かんなぎ第１２話「ほんとうにエフェメラル」

　ナギの行動が納得出来ず、怪我まで負ってしまった仁。宗教学の教師涼城怜悧から「西洋の霊が、自分を神だと思い込んでいるのでは？」と指摘された。自分の事をはぐらかすナギに違和感を持ち始めた。そしてナギは本当は何者なのか調べようと、職員室を訪ねた。「ほおお前がこんなに熱心な生徒だったとは感心したぞ。」知的好奇心の為と偽り、神社庁に電話して神薙神社の管理人が何者なのか教師から聞きだした。「仁ちょっといいか？」情報を手に入れてから職員室を出た仁。そこに改まって大鉄が現れて、屋上まで無理矢理連れて行った。

　「さっき拾ったんだ？部室に行くと、また騒がれそうだから屋上にいたんだ。するとそこに落ちていた。彼女ナギさんはなかったんだ。ナギさんと何かあったのか？」ケガレを成敗するオオヌサを

拾った大鉄。ナギが近くにいると思い必死に探したが、どこにもおらず仁に状況を説明した。「なにいつもの事だって。」別段変わった事がないと告げ、心配した大鉄をほっとさせた仁。放課後

神薙神社の管理人を勤める、上森家を訪れた。（１クールですから最終回に向けて話が動き始めてますね。ナギは何者なのか？本当に神様なのか？これが最後に持って来るのは、至極当然ですけど、ここからどんなクライマックスになるのかきになります。）

　主人は仁が「学校の課題」の為に訪れたと勘違いして、殊勝な少年だと思い徹底的にもてなそうとした。流石に色々な食べ物を差し出されると、仁もちょっと引き気味だった。「神社の事を！」

奥さんもお喋り好きで、子供達の事をずっと喋りっぱなし。結局らちが開かずやっと本題の事を

切り出した仁。「神薙神社？あそこは５軒で管理してたんだ。神主なんていないいない。出張で来てもらってたんだ。」「古文書みたいな物もあったけど、火事で焼けてしまったのよ。神様の名前も誰も知らないのよ。何か知っているなら、家の婆さまぐらいかしら？」仁が欲しかったナギの

手がかりは全くなく、神主おらず資料もなかった。結局奥さんの紹介で、神社の事を知るかもしれないおばあさんを紹介された。（お母さんくじらじゃないですか？お父さんは立木さんだし。またらきすた絡みですか？やっぱりヤマカンはクビになったのが、本当に悔しかったのだと思いますね。俺ならこうやって作るというのが、キャスティングにも現れてます。）

　「おばあちゃん、この子が神薙様の事聞きたいんだって？」奥さんから仁を紹介してもらい、寝たきりの老婆シゲに大声で呼びかけてもらった。「神薙様お世話になりました。首吊りが出た時も助けて下さった。」戦時中生活が苦しく、首吊りした人間を助けた事を知るシゲ。資料がない中神薙神社のエピソードを知るたった１人の生き証人だった。夜になり相変わらずプラカードを持っているざんげちゃんにチンピラ風の男３人が絡んで来た。しかしざんげちゃんは、可愛い顔に似合わず圧倒的な強さで３人を蹴散らし追い払った。「でも物陰から見てるなんて酷いわ。私すっごく怖かったのに。」ざんげちゃんは、隠れていた仁に気付いていた。「聞きたい事があって来たんだ。いろいろ煮え切らない事があって。」ナギが何者なのか、改めて妹に尋ねた仁。「本当に神様ですかって？それは女の子の秘密ですよ秘密。私は捕まえたケガレを閉じ込めてます。放置しておくと、土地が汚れてします。だから退治する、神というのはそういう認識です。私は私らしい私になるのが目標で、それ以外には興味ないんです。」秘密だとはぐらかし、神はケガレヲ退治して災いを防ぐのが役目だと教えたざんげちゃん。それは仁の知りたい核心には触れておらず

またも空振りだった。（ざんげちゃんとお知り合いの叔父さんが、若本さんだったとは。シャルル皇帝がかんなぎに登場するとは、ブルアアアアサプライズだ。ナギとざんげちゃん姉妹は、ケガレ退治が神の役割であり、アイデンティティだと思っていますね。）

　すると神様の証拠があるかどうか尋ねた仁。当然ざんげちゃんに突っ込まれて、涼城から言われた「西洋の霊が神だと思い込んでいる」という事実を話した。「全くあの人が考えそうな事だわ。西洋の視点で日本の神様を考えて欲しくない。世の中にはあやふやなのが、美点という事も

あるんです。仁君私の事は神様だと信じてくださいね。姉様は皮を被った雑多の霊かもしれませんしね。」涼城の言葉を真っ向否定。自分は神だと信じて欲しいと、都合の良いの事を言ったざんげちゃん。話を聞いて帰り道で、今までの話を考えながら帰宅した仁。しかし御厨家には人の気配がなかった。そして机には「今まで騙していた。すまぬ　ナギ」自分を神だと偽っていた事を謝罪する置き手紙があった。（とにかく自分の素性を知られたくないと必死だったナギが、騙していたと謝罪しました。そのまま姿を消したのは、どういう意図があるのか？ラストに向けてこれで

仁はどうするのか気になりました。）