなのに勝手な事をされて面白くないラスト。「焔の大佐が大人しくさせる為にもう1つ手を打っておかない?」これ以上ロイが、動き回らないようエンヴィーはある策を用いようと提案した。それはすぐさま実行された。「マリア・ロス少尉、憲兵隊のダグラスだ。マース・ヒューズ殺害の重要参考人として君の名が挙がっている。弁解は後で聞く一緒に同行してもらおうか。」軍を使ってマリアを犯人に仕立て上げ、ロイの動きを封じようとしたのだ。「嘘です、そんなのありえません。」冤罪である事は明白だが、弁解出来ない現状にマリアの表情には悔しさがにじみ出ていた。「この者の素性を調べろ。いいか内密にだ。」犯人に仕立て上げたダグラスの素性を調べるよう直ぐに手を打ったロイ。そしてハボックの前には、ラストが情報を集めるべく恋人として近づいて来た。(軍がコントロールされているから、なんでもありですね。ただホムンクルス達は、ロイの動きは気にしていますね。そこまで考えるのは実力を認めているからだと思うのですがね。何か物語が動き出してとても面白いです。)